波乱の3日目 明大勢は10人が4日目へ/関東学生選手権3日目

硬式庭球 2023.11.16

 関東学生選手権(以下、夏関)の本戦3日目。男女シングルス3回戦、2日目から延期された女子ダブルス1回戦、男女ダブルス2回戦が行われた。明大からはシングルスで3人、ダブルスで2組がベスト16へと駒を進める結果となった。

 

◆11・13~19 関東学生選手権(大宮けんぽグラウンド)

▼11・15

[男子シングルス3回戦]

〇鈴木久 2{6―3、6―0}0 高木(慶大)

山中 1{6―2、0―6、0―6}2 山内(筑波大)○

今里 0{4―6、2―6}2 石関(東京国際大)○

 

[女子シングルス3回戦]

〇鈴木渚 2{6―1、7―5}0 星野(東京国際大)

〇丸山 2{6―4、6―4}0 森岡(早大)

五十嵐 1{1―6、6―2、3―6}2 櫻田(筑波大)○

 

[男子ダブルス2回戦]

飯田・山中組 0{1―6、2―6 }2 藤野・北牧組(駒大)○

〇鈴木久・大野組 2{6―4、6―2}0 丹下・小泉組(日大)

※その他の試合は日没のため打ち切り

 

[女子ダブルス1回戦]

○吉田・長谷川組 2{6―4、3―6、10―7}1 髙田・宮本組(駒大)

 

[女子ダブルス2回戦]

○吉田・長谷川組 2{6―3、6―4}0 茅根・宮川組(日大)

※その他の試合は日没のため打ち切り

 

【女子シングルス3回戦:丸山愛以(商2=四日市商)VS森岡きらら (早大) 】

 丸山が安定した強さを見せつけ勝利を挙げた。第1セットは互いにサービスゲームをキープし続ける展開が続く。持ち前の強烈なフォアハンドで果敢に攻めるも、試合序盤は思うようにコート内に収まらずミスを重ねる。それでも徐々に調整を重ねていき迎えた9ゲーム目。ネットすれすれの激しいラリー戦を意地で制し、この試合初のブレークに成功。その後の10ゲーム目も難なくキープし、第1セットを6―4で獲得した。

 

 続く第2セットもキープ合戦が続く。何としてでも先にブレークに成功したい丸山は、強烈なストロークにドロップやスライスなど緩急を織り交ぜた攻撃で相手のミスを誘う。すると、少しずつ相手のリズムに乱れが見え始めミスが目立つように。そして、7ゲーム目の相手のサービスゲームでブレークに成功すると、そのままお互いが1ゲームずつキープし合い迎えた10ゲーム目。何度も相手にブレークポイントを握られ窮地に立たされるも、粘り強いプレーでラリーを続け、フォアの深いボールで相手のミスを誘発する。最後も丸山の深いショットを返した相手の打球が、ベースラインの外側に落ちゲームセット。第2セットも6―4で制し、見事なストレート勝ちで4回戦へと駒を進めた。

 

【男子ダブルス2回戦:鈴木久統(政経3=湘南工科大付)・大野琢実(商1=大分舞鶴)VS丹下颯希・小泉煕毅組(日大)】

 「相手が格上だったので、僕たちはチャレンジャーの気持ちでやれた」(大野)。第5シード相手に大金星を挙げた。第1セット、出足が遅く1ゲーム目をラブゲームで落としてしまう。しかし、カウント2―2で迎えたリターンゲーム。ラリーで粘りを見せチャンスをつかむ。スマッシュやボレーを確実に決め4点連取でブレーク成功。「何度か相手に簡単にゲームを取られてしまったり、もったいない落とし方があった。その中でも締めるとこは締めてしっかり取れたのは大きかった」(鈴木久)。流れそのままに第1セットの獲得に成功した。

 

続く第2セットも鈴木久・大野組の勢いは止まらない。リターンゲームのジュースで大野がサービスに対してストレートアタック。相手のボレーヤーは反応できず先制すると、2点目は鈴木久が思いきったポーチに出る。「相手の試合の動画を見て、丹下はバックのクロスのリターンが多いっていうのは知っていた」。鈴木久のボレーは見事に足元に決まりブレークに成功。最終スコア6―1で第2セットを獲得し勝利を挙げた。「今日の勝ちを自信につなげて、チャレンジャーの気持ちを忘れず、一個一個頑張ります」(大野)。1次予選から勝ち上がった明大ペアの躍進が止まらない。

 

本戦3日目はシングルスが3人、ダブルスが2組勝ち残った。上位シードとの対戦カードも増えてくる。明大勢の躍進から目が離せない。

 

[久保田諒、保坂啓太郎]

 

試合後のコメント

鈴木久

――今日の試合の振り返りをお願いします

「相手は正直僕たちよりも結果があって、最初から僕らの方がリラックスした気持ちで結構入れて、それでやっぱり序盤、相手より自分たちが前に出て主導権を握れたから良かったかなと思います」

 

――ペアを組んだきっかけを教えてください。

「山中とかポイント持ってる勢で組んで、僕らはお互いポイントないんで1次予選からだったんですけど、2人ともシングルの結果が出ててダブルスできるんで、組もうっていう(話になりました)」


――ペアの強みを教えてください。

「大野はやっぱサーブが跳ねるので、僕が結構動きやすい。僕のプレースタイルはボレーで動くんで、それがやっぱマッチしているのと、あと気持ちが強いので、大事なところとかでバックリターン入れてくれたり、僕もしっかり安定してリターン入れてから取ろうっていう気持ちにもなれるので、そこは強みですね。スマッシュがすごくいいんで、ツーボレーになった時とかもロブ上がったら基本任せているので、それがすごく強いです」

 

大野

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「調子は良かったです。久統さんが悪い時間帯もあれば、僕が悪い時間帯もあるんで、お互い助け合えるっていうのが、ダブルスの面白さ、信頼さでもあるので、僕たちの方が相手より良かったかなと思います」

 

――今日の試合の良かったところと悪かったところを教えてください。

 「バックハンドが得意なので、そこでどんどん自分から攻撃していけたのが良かったなと思います。悪かったところは、相手もストロークがいいのでそれはちょっと負けちゃったところです」

 

――次戦の意気込みをお願いします。

 「今日の勝ちを自信につなげて、チャレンジャーの気持ちを忘れず、一個一個頑張ります」

 


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