Vリーグ内定インタビュー①/武田大周

バレーボール 2024.01.23

 今年度主将として明大バレーボール部を支えた武田大周主将(政経4=松本国際)。卒業後はV1の東レアローズ(以下、東レ)に入団することが内定している。全日本大学選手権(以下、全カレ)後チームに合流し、1月6日の対VC長野トライデンツ戦では内定選手としてスタメンで試合出場し、試合で最も活躍した選手であるVOM(V―leaguer Of the Match)獲得を果たした。また1月20日には、日本代表選手を多く有するタレント集団・パナソニックパンサーズとの対戦も経験。今回は明大からVリーグに内定した3選手にインタビューを行った。第1弾は武田が東レに内定した際のインタビューをお届けする。

(この取材は10月8日に行われたものです)

 

――バレーボールを始めたきっかけを教えてください。

 「元々お母さんがやっていて、お姉ちゃんが2人いるんですけど、お姉ちゃんがバレーを始めた影響で体育館に行くようになって、自分も始めたって感じです」

 

――バレーボールの好きなところはどこですか。

 「シンプルに相手が打ってきたボールを上げたり、落としちゃいけないっていうのが一番の魅力だと思います。ギリギリのところでカバーするというのは、真剣にやらないとできないと思うので、それが魅力かなって」

 

――これまでの競技人生で挫折はありましたか。

 「2回ありましたね。小学校では結構厳しいところでやっていたんですけど、それでちょっと燃え尽きちゃって。その後地元の中学校(銀座中)に行ったけど、やっぱり強いところでやっていた分ギャップがすごくて。周りは初心者ばっかりだし。『そんなところでやりたくない』ってなっちゃって『転校して違う中学に行きたい』とかまで思って、親と喧嘩していたぐらいで。プレーとしての挫折じゃないですけど、気持ちとしてはそこで1回切れちゃったって感じです。2回目は、高校に入って、中学の頃とはすごく違うし今まで教わってきたバレーとは違うバレーをやっていました。今までのバレーを全部否定される感じだったので、なんかもうどうすればいいのか分からないし、何を求められているのかも分からなくなりましたね」

 

――そのように落ち込んだ時に、どうやって自分を奮い立たせていましたか。

 「やっぱり早大の荒尾(怜音)もいるし、東海大の高木(啓士郎)もいるので。自分が落ち込んでいるとか、自主練習していないとか、練習ちょっとで終わったりしていた時に『いやでもあいつらは自分がこうなってる状態でも練習しているし、しかも自分よりうまい。なのに自分がこんなんじゃ超えられないし、目標の日本代表にも入れるわけない』って思っていたので、それが一番の燃料でした」

 

――普段の練習で心がけていることはありますか。

 「やっぱり満足しないというのが一番です。いいプレーが出たらそれはそれでいいんですけど、安定してできているわけじゃないし。今言ったように『ライバルたちはそのレベルでバレーをやっていない』という考えで常にやらないと、あいつら以上にはなれないなと思ってるんで、練習で満足したことはないです」

 

――やはりライバルは荒尾選手(早大)と高木選手(東海大)ですか。

 「いっぱいうまいリベロはいるんですけど、あの2人をまず超えないと。世代で注目されているし。2人が注目されているのに、自分はただの明治のリベロって思われていたら俺もダメだと思う。そうですね、まずはあの2人ですね」


(写真:東日本インカレ対早大戦 近藤蘭丸(文2=東福岡)と武田) 


――バレーボールを続けていく上で、心の支えになっていることはありますか。

 「一番は日本代表に入るという自分の気持ちです。この気持ちが一番強いので、まずそれが一つ。後はやっぱり今まで応援してくれた人とか、教わった先生とか。その人たちに『日本代表に入る』と言ってきたので、その人たちの応援に応えたいです。家族もそのためにいっぱいお金も使ってくれているし、家で支えてくれている部分があるので、家族を背負って応援してくれている人たちの気持ちを背負ってというのも支えになっています」

 

――バレーボールをやっていて良かったと感じる時はありますか。

 「やっぱり結果が残るということ。高校だったらインターハイ(での優勝)、あとセンターコートで試合したこととか。明治に入ってやっと4年目で東日本(東日本大学選手権、以下東日本インカレ)でベスト4という結果が残せました。今もどんな試合であれ、勝てたらいいと思うし、満足はしないけど、結果がついてきたらやっていて良かったなと思います」

 

――バレーボールをやめたくなったことはありますか。

 「それはないっすね!意外と(笑)。地元の中学行った時も、別にやめようとは思わなかったし、バレーは好きだから関わりたいなと思っていて。『やめたいな』は1回もないです」

 

――小川智大選手(令1政経卒・現ウルフドッグス名古屋)からアドバイスをもらったことはありますか。

 「あの人はアドバイスくれないです(笑)。明治のOBの市川さんという80歳ぐらいのおじいちゃんがいて『その人を大事にしろ』って言われるくらいですね」


――明大バレー部の同期との関係性はいかがですか。

 「俺は勝手に仲いいと思ってる(笑)。みんなはどう思ってるか分かんないけど(笑)。結構みんなと喋るし、バレーを知っている人間がほとんどなので『ブロックはどういう練習した方がいいかな』って聞くし、聞いたらちゃんと答えてくれる。試合を見て『これはもうちょいこうした方がいいね』って言ってくれたり、俺が聞いたら答えてくれる。結構信頼はしてますよ」


(写真:春季リーグ対専大戦 円陣を組む選手たち)

 

――東レ内定の心境を教えてください。

 「まあうれしくはあるんですけど、そこが目標ではないのでって感じです」

 

――入団に至る経緯についてはいかがですか。

 「3年生の時の東日本インカレの時に、東レの方からお話をもらいました。監督やコーチとか、自分の親にも相談して決めました」

 

――ご自身のどのようなところが評価されたと思いますか。

 「やっぱり一番はサーブレシーブかなと自分では思っています。サーブレシーブは得意だし、自分のサーブレシーブからこのチーム(明大バレー部)ができていると考えているので、一番はサーブレシーブが評価されたかなって。2番目に挙げるとしたら、これも自分の強みなんですけど、1本目にセッターが取ったときに2本目をセッターと同じようなテンポで上げられるということですね」


(写真:全カレ対順大戦 トスを上げる武田) 


――東レを選んだ理由を教えてください。

 「何ていうのかな、東レさんもリベロが少ない状況だったので、できるだけ早く(入団するか否か)決めてほしいというのもあったんですけど。内定の話をもらって、去年の年末に練習に参加させてもらった時に、やっぱりバレーに対して真面目な人たちがいっぱいいたし、自分の理想とする環境でした。試合を見に行っても、当たり前ですけどアップをちゃんとしたりとか、荷物の整理整頓も含めて、そういうことはできていないとダメだなと自分は思っているので。そういう面も見て、この環境が一番自分に合っているなって思ったので、東レに決めました」

 

――一緒に入団する2人の同期との関係性はいかがですか。

 「早稲田の山田(大貴)は高校の時から知ってはいたけど、そこまで喋る仲ではなかったので、ちょっと喋るようになったのは大学に入ってからですね。だからそこまで親密な関係では(笑)。国際武道の小野寺(瑛輝)は高校のインターハイの決勝で対戦したんですけど、別に面識はなくて。2人とはこれからですね」

 

――1年目の目標はございますか。

 「まずスタメンを取ること。個人的な目標としては日本代表に入るということがあるので、やっぱり試合に出ないと見てもらえないし、出場機会がないと難しいところだと思うので。やっぱり一番はスタメンを取るということです。」

 

――Vリーグではどのような活躍をしたいですか。

 「1年目だからこそ見てもらえるというのもあると思うし、注目してもらえるというのはあると思います。『あいつほんとに1年目か』って思ってもらえるようなプレーをしたいし、そういうプレーをできるようにしなきゃいけないと思います。うまいリベロがいたら、そこには打ちたくないとスパイカーは思うだろうけど、そうなっても拾わないと仕事にならないので、抜けてきたボールは必ず拾う。これは明治でも変わんないですけど、サーブレシーブでチームを支えられるようなプレーをしたいなと思っています」

 

――ありがとうございました。


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