(3)仲間思いのムードメーカー――野田雄士

空手
 近年まれにみる戦力の充実を見せる今年の4年生、その中心にはいつも仲間のことを第一に考える野田の姿があった。小柄な野田は、レギュラーメンバー入りが保障された選手ではない。しかし、素早い攻撃と間合いを武器に大会出場を狙う。

空手との出会い

 そんな野田が、空手を始めたのは母親のぎっくり腰がきっかけだった。母親が入院した病院の隣にあったのが、幼いころに野田が通った空手道場。今の彼からは想像できないが、親の言うことを聞かないやんちゃだった子供時代、母親の言いつけで始めたそうだ。そこから本学に入学し、ますます空手にのめり込んで行く野田だったが、ここまでの空手人生は決して平坦なものではなかった。辞めたいと思ったことも何度もあった。しかし、そんな時にはいつも仲間の支えがあった。「鼻を骨折した時は本気で辞めようとした。でも周りの支えがあって、続けることができた」と語る野田。だからこそ野田はいつも仲間のことを第一に考える。「4年間で得たものは、大切な仲間です。他の同期がいなければきっと辞めていた」。野田の仲間への思いは誰にも負けない。

インカレメンバー入りへ

 「まずは(出場メンバーの)5人に入りたい。そのためにも後悔しないように全力でやる」。メンバー入りが保障されていない野田だからこそ、インカレへ懸ける思いはほかの部員よりも強い。「体が小さいので、自分には相手との駆け引きが重要」そう自分を分析し、練習にも余念がない。最後の大会へ、野田の戦いはすでに始まっている。

◆野田雄士 のだゆうし 文4 熊本マリスト学園高出 165cm・60kg


☆次回予告☆
第4回は、11月19日、4年生唯一の女子部員として部を引っ張る、足利友里江(商4)選手です。



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