27-7で東大に勝利 秋季リーグ白星発進/秋季リーグ戦

アメリカンフットボール 2023.09.04

 日本一を目指す戦いが幕を開けた。序盤はやや押され気味かと思われたが、インターセプトやロングゲインでのTD(タッチダウン)など攻守ともに相手を翻弄し、毎Q得点で開幕戦を白星で飾った。

 

◆9・2~11・26 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)

▼9・3 対東大戦 (駒沢第二球技場)

○明大27{7―0、10ー7、7―0、3―0}7東大

 

 夏の暑さが残る中、悲願の日本一へ向けた秋季リーグが開幕した。相手は昨秋も対戦し勝利を収めている東大。しかし、立ち上がりは苦戦を強いられる。第1Q開始早々、三つのファーストダウンを取られ攻め込まれる展開に。相手のFG失敗後の攻撃でもパスがなかなか通らず、良いリズムに乗ることができない。それでもDB#7久保田諒(法4=足立学園)のインターセプトで流れを変える。「準備してきたことをそのままできた」(久保田)。そしてQB#13水木亮輔(商2=千葉日大一)が「あれだけロングゲインしたTDは初めてだったのでとてもうれしかった」と振り返る43ydTDランを決め得点。試合開始約9分で先制点を奪った。第2Q4分47秒に相手にTDを許し同点とされるも、K#4近藤倫(農3=桐光学園)が25ydのFGを決め10-7と再び勝ち越す。その後も積極的な攻撃が相手のエンドゾーン内での反則を誘い、RB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)が2ydのランでTD。「OLが押してくれていたので自分を信じていけた」(廣長)。前半戦を17-7で終える。

 

 続く後半戦。ショートパス、そして廣長のみならず1年生RB#14宇野楽翔(政経1=同志社国際)のランでじりじりとエンドゾーンへと近づく。すると第3Q11分29秒、水木からTE#89金子航大(政経2=千葉日大一)へ13ydのパスが通りTD。得点差を広げる。第4Q3分にも、今試合全てのキックを成功させている近藤がまたしても27ydの鮮やかなFGを決め27-7とした。そして粘る東大を抑え、そのまま勝ち切った。

 

 2回戦は東京ドームで立大と顔を合わせる。「東京ドームということに浮つかず、相手もだいぶ強敵だが、自分たちが今までやってきた八幡山でのアメフトをしっかりぶつけていきたい」(DL#99今熊力丸・政経4=佼成学園)と意気込みは十分だ。日本一への挑戦は始まったばかり。次戦も勝利を期待したい。

 

[加藤菜々香]

 

試合後のコメント

今熊

――今日の試合で具体的にここが良かったなって部分はどこですか。

 「LBの判断だったり、コーチ陣が入ってくれたのでアジャストの部分は良かったなと思っています」

――ディフェンスのスローガン〝For The Team〟は今回達成できましたか。

 「〝For The Team〟の中にビッグプレー、サードダウン、ストップザランという3つの要素があって、しっかり達成できました」

 

水木

――試合を振り返っていかがですか。

 「まず勝てたのでオールオッケーということで。個人的にはパス成功率がすごく悪くて立大戦までに改善していきたいと思います。スクランブル、自分の足を生かすっていうのはずっと目標にしていたのでそれは良かったです」

――今回の戦略を教えてください。

 「相手がマンツーマンで来ることは予想できていたので個人的な能力で勝ってというのは戦術にありました」

 

QB#8柏崎倖太(商4=明大中野八王子)

――秋季リーグ戦に向けて意識してきたことはありますか。

 「QBを水木、新楽(QB#15新楽圭冬・商2=都立戸山)、僕っていう3人の中でやっていてその中で僕は最上級生、4年生としてやっているので、全体の練習などで自分が一番みんなのモチベーションが上がるような声かけをしています。自分はQBらしからぬハードヒットしていくプレースタイルを夏からやってきているので、プレーの面では1ydを稼ぐように泥臭く、下級生の刺激になるようなプレーをすることをやってきました」

――オフェンス全体としていかがでしたか。

 「33点スコアすることをずっと目標に掲げていて、TDあと一本足りなかったです。それは最後第4Q全部出ていた自分のクォーターバッキングの責任だと思っているので、あと一つだったと思います。ですが、最初ディフェンスが押されている中、秋シーズン1発目でオフェンスがちゃんとスコアしていくことができたのでそこに関しては自分たちのことをいい評価をつけてもいいのかなと思います」

 

廣長

――試合を振り返っていかがですか。

 「秋の初戦ということで気持ちが入ってみんなでやっていこうという感じだったのですが、明治のリズムを最初なかなかつかめずにテンポを作れなかったのですが、途中からアジャストして自分たちのリズムでできたのでそこの点は良かったと思います」

――立大戦に向けて意気込みをお願いします。

 「立教も今年勢いづいていていいリズムに乗っていると思いますが、やっぱりここが一つ大きな壁だと思うのでみんなでチーム一丸となって勝ちにいきたいと思います」

 

久保田

――東大のオフェンス陣の印象を教えてください。

 「やってくることは分かっていたのでスカウティング通りというか準備してきたことをそのまま出せました」

――立大戦に向けて意気込みをお願いします。

 「去年東京ドームで負けているので東京ドームで勝つということが大きな目標ですし、向こうもこちらもディフェンスが持ち味なので、ディフェンスで勝てる試合、チームにしていきたいと思います」


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