伊藤と金井、うれしい初の入賞/東日本個人体重別選手権

相撲
 7月26日、川崎市富士見公園相撲場で東日本体重別選手権が行われた。今大会で9位以上の成績を残すことで、全国への出場権を得ることができる。本学からは15人が出場し、伊藤、金井が3位入賞を果たした。

 先月の東日本選手権2位の大崎をはじめ、秋山、武藤、伊藤、金井の4力士が予選を勝ち上がる。続く優秀8選手トーナメントでは大崎、秋山、武藤は1回戦で姿を消しベスト8。一方、伊藤、金井は1回戦を勝利。ここまで「変な欲を入れずに取れていた」(小川総監督)と評される伊藤と「1回戦は一番自分らしく取れた」と語った金井が準決勝に臨んだ。しかし惜しくも共に敗れ3位。「くせが出てしまった。勝てた相撲だった」(金井)とこの一番を悔いた。

 3位入賞の伊藤、金井は共に初の入賞。伊藤は主務として明治相撲部を支えてきた。しかし、選手としては「力がないわけではないが、故障があった」(小川総監督)と、これまで目立った成績を残せていない。それだけにうれしい入賞だ。試合後には「この結果でモチベーションが上がる。これからも日々精進します」(伊藤)と明るく話した。これからは主務としてだけでなく、一選手としてもチームの柱になってくれそうだ。一方の金井は予選で実力者の山口(日大)を破るなど着実に力をつけている一人。初入賞については「喜びはあるが反省点もある」(金井)とおごりはない。さらに上を目指す気持ちを見せた。

 その一方で今大会には波乱もあった。135kg以上級でエースの濱田がまさかの予選1回戦敗退。周囲の期待が大きく膨らむ一番で声援が一瞬にしてため息へと変わってしまった。濱田は階級こそ違えど昨年の全国覇者。しかし先月の東日本選手権においても、ベスト16止まり。「落ち込んでいる」(小川総監督)と本来の力を出し切れていない。それでも「巻き返しをしてくれると期待している」(小川総監督)と濱田の力が必要なことは確かだ。

 今大会では新たに入賞する選手が出るなど、個々の選手の力は他の強豪校に引けをとらないことを見せつけた。あとはチーム力。濱田を引き合いに出し「濱田も1点、みんなも1点」(小川総監督)とどの選手も同じ立場の選手であると語る。チームの中心となれる選手が新たに出てくるか。今後に期待したい。

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