敵地で国士大に無念の敗北/関東大学1部リーグ戦

サッカー 2023.10.29

 今年度も〝リーグ王者の座〟をつかみ取りたい明大にとって、絶対に負けられない一戦は無失点で前半を終える。後半に入り、国士大に先制を許すとそのままPKを献上してしまう。89分には得点するも直後に追加点を許す。その後PKをモノにしたがあと一歩及ばず連勝は5でストップした。


 

 現在5連勝中と好調の中迎えた今節は、敵地で国士大との一戦となった。「立ち上がりを意識して入ろうと言っていたが、相手にのみ込まれた」(多久島)。序盤からPA(ペナルティエリア)に攻め込まれる回数が多く、国士大が試合の主導権を握る。それでも26分、田中克のロングパスに反応した内田がゴールを割るが、オフサイドで惜しくも得点にならず。「決定力が問題だった」(松尾)。その後も太田や中村が立て続けに決定機をつくるが、国士大の守備ラインを突破することができずに、無得点で前半を折り返した。

 (写真:6試合連続ゴールを決めた太田)

 運命の後半。試合が動いたのは62分、カウンターから切り込んだ国士大を井上が阻むもパスを通してしまい、カバーしようとした多久島もわずかにボールに届かず。上林も1対1を制することができずに、先制を許した。87分にはPKを献上し失点。それでも直後の89分、ゴール前のこぼれ球を途中出場の藤森が冷静に流し込む。「チームとして後がない状況で、ゴールにどん欲にいって、あのゴールが生まれたことは良かった」(多久島)。しかし試合の流れは変わらない。多久島のヘディングパスが乱れたところに守備陣が追い付かず、追加点を与える。95分、獲得したPKをモノにして追い上げを図るが一歩届かず。2―3で試合終了のホイッスルが鳴った。

 (写真:パスを供給する中村)

 「明治のサッカーができていなかったところに大きな問題がある」(栗田大輔監督)。多くの課題が浮き彫りとなる試合展開だった。「リスク管理とボールの奪われ方が悪かった。守備陣の責任で申し訳ない」(多久島)。残すは3戦となり、優勝を果たすためには一戦の負けも許されない。「(首位の筑波大の試合結果次第では2位でも)優勝の可能性は残されていると思うので、勝ち続けることにこだわってやっていく」(松尾)。ひたすら勝利に向かって走り続ける紫紺の戦士たちから、今後も目が離せない。

 

[田上愛子]


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