黒岩(信)部門主将、まさかの11位/全日本距離別選手権
黒岩(信)部門主将、まさかの11位/全日本距離別選手権
ワールドカップ代表選出が期待されていた黒岩(信)部門主将が、5000mでまさかのブレーキ。代表入りを逃した。
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14年ぶりインカレ総合3位! 天海・侑吾体制有終の美/日本学生氷上競技選手権
スピードスケート 2024.01.09日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)の最終日は団体種目である2000メートルリレーとチームパシュートレースが行われ、それぞれ5位、2位と昨年以上の結果を残す。全種目で獲得したポイントの合計は135.5点。この結果、明大は14年ぶりに総合3位に輝き、チームが目標として掲げていた「総合での表彰台入り」を見事達成した。 ◆1・5〜7 第96回日本学生氷上競技選手権(高崎健康福祉大学伊香保リンク)▼男子2000メートルリレー 明大――5位▼男子チームパシュートレース 明大――2位▼男子総合 明大――3位 「明治大学行くぞ!」の声が静寂に包まれたリンクに響き渡る。2000メートルリレーのスタート直前、第1走者・水口浩斗(政経2=池田)の咆哮(ほうこう)に沸き立つ明大。2日目までの個人種目では佐藤天海主将(政経4=北杜)や1年生たちが次々と表彰台入り、入賞を果たすなど完全に勢いに乗り、最終日を迎えた。2000メートルリレーで鍵になるのがバトンの受け渡し。「自分は渡す場所が難しい場所なので、安全に行くということで、スピードを普段よりも早く緩めて慎重に行うようにした」(山角蓮・政経3=池田)。無理に攻めず、確実にバトンをつなぐことを意識してレースに臨んだ。4人とも安定したラップタイムを出して5位入賞。タイムは昨年より約3秒縮めるなど、確かな成長を見せた。(写真:第一走者としてリレーに出場した水口) 本大会最後の競技はチームパシュートレース。2日目の5000メートルで入賞を果たした佐藤天、菊原颯(政経1=市立長野)、佐藤太陽(法1=帯広三条)のトリオが出場。「今日初めて3人で練習したので作戦はなかった」(佐藤天)とほぼぶっつけ本番でスタートしたが、練習不足を感じさせない息の合った滑りを序盤から展開。先頭の佐藤天に後続の二人が置いていかれることなく、6周目までタイムは1位。しかし終盤に逆転を許し、結果は惜しくも2位となった。佐藤太は「天海さんを常に後ろから押すのが目標だったが、残り1周で離してしまい悔しかった」と振り返り、菊原も「1位と0.9秒差で、残り2周で逆転されて負けて悔しい」と思いを吐露した。しかし三位一体で出したタイムはリンクレコードを記録し、3分台まであと0.26と迫る会心の滑り。佐藤天は「後ろの2人は恐らくここ数年で一番うまい押し方だったと思う。その中でもうまくいかなかった部分をすごく悔しがっていて、来年につながるいいレースになった」と後輩へ掛け値なしの賞賛を送った。(写真:チームパシュートに出場した3選手) 全競技が終了し、明大は総合で3位。じつに14年ぶりの快挙を成し遂げた。「元々力が1年生を筆頭に、キャプテンの佐藤を含めて揃っていた中で、目標を見失わずに切磋琢磨していけたのが今回の3位につながった」(西山侑吾・政経4=帯広三条)。そしてこの大会をもって4年生はチームを引退する。西山は4年間を振り返って「一言でいうと、すごく辛かった。高校の時結果を残して入学させて頂いて、最後までその期待に応えられなかったのが少し申し訳ないが、自分自身は一生懸命やってきたつもりなので後悔はない」。4年生は西山、そして佐藤天の二人のみ。佐藤天に対しては「彼の活躍にすごく嫉妬していた」という。しかし「結果を残し続けている大変さも感じていたので、後半の方は尊敬でしかなかった。本当にプレーで引っ張ってくれて、最高のキャプテンだなと思う」。西山も佐藤天がチームを離れていた時は「学年に関わらず全員が何か仕事をやれるように、率先したりとか、のびのびとできるようには心がけた」と一人でチームを引っ張り、副将としての責務を全うした。 (写真:総合3位の表彰を受ける西山) 明大の絶対的エースとしてあり続けた佐藤天。「4年間は楽しかったかなと思う。スケートはそれなりに充実していたがそれ以上に、さまざまな人と関わって、さまざまなことを経験できたのですごく充実していた」。個人として今年度はW杯にも出場し、インカレ5000メートルでは連覇も果たした。主将として今年度のチームはどうだったのか。「緊張感に欠けるところがある意味良いチームだったかなと思っている。自分がそういう人間だったので、みんなリラックスしていつも以上に力を発揮できるチームになれたなと振り返ってみて思うし、それがキャプテンとしてできたことかな」。チームに帯同する時間が少ない中でも、部員のコンディション管理やミーティングなど、できることをしていった。インカレ翌日からは再びW杯に出場するために1カ月ほど海外へ。忙しい日々は続く。(写真:主将としてチームを引っ張り続けた佐藤天) 来年度の主将は東海林寛右(政経3=山形中央)が務める。今大会は選手としての出場はなかったが「フォームの確認とかの手伝いだったりをメインでやっていた」と、サポートとしてチームを献身的に支えた。インカレの目標を達成した今、新しく目標を立てるならという質問に対しては「来年新しく入ってくる1年生たちも交えて一致団結して、2位だったり優勝を目指して頑張っていけたら」。役者が揃い始めてきた明大。2006年度以来のインカレ制覇は、現実味を帯びてきた。(写真:来年度主将を務める東海林) [北原慶也] 試合後のコメント佐藤天――総合順位は3位で14年ぶりとなりました。 「自分が1年生として入学してきた時は、正直明大が表彰台に立つことを想像することもできなかったので、そこから4年間で本当に強くなったし、大学の雰囲気も明るくなったというか、良いチームになったと思います」 ――来年度は東海林選手が主将を務めますがいかがですか。 「東海林に関しては不安なことしかないので(笑)。不安な部分はありますが、キャプテンになったら頑張ってくれると思うので成長に期待しています。今残っている選手が今回以上に成長して、いずれは優勝できるようなチームを作ってほしいなと思っています」 西山――今大会の1年生はいかがでしたか。 「高校の時から結果を残してきてくれた子たちがそのまま大学で結果を残してくれたっていうのは、少し自分自身重なる部分、こうなってほしいなっていう願いとかがあったので、そこがちゃんと成長してくれたというか、このまま活躍してくれればいいかなと思います」 ――来年度のチームに期待することは何ですか。 「来年とかも今年入賞したメンバーであったりとか、ポイントを獲得したメンバーっていうのは大半が残ってくれるので、そこでチームを引っ張っていけたらこれ以上の成績が望めると思うので、次は2位、そして優勝を目指してほしいなと思います」 東海林――インカレ期間のチームの雰囲気はいかがでしたか。 「みんなが一本一本レースに集中して、取りに行くっていう気持ちが見えていて、すごい雰囲気は良かったんじゃないかなと思います」 ――4年生の2人に対してはいかがでしたか。 「入学してから一番長い時間いたのがあの先輩方なので、ここで3位を取れてよかった部分もありますし、ただ悔しい部分も多分侑吾さんも天海さんも少なからずあると思うので、それを来年自分たちが超えられるように頑張りたいと思います」 山角――来年度のインカレの目標は何ですか。 「もっと上を目指していかないといけないので、でも2位と3位には差が30ポイントくらいあって、上級生を含めた来年の3、4年生の活躍が必要になるかなと思います」 菊原――パシュートの準備期間が短かった中で工夫したことは何ですか。 「今の世界記録を出しているノルウェーの動画を見たりとか、イメージトレーニングを前日からしていました」 佐藤太――今年1年を振り返っていかがでしたか。 「今年インカレで3種目に起用してもらえたのはとてもうれしいです。世界ジュニアの日本代表を目標にしていましたが、それはまだ達成できていないので、来週のジュニアで頑張りたいなと思います」READ MORE -
佐藤天が5000メートルで連覇達成! チームは好調そのままに3日目へ/日本学生氷上競技選手権
スピードスケート 2024.01.06日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)の2日目が開催された。5000メートルでは佐藤天海主将(政経4=北杜)が安定感のある滑りで大会連覇を達成するなど、3選手が入賞を果たした。1000メートルでは1年生の由井雛斗(政経1=嬬恋)が自己ベストに迫る好タイムを叩き出し7位入賞となった。 ◆1・5〜7 第96回日本学生氷上競技選手権(高崎健康福祉大学伊香保リンク)▼男子5000メートル 佐藤天――1位菊原颯(政経1=市立長野)――5位 佐藤太陽(法1=帯広三条)――8位▼男子1000メートル 由井――7位 山角蓮(政経3=池田)——13位狩野亜聞(政経3=嬬恋)――17位 5000メートルと1000メートルのレースが行われた大会2日目。5000メートルでは連覇がかかる佐藤天が疲れの出るレース終盤でも「31秒台後半から32秒台中盤くらいで回れれば優勝できるというのは思っていた」とラップタイムを維持。ハイペースで滑り続け昨年度から5秒以上速い6分48秒34でゴールインし見事2年連続の優勝を成し遂げた。佐藤天の他にも菊原と佐藤太の1年生コンビが前日に続く好走を披露し、出場した3選手全員が上位入賞となった。(写真:5000メートル入賞の3人) 続いて行われた1000メートルでは由井が圧巻の加速を見せた。「トップスピードを出すためにかなりウエイトやパワー系の練習を行なった」(由井)。日頃の鍛錬が功を奏し、スタートから勢いに乗りそのままフィニッシュ。僅差の争いを制し7位という結果を手にした。(写真:1000メートル入賞の由井) 2日目までの個人種目で明大は主将の佐藤天とフレッシュなルーキーたちを中心に数多くの選手が好成績を収めている。大学対抗の総合優勝に向けてカギとなるのは3日目に行われる得点の大きい2000メートルリレーとチームパシュートの団体競技。「最後まで気を緩めないで駆け抜けたい」(佐藤天)。大学日本一の座を手にするため、最後までチーム一丸となり走り抜ける。 [細田裕介] 試合後のコメント佐藤天——5000メートルでは1年生2人と入賞しましたが、いかがですか。 「自分が初めてインカレに出た時は4年生2人と3人で表彰式に出られた経験があって、それを4年生になって逆の立場で後輩2人が叶えてくれたというのは、とても感慨深いというか、頼もしい限りだなと思います」 ——連覇に向けてのプレッシャーはありましたか。 「正直、今年に関しては自分以外の選手がだいぶ活躍していたので自分は思いきり滑るだけだという感じで、プレッシャーはなかったですが、いいレースができてよかったなと思います」 狩野——明日の2000メートルリレーで意識したいことは何ですか。 「去年もリレーに出ましたが、その時は自分のところで大きく順位を落としてしまったので、今年は全力で滑って、しっかりと受け渡しすることができたらいいなと思っています」 山角——インカレで1000メートルを走るのは初めてですが、難しさはありましたか。 「そもそも去年まで1000メートルという競技はあまりやっておらず今年からやり始めたので、難しいというかまだ慣れてないです」 菊原——5位という結果についてはいかがですか。 「入賞するのが今日の最低限の目標でした。比較的上位の方に入賞できて、上位に行くほど多くポイントが取れるので、チームに貢献できて良かったなと思います」 佐藤太——2日連続での入賞となりましたが、調子はいかがですか。 「昨日入賞できたこともあって、そのまま調子は崩れることなく順調に上げていけました」 由井——明日に向けての意気込みをお願いします。 「団体競技なので、みんなで力合わせて頑張っていきたいなという感じです」READ MORE -
佐藤天、1500mで2位 ルーキー4人が一桁順位/日本学生氷上競技選手権
スピードスケート 2024.01.05日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)の季節が今年もやってきた。伊香保の地で3日間に及ぶ熱戦が繰り広げられ、1日目は500メートル、1500メートル、1万メートルが行われた。1500メートルでは佐藤天海主将(政経4=北杜)が2位、1万メートルでは菊原颯(政経1=市立長野)が3位で表彰台入りを果たし、上々のスタートを切った。 ◆1・5〜7 第96回日本学生氷上競技選手権(高崎健康福祉大学伊香保リンク)▼男子500メートル 水口浩斗(政経2=池田)――14位 狩野亜聞(政経3=嬬恋)――18位 西山侑吾(政経4=帯広三条)――21位▼男子1500メートル 佐藤天――2位佐藤太陽(法1=帯広三条)――7位由井雛斗(政経1=嬬恋)――9位 ▼男子1万メートル菊原――3位 中村龍太郎(政経1=長野工業)――7位田原秀真(法2=長野工高)――18位 総合での表彰台入りを目指す明大。そのトップバッターは水口が務めた。「チームに勢いをもたらす役。流れを作るために重要な役割だった」(水口)。500メートルの短期決戦で自己ベストにあと0.04と迫る走りを見せ、14位と善戦。一番手として十分な働きをした。その後登場した西山は21位に終わったが「インコースのコーナーで転倒しそうになった部分が悔しかったが、攻めた結果なので後悔はない」と最後のインカレを清々しく終えた。(写真:最後のインカレに出場した西山) 続いて行われた1500メートルには、昨年度3位に輝いた佐藤天が登場。今年度は自己ベストを更新するなど、進化を続ける絶対的エースもこの日の環境には苦戦を強いられる。しかし、中盤から後半でラップを大幅に落とさない粘り強さと「最後まで全力で駆け抜けるという気持ち」を持ち続け、ラスト1周で2位に浮上。鍛え抜かれた心技体で自己最高成績を残した。 (写真:1500メートルで2位と好走を見せた佐藤天) 1日目最後の種目である1万メートルでは菊原、中村龍のルーキーコンビが名をあげた。菊原はインカレに向けて「できるだけ力を使わずに滑れるようにという意識」で練習を重ねてきたという。その結果、レースの後半から徐々にラップを上げる体力が生まれ、1周するごとに順位も上昇。いきなり表彰台に上がる大活躍でチームに貢献した。その菊原と同じタイミングで滑ったのが中村龍。「今シーズンすごく調子が悪かった」と自身を客観視し、改善のために「一からスケーティング等を見直して、練習で調整していった」。前半から中盤にかけてラップタイムは34秒台後半から35秒台前半をキープ。後半は少しペースが落ちたものの「最近の中では一番滑れた」とスランプ脱出を予感させる7位。初出場で入賞を果たした。 (写真:1500メートルの表彰式の様子) 1年生の活躍はこの2人に留まらない。1500メートルではケガから復帰した佐藤太が7位。目標としていた入賞を達成したが「もっと上に行けると思っているのでそこは少し悔しかった」(佐藤太)と、どん欲にさらなる高みを見据える。さらに由井も入賞にはわずかに及ばなかったが9位でフィニッシュ。ルーキーたちの奮闘ぶりが、2日目以降のチームの勢いにさらに火をつける。 [北原慶也] 試合後のコメント佐藤天――3年間のインカレの1500メートルで成長した点はありましたか。 「今年は特に安定感というか、リンクが悪かったりコンディションが良くない中でも、自分の強みである『安定してタイムを残す』というところはかなりレベルアップしたのかなと思います」 西山――インカレで500メートルを走るのは初めてでしたが、難しさはありましたか。 「根本的に種目が違うかなと思います。30秒程度で終わる世界なので、能力発揮の大変さだったりとか、一つもミスできないっていう緊張感はほかの種目にはない難しさだったなという風に思いました」 水口――課題だったスタートの改善に意識していたことは何ですか。 「とにかく低く走るのを意識していました。速い選手は反応速度も速いので、そこも意識していました」 菊原――明日の5000メートルでは中学の同級生の井出優哉(高崎健大)とも滑れる機会ですが、いかがですか。 「小学校から一緒に続けてずっと頑張っている選手が出ていて、女子には畠山雪菜(高崎健大)もいるので、みんなの成績を見て自分も頑張らなければなと思います」 佐藤太――2日目への意気込みをお願いします。 「5000メートルの入賞を目指して、少しでも学校対抗のポイントに貢献できるように頑張りたいと思います」 中村龍――チーム全体としてここまでを振り返っていかがでしたか。 「今年は1年生が結構ポイントを稼いでいる中、自分も5位は狙えたかなという感じだったので、そこはチームに申し訳なさはあるんですけど、でも入賞できて少しは貢献できたのでそこは良かったです」READ MORE