【瓦版】廣瀬組 悲願の日本一逃すも示した『前へ』/全国大学選手権

ラグビー 2024.02.04

 5年ぶりの日本一奪還を目指し挑んだ全国大学選手権(以下、選手権)決勝。挑んだ相手は選手権2連覇中の帝京大。落雷や大雪など厳しい天候の中、激しい攻防を見せ奮闘するも、悲願の優勝には届かず。だが最後まで『ONE MEIJI』を体現し、2年ぶり13度目の準優勝で幕を閉じた。 


 「ファンと選手が一つになって日本一の集団を目指す」(左センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)。年内終戦に終わった昨年度から『ONE MEIJI』をスローガンにチームをつくり上げてきた。経験豊富な選手たちが多く「ここ数年を見てもレベルの高いチーム」(神鳥裕之監督・平9営卒)と期待値も高かった。だが、決して順風満帆な1年だったわけではない。春シーズン後にはネガティブな練習態度を指摘され「4年生でミーティングをした」(左ロック山本嶺二郎・法4=京都成章)。秋シーズンは感染症による選手たちの体調不良、廣瀬のケガによる欠場など予想外の問題がチームを苦しめた。しかし、その度に全員でカバーし合い『ONE MEIJI』となることで困難を乗り越えた。


 迎えた決勝。落雷による試合中断や激しい降雪など厳しい環境となる。試合も先制を許し、苦しい展開に。それでも前半35分以降立て続けにトライを決め、王者・帝京大に詰め寄った。後半は、主導権を握られ劣勢に。最後まで『ONE MEIJI』となり諦めない姿勢を見せ続けるも、目指し続けた頂には一歩届かなかった。


悲願の優勝とはならなかったが、試合を通して明治コール、試合後には廣瀬コールが国立競技場をこだました。また、部員席で試合を見守っていたノンメンバーたちが、涙を浮かべグラウンドの選手たちに手を振る姿も。「スタンドを見て悔しさと申し訳なさがこみあげた。だが、コールをされるともう後悔しようがない。明治を選んで主将をやらせていただいて、本当に幸せな瞬間だった」(廣瀬)。廣瀬組が最後に見せた80分間の死闘は、ファンからも選手からも愛された‶日本一のチーム〟であることを示した試合だった。


 「(先輩たちは)明大の『前へ』という言葉を僕たちに明確に示してくれた。しっかり引き継いで『前へ』を体現したい」(ナンバーエイト木戸大士郎・文3=常翔学園)。4年生が残した思いは次の世代へ。この先も明大ラグビー部は皆に勇気と感動を与え続けてくれるに違いない。 


[安室帆海]


 


 


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