インカレ団体9位で今季終える/全国学生選手権
今年度最後の公式戦であるインカレが、両国国技館で行われた。本学の結果は、個人戦で浜田がベスト16、団体戦でAクラス9位。惜しくも団体戦優秀8校のトーナメントに進むことはできなかったが、来年に弾みをつける形でシーズンを締めくくった。
1日目に行われた個人戦では、9月末の全国個人体重別選手権で見事優勝を成し遂げた浜田が順調に勝ち進んだ。予選リーグの2試合を寄り切りで勝利し、優秀32選手による決勝トーナメントへ。惜しくも2回戦で3位入賞の明月院(日体大)に敗れたが、貫禄の取り組みを見せた。また、渡辺(政経2)も3回戦まで勝ち進み、健闘。翌日の団体戦へ向けてまずまずの滑り出しとなった。
そして、最も力を入れて臨んだ2日目の団体戦。予選の相手は同大、九州情報大、そして大会連覇を狙う強豪・日体大だった。
1回戦は同大戦。「浜田さんなら勝ってくれる」(大﨑・政経2)と部員からも信頼の厚い先鋒・浜田が敗北を喫し、嫌な流れになるかと思われたが、二陣の早川(政経3)が送り出しをきっちり決め、続く大﨑、篠田主将(政経4)も連勝で立て直した。結局3‐2で勝利し、補い合って勝つという本学らしさを見せた形となった。
2回戦の相手は日体大。先鋒・浜田が、前日の個人戦で敗れた明月院を突き落としで退けるが、今度は二陣以降が日体大の強さの前に苦戦を強いられ、3連敗。優秀8校で行われる決勝リーグに進むため、一つでも多く白星を重ねておきたい本学は、ここで金井(政経3)に代えて大将に武藤(営1)を起用した。体格では劣る武藤だったが、「度胸がある」(小川監督)との期待に応え、気迫の立ち合いを見せた。先輩部員からも土俵の外から声援が飛ぶ中、上手投げで見事に勝利。決勝リーグ進出へ望みをつないだ。
そして、最後の九州情報大戦。西日本の強豪校相手に、浜田、早川の3年生が先勝するも、大﨑が押し倒されて敗北。続く副将・篠田主将は、決意の表情で土俵に上った。この取り組みが大学相撲最後の一戦。気合は十分だった。しかし、最後は押し出しで敗北。無念の表情で天を仰ぎ、悔しさをにじませた。その篠田主将から声を掛けられ、懸命に勝ちにいく姿勢を見せた武藤だったが、バットトグス(九州情報大)に寄り倒されて惜しくも敗北。2勝3敗で九州情報大に敗れ、本学は9位に終わった。
決勝リーグ進出はならなかったが、昨年の13位から順位は確実に上がった。東日本リーグ戦3位、全国個人体重別選手権での浜田の優勝など、本学は「古豪」の力を取り戻しつつある。「年々結果は出てきている。早いうちから試合に出ている下級生が多いから、経験も積めていると思う。来年以降が楽しみ」(篠田主将)。強豪相手でも、あと一歩のところまで詰め寄る力をつけてきている本学。そのあと一歩を、来年こそは踏み出すことができるか。次世代に大いに期待したい。
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1回戦は同大戦。「浜田さんなら勝ってくれる」(大﨑・政経2)と部員からも信頼の厚い先鋒・浜田が敗北を喫し、嫌な流れになるかと思われたが、二陣の早川(政経3)が送り出しをきっちり決め、続く大﨑、篠田主将(政経4)も連勝で立て直した。結局3‐2で勝利し、補い合って勝つという本学らしさを見せた形となった。
2回戦の相手は日体大。先鋒・浜田が、前日の個人戦で敗れた明月院を突き落としで退けるが、今度は二陣以降が日体大の強さの前に苦戦を強いられ、3連敗。優秀8校で行われる決勝リーグに進むため、一つでも多く白星を重ねておきたい本学は、ここで金井(政経3)に代えて大将に武藤(営1)を起用した。体格では劣る武藤だったが、「度胸がある」(小川監督)との期待に応え、気迫の立ち合いを見せた。先輩部員からも土俵の外から声援が飛ぶ中、上手投げで見事に勝利。決勝リーグ進出へ望みをつないだ。
そして、最後の九州情報大戦。西日本の強豪校相手に、浜田、早川の3年生が先勝するも、大﨑が押し倒されて敗北。続く副将・篠田主将は、決意の表情で土俵に上った。この取り組みが大学相撲最後の一戦。気合は十分だった。しかし、最後は押し出しで敗北。無念の表情で天を仰ぎ、悔しさをにじませた。その篠田主将から声を掛けられ、懸命に勝ちにいく姿勢を見せた武藤だったが、バットトグス(九州情報大)に寄り倒されて惜しくも敗北。2勝3敗で九州情報大に敗れ、本学は9位に終わった。
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