大差で完封、神大に快勝/関東大学選手権

アイスホッケー
今年度初戦の今試合は、2部校の神大。序盤から圧倒的な力の差で、大量得点の上、完封勝利。さらに初出場のルーキー3人が全員得点をあげるなど、4学年体制となって初めての公式戦で早くも、戦力アップした今年の「明治」を見せ付けた。

 5点目を入れた本野 第1ピリオド序盤から、ペースは本学のものだった。開始1分弱で古市が田中との素早いパス回しから先制点を奪うと、3分23秒にはルーキー楠本がゴール正面からパックを押し込み、大学初ゴール。その後すぐに江端部門主将が追加点を決め、前半5分半までの間に3点差と勢いをつけた本学は、後半に入ってもほとんど自陣にパックを持ち込ませることなく攻め続けた。その勢いで残り6分を切ってから再び得点ラッシュを迎え、2人目のルーキー本野の5点目を含めて、第1ピリオドが終わるころには気付くと7得点差にもなっていた。

 第2ピリオドでは「2ピリから調子が出てきた」という出場した3人目のルーキー山田の積極的な攻めの姿勢が実を結び、8点目。「攻めたら、絶対シュートまで持ち込めるように頑張りました」(山田)。そしてこの日短く正確なパスでゴール前に持ち込み、何度も得点につなげていた近藤-田中-古市がさらに追加点を加えて差を9点に広げた。

 最終第3ピリオドでは、徐々に神大の足が重くなっていくように見えると同時に、明治には全体的に余裕が生まれていった。近藤が右サイドから落ち着いて放った10点目、神大GKに弾かれたパックを丁寧に押し込んだ江端の11点目と、最後まで集中力も体力も切らすことなく、第3ピリオドを終えた。

 「今のところ調子はいい」(江端部門主将)という今年の本学は、昨年の反省を生かし「4年生を中心に話し合って工夫した練習をしている」(植木・商4)。また今試合でも活躍しているようにスキルのある1年生が入部したことにより、上位のセットへの競争心が生まれて、チーム全体にいい影響があるようだ。上級生の牽引力と下級生からの押し上げる力で、まだまだ成長が期待できる本学。「学年関係なく戦う気持ちを持っていきたい」(江端部門主将)という今年の活躍が楽しみだ。


[田中沙織]


◆今試合の出場選手◆
No.Name (C/A)Pos.Note
GK
31寺島 悠介GK1年次から安定した守りを見せる明治の正GK
55上川 巧GK常にホッケーに対してまじめな2008U‐20世界選手権ベストGK
第1セット
56山田 亮太FW
よく走りよく攻める注目ルーキー。武修館高出身の2008年U-18日本代表
14江端 勇人FWキープ力と得点力が持ち味の今年度アイスホッケー部門主将
61土屋 輝幸FW
よく走り積極的なプレーヤー。2007U‐20世界選手権のキャプテン
71楠本 剛浩DF
2008年U-18日本代表の長身ルーキー。DFながら今回初出場で初ゴール
長岡 佑弥DF
決定力のあるDF。白樺学園時代はキャプテン。今年度はアイスホッケー部門主務
第2セット
19近藤 勝将FW
よく走るパワフルなFW。1年次から活躍
22田中 遼FW1年次から主力として活躍。今試合でも2ゴール、3アシストと得点に貢献
18古市 達也FW
センスのあるFW。積極的なプレーを見せる
坂田 駿DF
大柄な体格で攻めにも参加できるパワーのあるプレーが魅力
21赤坂 優輔DF
DFながら積極的なプレーを見せる
第3セット
88外崎 裕将FW
駒大苫小牧高出身。体格が大きく、キープ力のある選手
10本野 亮介FW北海道清水高出身。性格もプレーも冷静
11角橋 裕樹FW
お父さんは元日本製紙クレインズのプレーヤー
16石橋 寛大DF
ガッツのあるプレーでパックを追い、敵を追う
47阿部 晃久DF
昨年度はリーグ戦では2試合のみ出場だったが、今年は初試合から抜擢
第4セット
91関戸 大輔FW
2007U‐20世界選手権に出場した一人。長身で体格の大きさが特徴
30木谷 大介FW小柄な体格を生かしたスピードが売り。今年背番号10から30へ変更
20牛来 建都FW
体格のあるFW。今年弟の拓都(営1)が入部し兄弟での活躍に期待
今坂 文哉DF
試合中声を張り上げるムードメーカー
草森 雅弥DF
寡黙な攻撃派DF。当たり負けない強さが持ち味


●選手のコメント●
江端部門主将(法4)
「今日の一番の収穫は完封で勝てたことですね。この大会の目標は優勝だけど、1年が始まる最初の大会なので大事。今のところはいいので結果がついてくればと思います」。

植木(商4)
「1年生はうまいっす。今まで(上の代の)4年生が引っ張ってくれてたので、4年も自覚が出てきたと思いますよ。話し合って練習メニューも考えたりしてます」。

楠本(法1)
「高校とはレベルが全然違ったので、今日はついていけるように頑張りました。(点を決めた時は)先輩もよくやった!って言ってくれたので、最高に嬉しかったです!これから自分のできることをして、優勝に貢献できるような仕事をしたいです」。

本野(商1)
「最初は緊張したけど、先輩に助けてもらいながら頑張りました。これからチームに貢献できるように頑張ります」。

山田(政経1)
「最初動きが硬くて緊張しました。2ピリくらいから調子が出てきました。初めてのゴールは嬉しかったです。今後は今以上に走って、得点に絡めたらと思います」。


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