(2)主務、そして選手として部を支えた男――松本康弘

空手
 組手は常に冷静。だが、183cmの長身から繰り出される突きやけりには圧倒されるものがある。

 空手の名門・世田谷学園高出身の松本は、同高出身で同期の稲主将(法4)や浦野(農4)らとともに、近年まれに見る強さを誇るチームへと明大空手部を導いてきた。

主務として

 昨年の暮れに代交代し、最上級生となって、主務という役職に就いた松本。試合の手配や外部との連絡取りなど、その仕事はさまざまだ。大学3年から4年にかけてとなると、就職活動の時期でもある。就活、部活の練習、主務の仕事…彼の忙しさは並大抵のものではなかった。

 それでも、「最初は、主務の仕事も雑務だけだし乗り気じゃなかったけど、やってみて、今はまあ良かったかなと思ってます」と話す。そう思えるきっかけとなったのが、今年4月に行われた東京六大学選手権だ。この大会は、毎年六大学の持ち回りで行われ、今年はちょうど本学開催の年だった。「実行委員長になって、すごく仕事が多かったけど、達成感があった。伝統もあるし、明治で行われるのは6年ごとだから主務になった人全員ができる仕事でもないので、やりがいもありました」。そう話す松本の顔は、とても晴れ晴れとしていた。

果てしなく続く空手人生

 そんな松本が空手を始めたのは幼稚園のころ。友達に勧められたのがきっかけだという。「もともと運動オンチなので…」と話すが、普段の姿からは全く信じられない。それでも、「運動が苦手で…」とあくまで謙虚だ。

 「父親と弟もやっていて、とりあえず長く続けろ、ということで続けてたんです。でも、結果に見えてくるので、そこで自分の自信につながっています。自分には(空手が)合っていたのかな。小さいころからずっとやってるし、卒業しても何らかの形で空手は続けていくと思います」。松本の空手人生は大学卒業後も果てしなく続く。

学生最後の全日本インカレに向けて

 主務の仕事に追われながらも、今年に入ってから団体では常にレギュラーメンバーとして活躍している松本。団体メンバーも、学年関係なく部内戦を行って決定する本学では、最上級生だからといってレギュラー争いには気が抜けない。

長い脚で相手にけりをしかける松本
長い脚で相手にけりをしかける松本
 普段の練習は、「集中してできているし、充実している」。全日本に向けて、まずは筋トレや走り込みを行い、それから本格的な組手の練習へ。規定練習の後に自主練習を行う部員もいる。それだけ全日本インカレに懸ける思いは強い。「普通に練習でやってきたことを試合で出せれば結果につながっていく。全日本インカレの目標はベスト4。一人一人が出せる力を出し切るのみです」。

 普段はクールな松本が、日本武道館で明治の勝利に貢献する!いざ決戦の時!!

◆松本康弘 まつもとやすひろ 政経4 世田谷学園高出 183cm・75kg

☆次回予告☆
第3回は、11月17日、同期の仲間に支えられて、苦難も乗り越え空手を続けてきた野田雄士(文4)選手です。



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