結果振るわず 明大勢は半数以上が敗退/関東学生選手権2日目

硬式庭球 2023.11.14

 初日とは一転、風がない穏やかな秋晴れとなった関東学生選手権(以下、夏関)の本戦2日目。試合は男女シングルスの2回戦と延期された男女ダブルスの1回戦が行われた。明大勢は、この日行われた計20試合(※1試合は打ち切り)のうち、半数以上の11試合で敗北。本戦2日目にして追い風がやむ、厳しい結果となった。

 

◆11・13~19 関東学生選手権(大宮けんぽグラウンド)

▼11・14

[男子シングルス2回戦]

 飯田 1{2―6、6―3、4―6}2 佐藤(法大)

 大久保 0{2―6、1―6}2 石井(中大)

〇鈴木久 2{6―4、6―0}0 宮﨑(立大)

 松本 1{6―4、4―6、1―6}2 田中(筑波大)

〇山中 2{7―5、6―2}0 植田(東京国際大)

〇今里 2{6―1、6―0}0 逆瀬川(日大)

 村田 0{3―6、1―6}2 髙(日大)

 河野 0{3―6、1―6}2 石関(東京国際大)

 

[女子シングルス2回戦]

〇鈴木渚 2{6―0、6―0}0 平出(日女体大)

 大沼 0{2―6、0―6}2 渡邊(慶大)

〇丸山 2{6―2、6―3}0 小川(立大)

〇五十嵐 2{6―1、6―3}0 白石(駒大)

 長谷川 0{4―6、3―6}2 小林(早大)

 

[男子ダブルス1回戦]

〇太田・今里組 2{4―6、6―3、10 }1 山田・原田組(法大)

 大久保・吉田組 0{5―7、3―6}2 石関・南組(東京国際大)

鈴木久・大野組 2{7―5、6―4}0 谷・橋本洸組(亜大)

 松本・村田組 0{3―6、5―7}2 小林・新垣組(立大)

 河野・京谷組 0{2―6、4―6}2 二條・真中組(亜大)

 

[女子ダブルス1回戦]

 丸山・藤永組 0{2―6、2―6}2 小川・松田組(立大)

※その他の試合は日没のため打ち切り

 

【男子シングルス2回戦:河野隼也(営1=鳳凰)VS石関皓 (東京国際大) 】

(写真:プレー中の河野)


 格上相手に戦い抜いた。5月の関東学生トーナメント(以下、春関)で予選敗退を喫した河野は、今大会初めて本戦に進出。初日に勝ち星を挙げて挑んだ2回戦の相手は、第23シードの実力者だった。「本戦に出られて1回勝てたのは良かったが、2回戦はちょっとレベルが違った」。試合は、長いラリーが続く幕開けとなった。持ち前の粘り強いプレーで相手に食らいつき、ゲームカウント0-3から一気に3連続でゲームを奪取。カウント3-3に持ち込んだ。続く第7ゲームは河野のサービスゲームだったが、ここでダブルフォルトなどミスが目立ってしまう。「ダブルフォルトがなくて、もっと強気でキープをしっかりしてリードできていたら、相手にプレッシャーがかかって強気でこられなくなっていたと思う」。ここから連続でゲームを失い、第1セットを3-6で終えた。続く第2セットも第1ゲームから競り合う展開に。両者一歩も譲らない長いラリーが続き、7度のジュースの末、ついにこのゲームをブレーク。ただ、その後は決定的なチャンスを作ることができず6ゲーム連続で落としカウント1―6で敗北を喫した。「集中力がちょっと切れてきちゃって、どんどん相手に中に入られちゃってという感じだった」。格上相手に実力差を思い知らされた今大会。この経験をバネに、ルーキーの今後に期待したい。

 

【女子シングルス2回戦:大沼愛弥(文3=野田学園)VS渡邊多笑(慶大)】

 「試合を最後までやりきるというのが最低限の目標だった」。足のケガで約3ヶ月コートから離れていた大沼は、今大会が復帰後初の大会となった。第1セットの第1ゲームは、得意とするフォアハンドでコートの隅を突くショットを放ちキープする。ゲームカウント1ー2で迎えた第4ゲームでは、高低差をつけたボールで相手を揺さぶり、粘り勝つプレーでブレークを奪った。しかし、その後のゲームでは、ジュースの際にチャンスボールを決め切れず、流れをつかみきれなかった。ケガをする前だったら取れていた得点だったと、思い返すことも多かったという。「考えすぎるのもよくないので、一旦できることをしようと思ったが、できることがコートにボールを入れることしかなかった」。相手の猛攻に対応できず、連続でゲームを献上し、第1セットはゲームカウント2ー6で落とした。

 

 勝負の第2セットは、第1ゲームからストレートでブレークを奪われ、苦しい展開のスタートとなる。続くゲームも激しいラリーを繰り広げ、ジュースまで持ち込むが、あと一歩というところで決めることができなかった。「打っても打っても結局返されてしまい、自分のやろうとしてたことを実践できなかった」。相手に主導権を握られ、ストレートでこのセットを落とし、ゲームカウント0―6で試合終了。復帰後初の大会は2回戦敗退となった。悔しい結果となったが、大沼にとって今後につながる試合になったに違いない。王座出場という新チームの最終目標に向けまた一歩ずつ、まずは自身の強さを磨く道を歩み始める。

 

 本戦3日目は、男女シングルスの3回戦や男女ダブルスの2回戦などが行われる。夏関上位進出のためにもここでつまずくわけにはいかない明大勢。各選手の健闘に注目だ。

 

[渡辺悠志郎、髙橋未羽]

 

試合後のコメント

大沼

――足のケガはいつ頃からでしたか。

 「インカレ(全日本学生選手権)の直前の対抗戦で靭帯(じんたい)をやってしまって、 松葉杖になってしまったため、インカレもリーグ戦(関東大学女子1部リーグ戦)も1試合も出ることができなかったです。2ヶ月ぐらいはもうその場の手出しとかだけで感覚は忘れないようにしていたのですが、(本格的な練習に)最近になって出たので今大会もギリギリ出るか出ないかみたいな感じでした」

 

――今大会で復帰して、初日の一勝は気持ち的にはいかがですか。

 「モチベーションの部分では、一つでも勝てたことは、まだあと1年頑張りたいと思えた一勝ではあります」

 

――新チームとしての意気込みをお願いします。

 「自分たちの代で『絶対王座に行きたい、王座優勝したい』というのを掲げています。新主将の鈴木渚を中心に、今までも王座を目指していたと思うのですが、しっかり計画的に行動で示せているのが今のチームだと思います。鈴木渚がすごく実力があって、みんなが頑張って付いてきてくれているので、今は最終目標として王座に行きたくて自分もそれに貢献できたらなと思います」

 

河野

――今日の良かったところと悪かったところを教えてください。

「自分のテニスはしっかりできたかなと思います。粘り強い、自分の得意なテニスはしっかりできたんですけど、もうちょっとチャレンジするところが全然足りなかったです」

 

――今後に向けて意気込みを教えてください。

「今まで格上というかレベルの高い相手には、テニススタイル的にもやっぱりなかなか勝てたことがあんまりないので、そういうところの人にちゃんと勝てるようにチャレンジしていく練習を頑張りたいです」

 

――今後、部でどのような存在になっていきたいですか。

「1年生としての役割をちゃんとしながら、やっぱり結果も1年生の頃から残していって、上級生になった時にちゃんと引っ張っていけるようにしていきたいです」


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