専大に勝利し、自信つける/専大定期戦

卓球
 50年以上もの歴史を持った、伝統あるこの専大定期戦。OBも顔をそろえる中、レギュラーの部と新人の部に分かれ競い合い、両校力を出し切った。結果、本学が2部門とも制し、層の厚さを見せ付けた明治。試合の後には懇親会も開かれ、両校の親睦(しんぼく)を深める良い機会となった。

 レギュラーの部は、リーグ戦と同じ6シングルス1ダブルス形式で行われた。3月に行われた合宿で実施した部内戦の結果を元に、出場メンバーを決定。1番手、大塚(商4)は、専大の石井に2セット先取されながらも、3、4、5セットを取り返して勝利し、チームに「いい流れを作ってくれた」(平屋主将・政経4)。続く定岡 (商3)、池田(法3)も、それぞれ松岡(専大)、森田(専大)をストレートで破り、明治の勝利は目前に。しかし、さすがは関東1部校専大。そう簡単には勝たせてくれない。4番ダブルス平屋主将・林(営4)組が、専大の石井・江藤組に1セット奪うも1―3で敗れ、スコアは3―1に。次に、部内戦では1位になったという5番手竹之内(商3)が江藤と対戦。2セット先取し、みんなが勝利を確信したが、3セット目をデュースで落とし、そのまま流れを戻せず2―3で敗れてしまう。いい流れから一気にペースを崩されたが、ここからは最高学年選手らの腕の見せ所。柴田(法4)が原(専大)を破り、林(営4)はカットマン星野(専大)を前後に動かし3―1で勝利。総合5―2で明治に軍配が上がった。

 明治のエース、軽部(営3)や甲斐(営2)、水谷(政経2)、専大のエース徳増が不出場であった今試合。本番のリーグ戦とは違う部分もあるが、「自信がついたと思う」と、平屋主将は精悍(せいかん)な顔つきで語った。

 一方新人の部は、すべてシングルスの7シングルス形式。明治のルーキー7人がフル出場し、7試合中4試合は最終セットまでもつれ込む熱戦となった。3月の東京選手権にも出場した根田(営1)、川上(文1)、本藤(政経1)が3連勝したが、続く浅川(情コミ1)、沖田(商1)、石田(商1)が惜しくも敗れ、勝負の行方は7番手、沖津(法1)の腕に。沖津は専大の大石と互角の戦いを繰り広げ、第5セット目には沖津が点を取る度にベンチもほえた。応援も後押ししたか、沖津は11―9でそのセットを制し、その瞬間明治の勝利が決定。ベンチもみんな笑顔で沖津を迎えた。

 「みんな自分らしい試合ができていた。チームがいい雰囲気で良かった」と平屋主将。春季リーグ戦まであと1カ月を切った。主力が抜けた明治にとって、昨年の主力がほぼ残っている専大は無視できないライバルだ。今回の勝利を弾みに、リーグ戦でも勝利をつかんでほしい。

関連記事 RELATED ENTRIES