立命大にリベンジ果たせず 前回王者に惜敗し3位決定戦へ/全日本大学王座決定戦

ホッケー 2023.07.17

 大阪・茨木市に会場を移し、9年ぶりに進出したベスト4。相手は今年度の関西学生春季1部リーグ覇者・立命大。前半からスピード感のあるオフェンスに苦しみ、流れを握ることができない。DF高橋澄世(商2=横田)のゴールで1点を返し、後半は無失点に抑えるも決定力を欠き、初の決勝進出とはならなかった。

 

 

 今年一の酷暑の中で試合が行われた全日本大学王座検定戦(以下、王座)準決勝。相手は日本代表を4人擁する強豪・立命大だ。開始7分で相手がPC(ペナルティコーナー)を獲得。放たれたシュートはゴールの右上に鋭く突き刺し、先制される。立命大のオフェンスに苦しみ、何度もPCを献上するも、明大はディフェンス全員で堅い守備を見せ、追加点を許さない。だが相手PCでDF高松雄飛主将(法4=丹生)が頭部を負傷し、急きょFW三松勢矢(法4=今市)がキャプテンマークを巻いた。第2Qも相手の勢いは止まらず、開始4分で2点目を奪われた。その直後、パスミスを高橋が見逃さず、サークル内までドリブルし、そのまま豪快に振り抜いてシュート。高橋の今年度初ゴールで傾きかけた流れを食い止め、1―2で前半を折り返す。

 

 小池文彦監督は、ハーフタイムで「学生信じて、いつものように追いついて、追い越そう」と指示を出し、これまでの戦いように走り負けない体力を信じる。相手FWにイエローカードが出され数的有利の時間が続くも、得点に結び付かない。最終第4Q、立命大は攻撃の手を緩めずサークル内に何度も侵入。60分でシュート本数は16―1と、明大らしいプレーを発揮することができなかった。「ゴールは守れてもずっと攻め込まれていて、ボールを奪う意識はあまりできなかった」(三松)。そのまま試合終了を告げるホイッスルが響き、初の決勝進出をあと一歩のところで逃した。

 

 次戦の相手は、昨年度全日本学生選手権で敗戦した東海の雄・朝日大。厳しい暑さの中の連戦で体力が削られる中「今シーズンラストの試合なので、しっかり全員で勝ち切って3位を取る」(高橋)と、熱い気持ちは絶やさない。2014年ぶりの3位入賞へ〝粘りの明治〟で、勝ち星をつかみに行く。

 

[杉田凜]

 

 

試合後のコメント

小池監督

――本日はどのようなゲームプランで挑みましたか。

 「いつもと同じで基本的に1対1で負けないことが一番のゲームプランとしてやらせました」


――高橋のゴールはいかがでしたか。

 「きれいなゴールでしたね。FW大岡凌磨(政経4=今市)がちょっと絡んで、そのこぼれ玉をきちんと拾って、素晴らしいシュートでした」

 

三松

――試合を振り返っていかがですか。

 「立ち上がりが少し悪くPCを何度も取られて流れが上手くつかめなかったですが、高橋が決めてくれて、後半もっと積極的に行けたら変わったのかなと思います」

 

高橋

――ご自身の得点を振り返っていかがですか。

 「自分はディフェンスですが、いつでも点決めるぞという気持ちで準備していたので、きちんとこぼれ球を拾って決められた時はとても嬉しかったです」

 

――惜しくも逆転できなかった展開をどのように受け止めていますか。

 「3Q、4Qと相手のディフェンスにボールを持たれるシーンが多くて、 そこで自分たちが何もできずにやられてしまったので、実力不足かなと感じました」


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