明暗分かれたリーグ2週目/関東大学春季リーグ戦

バレーボール
1999.01.01

<中大戦>

 リーグ2週目、本学は咋季4位の中大と対戦した。2連敗中と好調とは言えなかった本学だが、中大相手に見事勝利を収め今季初白星を挙げた。

 1セット目序盤、本学は中大の高さのある攻撃に苦戦を強いられる。思ったように調子が出せない試合展開が続いた。しかし中盤を迎えると本学の攻撃が決まり始め徐々に本学のペースへ。終盤には本学が見事逆転。しかし中大も果敢に攻撃を決め、試合はデュースへもつれ込み一進一退の攻防が続いた。相手より2ポイント先へ――両チームともボールに食らいつく。あきらめないという気持ちが選手の表情をより真剣なものにさせていた。長い競り合いは本学が30点目を挙げ、最後に佐々木のスパイクが決まり終了。第1セットは31―29で本学が接戦を制し選手からも笑顔がこぼれた。

 2セット目、序盤は中大に連続ポイントを許す場面も見られたが、すぐに持ち直した本学。その後は廣本主将(商4)や関(文3)といった攻撃陣が次々と得点を稼いでいく。終わってみればこのセット25―12で試合の流れを完全につかみ、圧倒的な強さを見せた本学がものにした。

 中大相手にストレート勝ちを収めたい本学。迎えた3セット目、序盤は中大に連続ポイントを許しリードされる。しかし中大に引き離されまいとボールを懸命に拾いにいく。その姿からは“このセットで終わりにする”という強い思いがうかがえた。タイムアウトを取るなどペースを戻し、徐々に本学が中大に追い付き、終盤になると逆転。連続ポイントで中大を引き離した。最後は田辺(法3)のスパイクでこのセット25―22で本学が勝ち取り、見事ストレート勝ちを収めた。

 「見ていて楽しかった」。試合終了後、佐々木監督は笑顔で語り選手たちのプレーを褒めた。「チームのムードがよかった」(廣本主将)、「フォローもできていた」(佐々木監督)というように今回の勝利は本学のコンビネーションがうまくいった結果だ。今後もチームの連携を大切にし、リーグ戦さらなる白星を挙げてくれることを期待したい。

[山本理紗]

<順大戦>

 1勝2敗で迎えたリーグ第4戦。本学は昨季リーグ3位の順大と戦った。リーグ3戦目で強豪中大をストレートで下し調子が上がってきた本学。このまま波に乗って順大に勝ちたかったところだが、どのセットもあと少し粘りきれずストレート負け。今リーグ3つ目の黒星をつけ選手たちは肩を落とした。

 しかし、本学は何もできずに終わったわけではない。試合内容から見ても、順大と実力はほぼ互角だった。

 第1セット、中大戦時の調子の良さはまだ続いていた。昨季リーグでは格上だった順大に次々と得点を奪っていく。どちらも引けをとらずセット終盤まで競り合い、デュースにまでもつれ込んだ。本学がアドバンテージを取ることも幾度とあったが、順大も意地を見せあと1点を決めさせてくれない。しばらくデュースが続き、27―28の順大リード。最後は順大の渾身(こんしん)のスパイクを返すことができず、このセットは惜しくも順大に軍配が上がった。

 続く第2セット。このセット、本学は序盤から順大にリードをつける。中大戦に引き続き調子が良かった関の的確で鋭いスパイクや田辺のブロックも決まり、流れは完全に本学にあった。しかし、20―15の本学のリードから、順大はまさかの追い上げを見せる。16、17と得点を取られ、本学も関のスパイクで1点を返したものの、そこから順大の4連続得点を許してしまう。1点差まで詰め寄られるも本学も必死の粘りを見せ、24―22。しかしここであと1点を決めきれず、相手に連続得点を許していまい、1セット目と同様にデュースにもつれ込んだ。そしてこのセットも最後で粘り負け、25―27でこのセットも落としてしまった。

 後がなくなった第3セット。次セットに望みをつなぐため何とか流れを引き戻したい本学は序盤でリードを見せる。しかし、前2セットをギリギリのところで落としたことが選手の気持ちに響いたのだろうか、中盤以降はチームに元気がなくなり徐々に追い上げられ、14―15で遂に逆転される。順大は勢いをさらに増し、本学にどんどん点差をつけていった。相手の猛攻撃に反撃できず、21―25でセットは終了。選手たちは判然としない面持ちでコートをあとにした。

 「1セット目を取れていたら、流れは変わっていたかもしれない」と悔しさをにじませた佐々木監督。「(明治は)順大に負けていなかった。しかし、相手の方がビハインドからの追い上げが強かった。順大は気持ちに余裕を持っていて、自分たちのプレーに自信を持ってやっていた」と、試合を振り返った。「でも、うちのチームもいいところがあった。第2セットでは遠くに飛んだボールもあきらめずに拾ってつなげ、相手の単純なミスで得点が入ったこともあった。あれは感動できるプレーだった」と、粘り強いプレーをしたチームを評価した。試合後、悔しさに涙を見せた廣本主将(商4)は「勝負どころで点が取れなかった。それ自体が実力差。来週以降の課題です」とチームの状態を厳しくとらえた。

 ~次回対戦カード~
▽4・25 12時00分~ 第2試合 筑波大戦 場所:立川市泉市民体育館
▽4・26 12時00分~ 第1試合 法大戦  場所:立川市泉市民体育館

>>筑波大 
 今リーグ4連敗中の筑波大。しかし、昨季リーグ戦ブロック賞を獲得し、今年キャプテンのセンター篠村が牽引(けんいん)するこのチームは、「最後まであきらめず、プレーに対してすごくひたむき」(佐々木監督)だ。昨季リーグで本学は筑波大にストレート負けを喫している。こちらもひたむきなプレーでリベンジに燃える!

>>法大
 同じくリーグ4連敗中の法大。平均身長は明治と同様に高くなく、「チームとしてまとまってないように見える」(佐々木監督)と仕上がりに不安があるようだ。しかし、過去の戦いから見ても本学とは決して相性は良いとは言えない。また、昨年度からの主力選手も多数残っている。挑戦者の気持ちを忘れずに確実に勝ちたい試合だ。