(2)白石守 秋こそは白石の腕で優勝へ

硬式野球
(2)白石守 秋こそは白石の腕で優勝へ


「まったく投げ足りない…」。今春リーグ戦を終え、白石(商4)が発した第一声はそれだった。規定投球回数20回のうち、登板した回数はたった7回と3分の1のみ。3年春には貴重な先発ローテーションとして30回近く任されていた白石にとって、今シーズンはもちろん納得のいくものではなかった。
 リーグ戦中も、4年生4本柱の一人として役目を果たせていないのではないかと、自分自身に負い目を感じていた。他の3人が本調子に近い中、一人リーグ戦中盤を過ぎてもリズムをつかめない。
 白石の今シーズンの心境が最も表れたのは、対早稲田2回戦。古川(理工4)、久米(農4)、水田(文4)と次々に打ち込まれ、8回の時点で5-0。本学で残された投手は白石と西嶋(商1)のみという場面で、満を持してマウンドへ上がった。自分の後に残っているのは1年生の西嶋だけ。ここは自分が踏ん張らなければいけないという気持ちが、気迫あふれるピッチングから感じ取れた。
 今シーズン、自身としては不満の残る結果に終わってしまったかもしれないが、それでも本学のピッチャーリーダーとして投手陣の精神的支柱であることには変わりはない。「他のピッチャーは白石の姿を見て練習するようになった」(川口監督)と、技術的なこと以外でも白石の果たす役割は大きい。
 秋季リーグ戦の目標はもちろん「優勝しかない」。それに向けて「夏は1日1日全力で練習する」と意気込んでいる。秋季リーグ戦優勝実現のためにも、白石には秋での復活を望みたい。

◆白石守 しらいしまもる 商4 駒大苫小牧高出 180cm・81kg 右/右 投手

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