東京国際大に見事勝利! 1部の意地を見せつけ残留果たす/関東大学女子リーグ1部2部入替戦

硬式庭球 2023.09.18

 関東大学女子1部リーグ戦(以下、リーグ戦)の最終戦から約1週間を空け、2部リーグ戦を2位で終えた東京国際大との入替戦が行われた。吉田華菜子(法4=仁愛女子)・鈴木渚左(国際3=野田学園)組が勝利を挙げダブルスを1―1で終えると、シングルスでは相手に1勝も許さず3本を連取。最終スコア4―1で試合を制し1部の座を守り抜いた。


 

【D1吉田華・鈴木渚組VS大坪花・星野桃花組】

 明大のD1は入替戦でも圧倒的強さを見せつけた。「今までやってきたことを信じて、もうあとはやるだけだという気持ちで臨んだ」(吉田)。この1年間、多くの試合を通して自分たちのプレーに自信をつけてきた2人。立ち上がりから、鈴木がストロークで崩し吉田のボレーで決めるというそれぞれの強みを生かしたプレーで2ゲームを連取する。「ファーストセットは相手のミスもあり、自分たちのペースで取ることができた」(吉田)。その後1ゲームを取り返されるも、それ以降は相手にゲームを与えることなく第1セットを6―1で獲得した。

 

 このままの勢いで勝ちまで持っていきたい2人だったが、相手もそう簡単には1勝を譲ってはくれない。「セカンドセットでは相手がしっかりと考えてプレーしてきてミスが減った」(鈴木)。第1セットの反省を生かしてきた相手に対し逆にミスを重ねてしまい、第2セットはお互いにゲームを取り合い続ける展開が続く。そのような試合展開の中でも「お互いに声を掛け合ってプレーするようにしていた」(鈴木)とペアで支え合うことを意識。そしてゲームカウント5―4で迎えた第10ゲーム。吉田・鈴木組の強みである自分たちから積極的に攻める攻撃的なテニスで次々とポイントを重ねていく。最後は吉田がバックハンドのストレートをライン際に決め、第2セットを6―4で獲得。チームを勢いづける大きな1勝を挙げて見せた。

 

【S2南口亜美(国際4=野田学園)VS大坪花】

4年生として最後の団体戦で風格のあるプレーを見せた。「打てるところはしっかり打っていこうと思った」。フォアハンドの強打で得点を重ね、ジュースに持ち込まれるも最初のサービスゲームをキープ。「長いラリーでは相手が痺れを切らしてミスしてくれたので、とにかく我慢した」。勢いそのままにブレークを決め、6―2で第1セットを獲得。続く第2セット、流れに乗りたい場面だったが湿度の高いじめじめとした暑さがを襲う。「カウント1―1で足が、その後に腕もつってしまい取れないと感じた。最終セットに向けて自分のペースを保つことを意識できていたので悪くなかったと思う」。第2セットを2―6で落とすも、前向きに切り替えた。運命の第3セット、相手を追い込む気迫のプレーを見せるもジュースの末0―2と先制を許す。しかし、ここから南口の反撃が始まる。「思ったよりも体が動いてきたため焦らずに相手が嫌がるスライスで揺さぶった」。スライスで相手を崩しネット際まで詰め、飛びついたボールはサイドライン上に落ちた。多彩なショットで攻め切り4ゲームを連取。5―4とリードしたが、打ち切りとなった。

 

 打ち切りのため勝利とはならなかったが、4年生らしい粘り強いプレーを見せた南口。「リーグ戦で引っ張っていくことはプレッシャーで自分を追い込んでしまうこともあった」。徳安莉菜女子部主将(文4=野田学園)が療養のため不在の中、副将として1部リーグの座を守り抜いた。

 

女子部のリーグ戦成績は1部残留となり、全日本大学対抗王座決定試合(以下、王座)への挑戦は4年生から下級生に託された。リーグ戦を終え代替わりを迎えるが、この後は関東学生選手権と全日本学生室内選手権が残っている。全力で前に進む明大テニス部から目が離せない。

 

[久保田諒、保坂啓太郎]


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