ダブルス2組がベスト4 東インカレ閉幕/東日本学生選手権

バドミントン 2023.09.11

 団体戦では男女優勝を果たした明大。個人戦でも男子ダブルス2組、男子シングルスの宮下怜(政経2=埼玉栄)がベスト4に入るなど結果を残し、全日本学生選手権(以下、インカレ)へ弾みをつけた。

 

9・4~11 東日本学生選手権(カメイアリーナ仙台他)

男子シングルス

 宮下――ベスト4

 武田――ベスト8

男子ダブルス

 菊川・ 吉岡組――ベスト4

 宮下・ 栁川組――ベスト4

 藤原・山岡組――ベスト16

女子ダブルス

 中村・本田組――ベスト8

 

 男子ダブルスには宮下・栁川蓮(商2=瓊浦)組が出場。第1ゲームからネット際のプレーのミスが目立ち、失点を重ねてしまう。「1ゲームは全然駄目で、2ゲーム目から修正して相手の空いているところに打てた」(宮下)。第1ゲームは12-21で落とすが、第2ゲームは切り替えを図り、交互にポイントを取る展開へ持ち込む。終盤には、体勢を崩しながらも何とか相手コートに返す粘り強さを見せ21-17で折り返す。第3ゲームは6連続ポイントなどで最大3点差をつけたが、相手の勢いのあるスマッシュに押され、21-23で逆転負け。「終盤で相手に勢いでいかれてしまった」(栁川)。僅差の試合だっただけに悔しい敗北となった。ダブルスから約30分後に行われたシングルスにも出場した宮下。「結構足がきつかった」と、ここまでの連戦の疲労から本来の実力を発揮できず。第3ゲームまで持ち込んだが、攻め切ることができず今大会はベスト4止まりとなった。

 

 宮下・柳川組と共に男子ダブルス準決勝に出場した菊川旭飛(商4=聖ウルスラ学院英智)・吉岡壮馬(政経4=聖ウルスラ学院英智)組。序盤から相手の日体大ペアがコートの隅を突くショットが次々決まり、流れをつかまれてしまう。「相手が一枚上手で、なかなかこっちの攻撃の形だったり、実力だったりが出せなかった」(吉岡)。第1ゲームを14-21で落とし、第2ゲームでは一時10-9とリードする場面もあったが、失点する流れを食い止められず14-21で決勝に進むことはできなかった。

 

 期待のルーキーペアも力を見せた。藤原睦月(商1=埼玉栄)・山岡陸歩(商1=聖ウルスラ学院英智)組は法大のエースダブルスと対戦。第1ゲームを先取し流れに乗りたいところだったが、第2ゲームはミスが目立つように。14-21で落とし、勝負は第3ゲームへ。「最後なので攻めるしかないと思ってやっていた」(山岡)と連続でスマッシュを打ち込み、ジュースにもつれ込んだ一戦は惜しくも制すことはできなかった。それでも「自分たちが挑戦者の気持ちでできた」(山岡)とインカレへ収穫を得た。

 

 女子はダブルスの中村優希(文4=青森山田)・本田胡桃(政経3=埼玉栄)組が準々決勝に進出。「プレースタイルが自分たちと似ている」(本田)という相手だったが、自分たちのペースに持っていくことができず1-2で敗戦。「1ゲーム目を取った後の2ゲーム目を大事にやっていくことが重要だと改めて実感した」(中村)。こちらもインカレに向けて新たな収穫を得た。

 

 来月には1年間で最も大きい大会であるインカレを控える。「自分たちの力をしっかり発揮して悔いが残らないようにしたい」(山岡)。今大会の収穫や課題を今後につなげ、再び明大旋風を巻き起こす。

 

[桑原涼也]

 

試合後のコメント

菊川

――インカレの目標を教えてください。

 「団体は自分たちが2年生の時にも優勝してやはり最高の終わり方だったので、自分たちの代でも最後優勝して終わりたいなというのはありますし、個人戦でも、(吉岡と)ずっと高校から組んできて大学もやってきたので、しっかり勝って全日本総合選手権の権利を獲得できればなと思います」

 

吉岡

――今後に向けて意気込みをお願いします。

 「お互い実業団とか、もう大学が終わったらどこかのチームに入ってやることはないので、次が勝負で最後の試合になるので結果を残して終わりたいなと思っています」

 

栁川

――試合の中で良かったところはありますか。

 「相手が2人で前をつぶしに来ていましたが、そこで自分が前をつぶして、宮下が後ろから打つというところが良かったです」

 

宮下

――現状の課題を教えてください。

 「何でもないつなぎ球とか緩いスマッシュとか、相手がヘアピンでこっちがロブを打つとか、そこから球が甘くなってしまうのでそういったつなぎ球を精度高く打てるようにしたいです」

 

山岡

――試合の中で良かったところはありましたか。

 「ショートサーブとロングサーブを使い分けて相手を崩すことと、ドライブのリターンで返してから攻撃に切り替えることができたのが良かったかなと思います」

 

中村

――試合を振り返ってみていかがですか。

 「1ゲーム目は自分たちがリードしている中で、自分たちのミスが多くて、相手に追いつかれて、すごくもったいない取られ方をしてしまって。2ゲーム目は切り替えて自分たちのペースでやっていけていましたが、後半から少し相手が追い上げてきて良くない流れでファイナルに行ってしまってそのまま相手のペースで取られた感じだったので、それが負けた原因かなと思います」

 

本田

――団体戦と個人戦を通して今大会の収穫は何かありますか。

 「自分たちの形を作ることができたら、結構勝ちにつながるのも分かったし、それができなければ勝てないし、もっとサーブとか一本一本大事にしなければいけないところでミスをすると負けてしまうのを実感しました」


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