エース浜田が全国覇者に!/全国学生個人体重別選手権大会

相撲
1999.01.01
 明大が誇るエース・浜田(政経3)が全国覇者に!7月の東日本選手権で今大会への切符をつかんだ浜田、金井(政経3)、武藤(営1)が大阪の地に集った東西の強豪たちとともに土俵に立ち、浜田が135kg未満級で見事優勝を果たした。明治としては96年の安本栄来(平9商卒)の135kg未満級制覇以来、実に12年ぶりの快挙となる。

 「優勝してくるで!」大会前から持ち前の威勢のよさで周囲には堂々の勝利宣言。そんな余裕の表情とは裏腹に、今大会に向けては頭を丸め、気持ちを引き締めた。

 下級生時代からその実力をいかんなく発揮し、本学エースとして部を支えてきた浜田。そんな背景もあってか昨年の体重別では「調子に乗って」、当時130kgの体重で無差別級に臨んだものの、待ち受けていたのは全国どころか東日本1回戦敗退とふがいない結果。このとき浜田は「本気でタイトルが欲しいと思った」と奮起、今年から135kg未満級への移行を決意した。以来体重管理を徹底するなどの鍛錬の中で「実力的も精神的にも安定してきた」という浜田は、今年度団体戦でもその成長ぶりを発揮し、満を持して今日の個人戦に臨んだ。

 試合は1回戦、同志社大の高根に序盤土俵際まで追い詰められ冷や汗を流すも、怒涛の粘りで体勢をたて直しての逆転勝利。その後は軽快に勝ち進み、決勝相手は過去負けなしの拓大・渋谷。「もうやるしかない」。波に乗った浜田の勢いはとどまる事を知らず、最後は押し倒しで優勝を決めた。「嬉しいというより安心した」。念願のタイトルを手にした浜田の表情にはかつてないまでの笑みがこぼれた。

 7日に行われた東日本リーグで24年ぶり3位入賞を果たしてからわずか2週間、低迷を続ける相撲部の快進撃が続いている。「この勢いに乗ってインカレでは結果を残したい」。確かな実績を残しまた一つ大きな成長を遂げた期待のエースは、全日本インカレでの健闘を誓った。