快挙達成! 4×100メートルRで3位入賞/日本学生対校選手権

競走 2023.09.16

 日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)2日目が行われた。明大からは3種目に出場。そのうち2種目で明大新記録を樹立するなど明大競走部の歴史に新たな1ページが刻まれる日となった。

 

◆9・14~17 第92回日本学生対校選手権(熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)

[2日目]

▼男子100メートル準決勝

 1組 木村稜 棄権  

 2組 松下  5着 10秒44

 

▼男子400メートル準決勝

 2組 原田 2着 4635(明大新) 決勝進出

 

▼男子400メートル決勝

 原田 8位 48秒54

 

▼男子4×100メートルR決勝

 松下、木村颯、川津、木村稜 3位 39秒03(明大新) 

 

 多くの準決勝、決勝種目が行われた大会2日目。男子100メートル準決勝には木村稜主将(政経4=乙訓)と松下かなう(法3=大分東明)が出場を決めていたが、木村稜はこの種目を棄権し今季絶好調の後輩に思いを託した。先輩の思いを胸にスタートラインに立った松下。号砲が鳴ると低い姿勢から躍動感ある大きなストライドで加速していく。そのままスピードに乗りたいところだったが後半の伸びが足りず5着でフィニッシュ。「ベストコンディションではなかった。大きな大会でも自分の走りができるようにしたい」(松下)と初めての日本インカレは悔いの残る結果になった。続いて男子400メートル準決勝に登場したのは期待のホープ・原田真聡(文1=東農第二)。決勝進出を目標に掲げ挑んだレースでは、前半遅れるも最終コーナーを回ってから真価を発揮する。粘り強い追い上げを見せ2着に入り着順で決勝進出を決めた。また、自身の持つ明大記録も更新。「自分の強みが発揮できたことがタイムにつながった」(原田)。その後行われた決勝はハードスケジュールの影響もあり、スピードを上げ切ることができず8位でゴールしたが「これからは決勝に出るだけでなく戦える選手になりたい」(原田)とその目は既に未来へと向いていた。

 

 この日明大勢最後の種目となった男子4×100メートルR決勝。予選で明大記録を更新し勢いに乗るチームはアンカーを木村稜に変更した。「みんなで頑張りたいと思ったので100メートルを棄権してリレーに絞った」(木村稜)と仲間思いの主将の言葉に周りが応えた。1走の松下から2走の木村颯太(法4=明星学園)へバトンが渡ると軽やかな走りで前との距離を詰めていく。3走の川津靖生(法1=明星学園)が抜群のコーナーワークを見せバトンはアンカーへ。4人の思いが詰まったバトンを左手に主将が意地の力走を見せる。前年度優勝校である筑波大を0.04秒の差でかわし見事に3位入賞。予選で更新した明大記録をさらに0.23秒更新した。最後の日本インカレとなる木村颯は「みんなの総力で何とか目標を達成できて良かった」と喜びをかみ締めた。

 

 大会3日目には男子200メートルに木村稜、木村颯、原田が出場。そして男子1万メートルWには今大会が引退レースとなる清水海地(理工4=長野日大)ら3人が出場する。躍進の一日となった大会2日目を超える活躍を期待したい。

 

[島田五貴]

 

※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。


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