最終戦に勝利するも優勝にあと一歩届かず 2位で大会を終える/秋季関東学生1部リーグ戦

卓球 2023.09.16

 秋季関東学生1部リーグ戦(以下、秋季リーグ戦)最終日。前日の日大に惜敗したものの優勝の可能性をつないだ明大は、最終戦・筑波大と対戦。優勝するには今試合に勝つことが絶対条件であった。大きなプレッシャーの中、4―1で勝利。しかし日大が勝利数で明大と並び、直接対決の結果から日大の優勝が決定。明大は惜しくも優勝を逃し、2位で今大会を終えた。

 

 

◆9・1~9・14 秋季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)

▼9・14 対筑波大戦(所沢市民体育館)

 ○明大4―1筑波大

 

 絶対に負けられない一戦、1番手を任されたのは手塚崚馬(政経3=明徳義塾)。筑波大のエース・三浦を相手に積極的な三球目攻撃で流れをつかみ2ゲームを連取する。しかし第3ゲーム以降は相手の猛攻に耐え切れず、続けざまに3ゲームを取り返されまさかの逆転負け。主導権をつかみたい大事な一戦目を落としてしまう。流れが筑波大に傾きかけたが、それを止めたのは今試合でリーグ戦最後となるエース・宮川昌大(情コミ4=野田学園)。カットマン相手に「カット打ちは得意だったので自信を持っていけた」(宮川)と、フォアハンドの強打を高い精度で決めていく。終始相手を圧倒しストレート勝ちを収め、3番手以降にバトンをつないだ。

 

 3番手は今試合までシングルス全勝と勢いに乗る松田歩真(商3=野田学園)。「何としてでも2―1で回そうと思った」(松田)と意気込んで臨んだが、初対戦の相手のサーブに苦戦し2ゲームを失う厳しい展開に。しかし「もう一回気持ちを切り替えて、自分から攻めていく強い気持ちになれた」(松田)と持ち前の強い精神力で奮闘。激しいラリーもモノにし、3ゲームを奪い返す大逆転劇を起こした。この流れの乗りたい宮川、山本歩(商3=出雲北陵)ペア。「自分にとっては最後の試合だったのでどうしても勝ちたかった」(宮川)と、素晴らしいコンビネーションで試合を支配。「山本選手も自分の思いを背負って戦ってくれて、素晴らしいプレーをしてくれた」(宮川)。互いにカバーしあいながら戦い抜き、3―1で勝利。王手がかかった5番手には飯村悠太(商1=野田学園)が登場しフォアハンドの強打を軸に相手を圧倒。ストレート勝ちを収め、秋季リーグ戦を4-1の勝利で締めくくった。

 

 6勝1敗で今大会を終えた明大。日大と勝利数は並んだが、直接対決の結果から惜しくも目標の栄冠には届かなかった。今期の団体戦は悔しい結果となったが、選手たちは次戦の全日本大学総合選手権(以下、全日学)に向けて前を向く。「団体戦で優勝できなかった悔しさをシングルスで取り返したい」(宮川)。この悔しさを糧にさらなる成長を遂げ、大学卓球界の王座を奪還する日は近い。

 

[晴山赳生]

 

試合後のコメント

髙山幸信監督

ーー今大会を振り返っていかがですか。

 「実力通りの試合もできたかなというところが多いですかね。やっぱり、足りない部分があったから日大には負けたと思いますが、でもそれ以外の試合に関して言えば、実力を遺憾なく発揮してくれたのではないか、というところですかね」


宮川

――今大会を振り返っていかがですか。

 「今年は自分が最上級生でもう一回グランドスラムを目標に頑張りましたが、終わってみれば優勝はできなくて、そこはやっぱり自分は最上級生なので責任というものを感じる部分はありました。ですが、やっぱり結果よりも自分はこのメンバーで試合できたことが本当にうれしかったので、結果はどうであれすごくいい団体戦だったと思います」

 

――今大会で得た収穫はありますか。

 「卓球の面ではあまりないのですが、本当に団体戦が楽しいなっていうのを改めて感じることができました。やっぱり明治大学というチームは本当にみんなが明るいし、みんなが勝ちたいっていう気持ちが本当に強いチームで、誰かが負けても誰かがカバーする、そういったチームです。負けた選手をお互いに励まし合って前に向いて進めるようにみんなやってきたので、団体戦の楽しさと明治大学の素晴らしさっていうのを今回改めて感じることができました」

 

松田

――今大会を振り返っていかがですか。

 「今回2位で終わってしまって非常に悔しいです。ですが、チームのみんなやサポートしてくれた人たちも含めて、全員が全力でやってくれて、結果2位だったので悔しいですけど、悔いはないです。これが今の自分たちの力なので、そこからまた来年の春まで時間がありますし、今年は全日学があったりするので、またそれに向けて一人一人が目標に向かってやっていけたらなと思います」

 

――これからの大会に向けての抱負をお願いします。

 「(全日学は)自分はシングルスのみの出場ですが、去年3位で目標としていたところまで行けましたが、準決勝では準備不足とかで負けてしまいました。今年は全日学優勝というのを目標にしていて、それに向かってこれからの練習であったりとか、私生活であったりとかを意識してやっていきたいなと思います」


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