リーグ戦最終日 男子は2位、女子は4位で終える/関東大学秋季リーグ戦

バドミントン 2023.09.25

 5日間にわたる秋季リーグ戦最終日。男子は首位・日体大と対戦。熱戦の末3-2と勝利し勝ち点で日体大に並ぶも、最終順位は2位だった。女子は日大と戦いで敗れ、最終順位は4位だった。

 

◆9・16~18、9・23~24 関東大学秋季リーグ戦(日体大米本記念体育館)

▼男子

 藤原0-2〇野田

 宮下怜0-2馬屋原

 菊川・吉岡組〇2-1杉本・佐藤組

 宮下怜・川組〇2-1竹澤・犬嶋組

 百上〇2-1熊谷

 

▼女子

 高橋0-2〇織田

 杉山〇田中

 中村・本田組0-2〇石井・山浦組

 松本・宮下彩組0-2〇石上・後藤組

 田代〇2-0佐々木

 

 ルーキーながら頭角を現し、第1シングルスに定着した藤原睦月(商1=埼玉栄)だったが、最終戦は終始王者の前に苦戦。優勝へのプレッシャーがあったか、第2ゲームでは9―0と大きく点差が開く。焦りからくるミスを隠しきれない藤原。本来の力を出し切れずにストレート負けを喫した。第2シングルスの宮下怜(政経2=埼玉栄)は、前日に出場した2試合どちらも負けており、「最終日は2本取って優勝したい」とプライドを賭けた一戦に臨んだ。持ち味の速いスマッシュを連発し、エンジンは全開。しかし対峙した日体大・馬場原の方が一枚上手であった。宮下のどんな速球にも食らいつき、時には倒れ込みながらも必ずコート内に球を返す。ラリーは長く続き、我慢比べになるが最後の最後に点差を離され、17―21で第2ゲームを奪われ敗れた。

 

 3戦先取の団体戦。明大は次を落としたら負けが確定する第1ダブルスで、菊川旭飛(商4=聖ウルスラ学院英智)・吉岡壮馬(政経4=聖ウルスラ学院英智)組が登場。雰囲気は日体大サイドの中、ほぼ互角の戦いを繰り広げる。第1ゲームを惜しくも落とし、絶体絶命の状況で迎えた第2ゲーム。17―17、18―18、19―19と一進一退の攻防が続くも最後に連続で得点し、22―20で第2ゲームをモノにする。ここから明大の逆襲が始まった。続く第3ゲームを制しこの試合に勝利すると、第2ダブルスの宮下怜・栁川蓮(商2=瓊浦)組が気迫を見せる。点が入る度に咆哮のような雄たけびを上げる2人に、ゲームの雰囲気は一変。第3ゲームまでもつれた試合はさらにジュースに突入するも、23―21でこのゲームを取り勝利。運命は主将・百上拓海(政経4=埼玉栄)に託された。応援の人数は完全アウェーの中、百上がコートに立った。序盤から、強みの一つである速いショットが光り、相手に主導権を握らせない。21―14と大きく差をつけ第1ゲームを奪う。第2ゲームでも全く疲れを見せることなく、精度の高いヘアピンも用い相手のミスを誘う冷静な戦いぶり。運命を味方につけた百上に軍配が上がり、明大は最終戦で大逆転勝利を飾った。

 

 女子の第1シングルスは高橋千夏(商4=甲斐清和)。序盤は持ち味を生かし自分のリズムで試合を運ぶも、徐々に相手に離される展開に。反撃の好機を伺うも、力及ばずストレート負けを喫した。続く杉山凛(文2=西武台千葉)はストレート勝ちを収め、その流れに乗りたい第1ダブルス。中村優希(文4=青森山田)・本田胡桃(政経3=埼玉栄)組は前日に勝利を収めており、期待が寄せられた。一進一退の攻防が続き、一つとしてミスは許されない展開に。しかし最後に粘りきれず第1ゲームを落としてしまう。第2ゲームはジュースまで持ち込むも最後はショットがネットにかかってしまい軍配は日大に。悔しさをにじませながら、コートを後にした。第2ダブルスもストレート負けし、1勝3敗で迎えた第3シングルス。東日本王者としてのプライドを田代葵楓(商2=埼玉栄)が示す。長いラリーで相手のミスを誘い、得点を連取。アウトになる球は冷静に見逃し、第2ゲームでは21―9と実力差を見せつけ勝利した。

 

 リーグ最終戦を終え、次に待つのは全日本学生選手権(以下、インカレ)。最後のリーグ戦を終えた高橋は「自分の中では成長を感じられた大会だった」と充実した表情で語った。インカレまで決して長くはない時間の中で、どのような調整を見せてくれるだろうか。これからの戦いも目が離せない。

 

[橘里多]

 

試合後のコメント

高橋

――インカレに向けてやっていきたいことは何ですか。

「そんなに時間もないので、今できることはスピードを少し速くするとかミスを少なくするなど本当に簡単なことで、それを少しずつ練習して、みんなが自信を持って戦えるような状態にしたいと思います」

 

菊川

――白熱した第3ゲーム。どのようなことを考えながらプレーされていましたか。

「昨日はシングルスが最初の2本を取りましたが、ダブルスで2本取られて負けてしまったので、今日はシングルス陣が負けた中でも、ダブルス陣で取り返してやろうという気持ちを持って挑みました」

 

吉岡

――リーグ戦の総括をお願いします。

「昨日筑波大学に負けてしまって、やはり昨日も勝っていればよかったなという思いがあります。来年度のリーグ戦には自分は出ませんが、後輩たちには勝っておけばよかったなとか、1点でも多く取っておけばなという気持ちがないように、来年度は優勝目指して頑張ってほしいです」


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