リーグ戦最初の山場!慶応戦展望/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球
 対東大戦2試合で計9安打と、予想以上に深刻な打撃不振に直面している明治。リーグ戦最初の山場となる今週末の慶応戦には、エース・中林という大きな壁が立ちはだかる。対明治戦は通算7試合で3勝1敗。防御率にすると0点台と、紫紺軍団はこのサウスポーに抑え込まれてきた。昨秋は2試合共に先発し結果を残しており、今季も連投の可能性は十分にある。

 中林はこの冬のトレーニングで、常時140キロ台を計測するようになったストレートをはじめ、投手として総合的にレベルアップ。開幕カードの対立教戦では2試合に先発し計18回1失点と抜群の安定感を誇る。投手力では明治も負けてはいないが、エースを欠いた東大相手に打ちあぐねているようでは今カードの勝ち点奪取は厳しい。そんな左腕に唯一弱点があるとすれば、対立教1回戦では失点し、同3回戦は得点こそ許さなかったものの三塁に走者を進めた初回だ。相手のリズムになる前の立ち上がりを攻め、打線をつないで一気に畳み掛けたいところだ。

 一方、慶応の打線はオープン戦勝ち星なしという記録からも分かるように、うまく機能していなかった。しかし対立教3回戦では、相手投手の不調もあってか17安打12得点と大暴れ。開幕前から好調を維持するエース・野村(商2)でも油断はできない。ましてやまだ確立されていない2番手投手はなおさらだ。エンジョイベースボールの精神で育った塾高戦士が多く占める打線を波に乗せないよう、細心の注意を払ってほしい。 

☆注目の対決☆

 昨年6月に行われた大学日本代表候補合宿。そこで同部屋だった中林と小道(法4)は、「よく飲みに行く」(中林)ほどの仲になった。今年はお互いラストイヤーを迎え、プロスカウトの視線も気になるところ。昨秋の対戦では中林に軍配が上がったが、今季の勝敗やいかに――。2人の真剣勝負に注目だ。

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