ルーキーが大学角界での第一歩を踏み出す/東日本新人選手権

相撲
1999.01.01
 5月8日、昼下がりの靖国神社相撲場。大相撲の奉納相撲も行われるその土俵上で熱い戦いが繰り広げられた。今大会は1年生のみが出場した新人戦。各大学の将来を担う新鋭たちが全力でぶつかりあった。明大から挑んだ5選手はいずれも予選敗退に終わったが、彼らにとって価値のある経験となった。

 4選手が初戦で姿を消す中、ただ一人勝ち星をあげたのが石田。立ち合いから押し込まれるが粘り、土俵を割らない。すると、厳しい体制ながら渾身の下手投げを打った。相手は土俵外に。大学各界でうれしい初白星を手にした。続く2回戦では惜しくも敗れたが、大きな意味のある大会であったことだろう。

 「まだまだこれから。4年生もこの時期は1,2回戦で負けていた。今の自分の力を知ってこれから稽古してほしい」(小川総監督)。伝統と実績ある明大相撲部の一員としての戦いは始まったばかりだ。