(5)丹沢山地(たんざわさんち)~その2~
全員が一般入部の部員さんなので、山登りの経験がない、または少ないあなたでも楽しく登れる山を紹介してくれます。これを参考に、山登りで自然と触れ合い、心も体もリフレッシュしてみては?
~今月のお山~
丹沢山地(たんざわさんち) ――前回でも紹介されましたが、まだまだ魅力が!
~紹介してくれる人~
鈴木雅子さん(法3)
《丹沢は頂上よりも夜景》
「小屋での夜の景色がすごいんです!」――丹沢の見所について尋ねると鈴木は目を輝かせながら絶賛した。ここでいう小屋とは、丹沢の頂上までの途中にある尊仏小屋のことである。「ここに泊まらないと始まらない」という尊仏小屋からは、昼間は下界を一望でき、富士山も見晴らすことができる。秋合宿のときは雪がかぶっていたそうだ。鈴木お薦めは、夜に見える神奈川の町の月明かり。「ほんとうに夜景がきれい。私にとっては頂上よりも夜景ですね」と、鈴木は夜景について終始ハイテンションで語った。
《おすすめプラン!》
丹沢は都心から近く、日帰りでも充分楽しめる。大体の道は整備されており、初心者でも登りやすい。また階段が多くて自分の歩幅で歩けないため、ペースを保つよう注意が必要だ。
大倉 尊仏小屋へは、いろいろな山道のコースがあり、バリエーション豊か。自分の好みでさまざまなコースが作れる。尊仏小屋へ一番近い登山口は大倉。
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搭ノ岳
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尊仏小屋 ここで1泊。とにかく夜景がきれい!下界を一望できる、お薦めスポット。
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丹沢山
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三山山荘 尊仏小屋よりもこちらの方が泊まるにはきれい。
《ワンダーフォーゲル部に入部したきっかけ》
大学に入るまではワンゲルとは縁の無かった鈴木。勧誘のときに声を掛けられ、「山、いい!!」と思い、入部した。しかし、「こんなにキツイとは思わなかった」と苦笑。部活かサークルには入りたいと思っていたが「片足突っ込んでちょっと楽にできるようなのがいい」と、あまり運動はしたくなかったそうだ。「それが、体育会ワンダーフォーゲル部に入ってて(笑)」と、自分でも驚いている。また、プライベートでは一切山には行かないそうだ。「必要なときに必要なだけ……」と、あくまで部活で山を楽しんでいる。
鈴木は高校時代、剣道を3年間みっちりやってきた。「剣道は競うけど、ワンゲルはみんなで協力していくので、そこがいいと思った」と、それまで親しんできた競技とは別の世界を見ることになった。
《丹沢での思い出のエピソード》
昨年の秋合宿で登った丹沢。鈴木は1年生の時にも登ったことがあり、そのきれいさに圧倒され、「また見たい、後輩に見せたいと思った」そうだ。今回お薦めの山として丹沢を選んだのにはまだ理由があった。「自分は雨女らしくて、曇っちゃうことが多いけど、この合宿のときは晴れた時が多くてきれいだった」と、晴天に恵まれたことが思い出に残った。過去の感動が忘れられない鈴木。3度目の丹沢に登る日はそう遠くはないだろう。
《あこがれのお山》
鈴木が一度は登ってみたいとあこがれるのは、日本一の富士山である。しかし、富士山はワンゲルで行く山とは違うため、部では行かないそうだ。「よくテレビとかで見るご来光を一度は見てみたい」と、ワンゲルの枠を越えた山への思いをのぞかせた。
◆鈴木 雅子 すずきまさこ 法3 明大中野八王子高 153cm
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