秋リーグ最終戦 東洋大に敗北も井口が大会MVPに/関東大学リーグ戦

アイスホッケー 2023.11.29

 4年ぶり38度目の関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)優勝決定から一夜明け、迎えた最終戦。相手の東洋大はファーストリーグで敗北を喫した宿敵だ。試合は序盤から東洋大に主導権を握られ、6-1で敗北。しかし、FW井口藍仁(商2=埼玉栄)が大会MVPに選ばれるなど輝かしい成績で秋リーグを締めくくった。

 

◆9・2~11・26 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼対東洋大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

明大1{1―2、0―1、0―3}6東洋大〇

 

 「秋リーグで優勝したことは忘れ、気持ちを切り替えて試合に臨んだ」(FW丸山詳真主将・文4=北海道清水)。全勝での完全優勝を目指し挑んだ最終戦。しかし、東洋大に秩父宮杯関東大学選手権(以下、春リーグ)王者の意地を見せつけられた。開始30秒でいきなり先制を許すとさらにその10分後に追加点を決められ、流れは一気に東洋大に。井口がカウンターから攻め出し、正確に角を狙ったシュートで1点を返したものの「この1点だけで流れを持ってこれなかった」(井口)と反撃の糸口とはならなかった。その後も「要所要所のプレーに少し甘い部分が出てしまった」(丸山)と点差を徐々に広げられる。明大は持ち味であるパスホッケーで敵陣を果敢に攻めるも堅固な守備に阻まれ、シュートまでつながらなかった。最終戦には敗北したが、東洋大に勝ち点で上回り秋リーグを制した明大。これで春リーグのタイトルを持つ東洋大に追いついた。そのため真の大学王者は全日本学生氷上選手権(以下、インカレ)の勝者に。最高の舞台で今回の敗北のリベンジに期待が高まる。

 

 9月2日から約3ヵ月の長期間にわたって行われた秋リーグ。ほぼ毎週末試合が行われ、東洋大の2戦以外全てに勝利した。「長い間本当によく選手が体調管理やモチベーションを維持してくれた」(中村直樹監督)。中村監督がそう振り返る秋リーグを最後まで戦い抜くことができた原動力。それは「秋リーグの残り試合が少なくなるにつれて4年生が最後だと感じてきて、どうしても優勝で終わりたかった」(DF村社海莉・文2=埼玉栄)という熱い思いであった。そしてその思いは「後輩が『自分が勝利に導くんだ』という気持ちでプレーしてくれた」(丸山)と4年生にも確実に伝わっていた。試合ごとにヒーローが入れ代わる“全員ホッケー〟で着実に勝利を重ねた明大。選手たちの勝利に懸ける思いは秋リーグ優勝という最高のかたちで実を結んだ。

 

 さらに試合後に行われた表彰式では5人がベスト6に選出、さらに井口が大会MVPを獲得するなど春リーグから飛躍を遂げた。そして12月には社会人チームも参加する全日本選手権や大学日本一を決めるインカレなど今後も紫紺の戦いは続く。「全日本選手権では強いチームと対戦するのでどこまで自分たちが勝負できるかを確認して、インカレは絶対に負けられないのでこれから練習していく」(FW三浦稜介・政経4=駒大苫小牧)。常勝明治の名の下に今後のさらなる活躍に期待が高まる。

 

[原田青空]

 

試合後のコメント

中村監督

――春リーグなど悔しい結果が続いていましたが、どのようなことを意識してチームを仕上げましたか。

「昨年度から試合ごとに課題を出していました。それを選手が理解することでチームを統一させ、解決に向かっていくことが良い結果になっていると思います。そのため他大学に負けることなく、セカンドリーグ、ファイナルリーグを勝ち進めたのではないでしょうか」

 

丸山

――胴上げをされた感想をお願いします。

「今大会は自分個人としては何も結果を残せませんでした。大会期間中ずっとチームの優勝のことだけを考えてきて、試合の前日や試合前に4年目最後なのですごく緊張して苦しかったです。そのため、報われてとてもうれしかったです」

 

三浦

――秋リーグを通して成長した点は何でしょうか。

「個人的に成長したことは気持ちの部分です。お客さんが入る試合で緊張してしまって自分のプレーができなかったのですが、次第に試合の流れを引き寄せるプレーでチームに良い貢献ができたと思います」

 

GK中村柊志綺(政経4=北海道清水)

――同い年のキーパーである佐藤選手(東洋大)を抑えベスト6を受賞されました。

「セカンドリーグでは良いパフォーマンスができて、そこが評価されたと思います。しかし、まだ全然トータルで見て勝っているとは思っていないです。いつでも常に上を行けるように頑張りたいです」

 

FW大竹広記(営3=白樺学園)

――インカレに向けて自身の意気込みをお願いします。

「やはりチームの中で得点を取らなければならないセットにいるので、しっかり決めるところは決めて自分の長所であるハードワークでチームを優勝に導きたいと思います」

井口

――リーグ戦を通して一番印象的だった試合を教えてください。

「東洋大戦です。秋リーグで1回だけ勝ちましたが、東洋大は宿敵のような感じがあるのでセカンドリーグで勝つことができて良かったと思い、印象に残ってます」

 

村社

――秋リーグ優勝を果たしました。

「春リーグを落としてしまって、秋リーグを取らないとインカレにも響くと思っていたので長い期間でしたが、しっかりと最終戦までチームとして勝利し続けて来れたことはすごくチームとして良い収穫になったと思います」

 

 


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