杉山、中村・本田組がベスト16 今後につながるインカレに/全日本学生選手権

バドミントン 2023.10.13

 男女共に団体準優勝を成し遂げた明大バドミントン部。団体決勝の翌日から行われた個人戦では女子シングルスで杉山凛(文2=西武台千葉)、女子ダブルスで中村優希(文4=青森山田)・本田胡桃(政経3=埼玉栄)組がそれぞれベスト16に進出するも、悔しさが残る結果となった。

 

10・7~12 第74回全日本学生選手権(パロマ瑞穂アリーナ他)

女子シングルス

 杉山――ベスト16

女子ダブルス

 中村・本田組――ベスト16

 

 女子シングルスに出場した杉山の4回戦の相手は、格上である4年生の染谷(筑波大)。「向かっていく立場として、もっと積極的に自分から攻めていけたら良かった」(杉山)。得意の展開である、ラリーを長く続け相手のミスを誘うプレーをさせてもらえず、ストレート負けを喫した。相手の力強いスマッシュに押され、杉山自身がミスショットをしてしまう場面もあり「短いラリーの中での簡単なミスや技術面をもっと磨いていきたい」(杉山)と既に3年生となる来シーズンを見据えている。

 

 「自分たちの最大の目標は全日本学生選手権(以下、インカレ)で上位に入って全日本総合選手権(以下、全日本総合)に出ることなので、一戦一戦しっかり大事にしながら頑張っていきたい」(中村)。今大会で個人戦ベスト8以上に入れば、プロを含め真の日本一を決める全日本総合への出場権を得ることができる。団体戦準優勝の自信を胸に中村・本田組はベスト16まで勝ち進み、相対するのは団体戦優勝校の筑波大ペア。団体戦での対戦では勝利を収めており「団体戦で筑波大とやった時は、自分たちの実力をしっかり出して勝ち切ることができた。その自信を持って個人戦も挑もうと思った」(本田)。その言葉通り1ゲーム目は先取するが、第2ゲームからは流れが一変。「2ゲーム目からは相手の流れに見事にはまってしまった。向こうの方が昨年度も上位に入っていて経験があるので、競った場面や向こうが負けている場面でも盛り上げる力が強かった」(中村)。悔しさが残る敗戦となったが「ここまで楽しくできたのは中村さんだったから。いい経験ができて良かったと思う」(本田)。中村が4年生のため引退し、ペアとしての出場は今大会で最後となる。「(本田は)来年度は最後の年になるし、もう悔いなく楽しんでやってほしい」(中村)。互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら壁を乗り越えてきた中村・本田組。本田は来年度からは新たなパートナーと共に最上級生としてチームをけん引していく。

 

 団体戦準優勝を果たしたものの、個人戦では悔いの残る結果に終わった女子。「この経験とチーム力を忘れずにまた1年間みんなで頑張れたら」(本田)。2月に行われる関東学生新人選手権(以下、新人戦)、そして来年度のリーグ戦やインカレに向けて再びチーム力を高めていく。

 

[桑原涼也]

 

試合後のコメント

中村

――明大での4年間を振り返ってみていかがでしたか。

 「4年間で一番濃い1年だったなと思ったのは今年です。3年生の時に関東学生選手権で優勝した経験があって、それはもちろんうれしかったんですけど、この1年間は自分たちの力が徐々に付いてきて、格上に勝てるようになったりしてすごく楽しくプレーできていました。だからこそやっぱり最後は勝ちたかったんですけど、でももう後悔はないかなと思います」

 

本田

――来年度に向けて強化していきたい点は何でしょうか。

 「正直、中村さんがいなくなって、まずパートナーを探すところから始まるし、なかなか自分の思うようにダブルスができなくなると思います。パートナーに頼りすぎずに自分でもアタック力を付けるとか、前衛だけじゃなくていろいろなことができるようになれば、もうちょっと違うダブルスもできるかなと思います。今まで通りの練習では絶対に勝てないから、いろいろできることを増やしながら、来年のインカレに向けて頑張りたいと思います」

 

杉山

――今年度を振り返ってみていかがでしたか。

 「全ての大会を通して昨年の自分よりも成長できていると思うので、オフ期間にもっと他大との力の差を埋めていきたいです。パワーがないというのが大会を通して分かったので、このオフ期間の冬でしっかりそういった面を鍛え直して、次は新人戦が2月からあるのでそこで他大と戦えるかどうか、そしてリーグ戦でも結果を残せるようにしていきたいと思います」


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