関東学生選手権展望

卓球
1999.01.01
 その“打倒2強”の最有力候補として名乗りを上げるのが本学の軽部(営4)、池田(主将・法4)で間違いない。直前に行われたアジア大学選手権がダブルスの日程とかぶるため、今大会はシングルスのみでの出場。「全日本準優勝ダブルス」なだけに最終学年にして初優勝が期待されたが今大会2人の熟達したプレーは見られそうにない。

 今年こそ関東一は軽部の手に!?シングルスではそれぞれ第2・第4シードに選出され、自他共に認める優勝候補筆頭として今大会を迎える。明大卓球部を率いる池田は昨年関東学生(4位)、全日学、全日学選抜のすべてでランク入り(16強入り)を果たすと、今年2月に行われた浮船杯では青森勢を連破し優勝。関東学生リーグ戦での通算成績も28勝8敗と、軽部を凌ぐ好成績を残している。

 軽部は大学入学以来、学生規模の個人戦ではすべての大会でランク入りを果たしており、安定感はピカイチ。昨年は関東学連の年間優秀選手賞で水谷、笠原に次いで3位に選ばれるなど活躍の目立つ一年だった。また今年に入ってからもサフィール国際オープン・クラス1で優勝するなど調子は上々の様子。意外にもいまだ関東学生のタイトルがない両者だが、堂々の実績を引っ下げて学生生活最後の年に華を添えることができるか、今大会に懸ける思いは強い。

 また今大会16シードには明大から甲斐(営3)、遠藤(法4)、根田(営2)、定岡(商4)の4選手が選出された。
 甲斐は昨年関東学生、全日学でランク入りを果たすなど、安定して好成績を残しており、10勝1敗という昨年までの輝かしいリーグ戦績からも安定感の高さがうかがえる。ただし、今春のリーグでは苦戦を強いられ2勝3敗と負け越した。相手のエース格との対戦が増えたことも一因だが「現在、自分のプレースタイルを模索中」(高山監督)なのが最大の要因。この関東学生で悩める天才が再び目覚めるか。2年連続のランク入りを懸けて大会に挑む。
 甲斐とダブルスを組む遠藤は、昨年後半から積み重ねた実績を考慮され今大会は第12シードで出場。今春リーグデビューを果たし、一番脂がのっている今、初の関東学生ランク入りを狙う。根田・定岡も昨年に引き続きそれぞれ2年連続、3年連続のランク入りを目指す。
 
 昨年あと一歩でランク入りを逃した遠藤は、「レギュラーはランク入りが最低条件」だと話した。秋季リーグのレギュラー選考も兼ねる今大会は、他大選手と戦うのと同時に、部員同士のレギュラーを懸けた切磋の大会でもある。8月に迫るインカレに向け部全体のレベルアップに期待したい。