天敵退治で勝ち点奪取へ!

硬式野球
1999.01.01
 リーグ戦最初の山場を翌日に控えた明大グラウンドに、“まさかの”サヨナラ勝利を収めた東大戦の、あの嫌な雰囲気はもうなかった。

 「(東大戦では)いいヒットを打とうと考えすぎていた」(謝敷・商3)。なかなか打線がつながらなかった開幕カードの後、チームではさまざまな対策を講じた。「ボールをしっかり上からたたくことなど無意識ではできないところを、みんな意識してやっている」(遠山主将・商4)と成果が表れているようだ。

 特に慶応のエース・中林対策には力を入れた。この日、左投手に対し不利とされる左打者のうち多田(政経4)、荒木(郁・営3)、謝敷、小室(政経1)が最後まで居残り打撃練習。善波監督から逐一アドバイスを受けながら、これまで打ち崩したことのない天敵との対戦に備えた。逆に左投手に対し有利と言われる右打者では4番小道(法4)に期待が懸かる。プライベートでは中林と仲が良いという主砲は「あいつを打てれば勝ちが近づく」と容赦なく襲いかかるつもりだ。また東大戦では代打で出場した千田(営4)の起用が有力視される。

~監督・選手のコメント~
善波監督

「(東大戦では)思ったような試合ができなくて、投手の起用などができない部分があった。きつい思いをして勝ったのは、これからのためになる。守りでは記録にならないミスがあって、投手をリズムに乗せ切れなかった。中林を打つためにこれまでやってきた。今週はやってくれるはず」

遠山主将
「(東大戦は)打ちあぐんでしまった。緊張もあったと思うけれど、2試合続いて打てなかったということは、何か原因がある。今週、いろんな形でやってきて、一人一人が無意識ではできないところを意識してやっているので成果は出ていると思う。(記録にならないエラーもあったが?)1球を大事にしてやっていきたい」

小道
「全く自分のプレーができなくて、あの結果になってしまった。この1週間で状態は良くなってきていて、手応えがある。(中林について)勝ちたい。代表で一緒になって、仲良くなって、知っているからこそ打ちたい。あいつを打てれば勝ちが近づくと思う」

安田(文4)
「東大戦は打てなくて、負の連鎖になってしまった。ベンチの雰囲気が暗くなって、球場の雰囲気も『明治、大丈夫か?』みたいになって、それが選手たちに伝わっていた。特に野手は経験が少ないので、意識して声を出して何とか明るくしていきたい」

謝敷
「(東大戦は)いいヒットがほしいとか欲張ってしまって、チーム全体的に意気込みすぎていた。(慶應戦ではマウンドから)中林を降ろせるくらいのバッティングで勝ち点取って、空き週にしっかり練習して、また次、という風にいい流れでいけたら。3番打者は打線のキーマンだと思っているので、打てなくてもバントとかで勝ち点に貢献したい」

荒木(郁)
「東大戦は四球が多くて出塁できたけれど、慶応戦ではそうはいかない。打つ球と打たない球を決めて、何とか出塁したい。ここぞの場面で長打を打ちたい」

~試合情報~
◆4・25 第2試合 対慶応1回戦 13時00分頃試合開始
◆4・26 第1試合 対慶応2回戦 10時30分試合開始
(どちらも神宮球場)

会場アクセス
JR中央総武線各駅停車「信濃町」駅から徒歩12分
東京メトロ銀座線「外苑前」駅から徒歩5分