宮下が3冠達成! 東インカレに向けて弾みをつける/関東学生選手権

バドミントン 2023.07.05

 2週間にわたって行われた関東学生選手権は、明大にとって実りの多い大会となった。この日行われた決勝まで勝ち上がった女子ダブルスの中村優希(文4=青森山田)・本田胡桃(政経3=埼玉栄)組が2位、男子ダブルスの宮下怜(政経2=埼玉栄)・栁川蓮(商2=瓊浦)組が1位、男子シングルスの宮下が1位と、上々の結果を残した。先日行われた混合ダブルスの決勝では明大同士の対決となり、菊川旭飛(商4=聖ウルスラ学院英智)・高橋千夏(商4=甲斐清和)組が2位、宮下・杉山凛(文2=西武台千葉)組が1位と大健闘。宮下はこの大会で3冠を達成した。


◆6・19~7・4 関東学生選手権(ひらつかサンライフアリーナ他)

▼女子ダブルス

 中村・本田組――2位

▼男子シングルス

 宮下――1位

▼男子ダブルス

 宮下・栁川組――1位


 中村・本田組の準決勝の対戦相手は、昨年度の全日本学生選手権(以下、インカレ)の団体戦で競り負けた因縁の相手だった。「絶対にリベンジしたいという気持ちがプレーにつながった」(中村)。その言葉通り、試合開始直後から積極的に前に出るプレーを見せる。サイドラインぎりぎりを攻めたショットで連続得点を決め、第1ゲームを先取。勢いそのままに第2ゲームも奪い、昨年ファイナルまでもつれ込み悔しさが残る敗北を喫した相手にストレート勝ちを果たした。そして迎えた決勝。「相手に先を読まれて自分たちの形を作ることができなかった」(本田)。第1ゲーム中盤までは互角の戦いが続いたものの、相手のペースに押されそのまま2ゲーム連続で落とし悔しい敗戦となった。


 宮下・栁川組は持ち前のパワーとスピードで圧倒的な力を発揮し、2ゲームを連続で奪取し準決勝を突破した。しかし決勝戦の第1ゲーム序盤、相手の流れに押され連続得点を許してしまう。一気に4点差まで開かれたものの、相手のミスで1点差をつめたことを契機に得点を重ねていき、21―19で第1ゲームを先取した。続く第2ゲームでは大接戦が繰り広げられた。試合終盤互いに16点を取った時点から、取られては取り返す展開が続きジュースに突入。それぞれが何度もマッチポイントになるものの、ミスが続きジュースは続く。観衆も息をのんでその展開を見届けた。最終的に、相手のアウトを誘い29―27で勝利し1位の座を手にした。「インカレにもつながる大事な試合で優勝できた。今後チームもいい雰囲気に持っていきたい」(栁川)。


 宮下は男子シングルスでも準決勝で2ゲームを先取し決勝まで勝ち進んだ。前日も4試合をこなし、シングルスの決勝がこの日4試合目となったため足の疲労もピークに。第1ゲームは疲れから足が追い付かず球を逃してしまう失点が目立った。後半は連続得点を許し、このゲームを落としてしまう。第2ゲームでは立て直し、点を突き放して21―9で勝利。迎えた最終ゲーム終盤、20―14とマッチポイントになるものの、その後相手に1点差までつめられてしまう。緊張感に包まれる中、落ち着いて球を運び見事勝利した。「最後まで足を止めることなくできて良かった」(宮下)。


 多くの選手が複数の種目に出場し、体力的にも厳しい中でそれぞれが結果を残した今大会。いい流れをそのままに、秋季リーグ戦、東日本学生選手権(以下、東インカレ)でも勝ち上がりインカレへとつなげていきたい。


[増田杏]


試合後のコメント

宮下

――大会全体を通していかがでしたか。

 「大会直前に体調不良になってしまったのですが、上手く立て直せて、上からのショットを打てたり全体を通してできたかなと思います」


――大会を通して良かった点は何ですか。

 「簡単なミスが比較的少なかったので、そこが成長できたかなと思います」


――3種目に挑戦してみて感想はありますか。

 「しんどかったですけど楽しかったです」


――次の試合に向けての意気込みをお願いします。

 「入学してからこのチームで団体優勝はしていないので、東インカレ、秋季リーグ戦、インカレの団体で優勝することを目標に頑張っていきたいです」


柳川

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「どちらもスマッシュが早いペアだったので、あまり攻めさせないように自分が前に行く形をできるだけ作れるように意識してプレーしました」


――良かったところは何ですか。

 「普段はレシーブからの攻撃につなげることができていなかったのですが、今回はレシーブからも攻撃に持っていけるような配球をしてより多く相手を動かせたかなと思います」


――次に見据える大会は何ですか。

 「他の大学に比べてコートが取れないのであまり練習の時間がないので、限られた時間やコートで自分たちがチームを引っ張りながらも、東インカレ、インカレ、秋季リーグ戦と3冠を目指して頑張っていきたいです」


本田

――大会を通していかがでしたか。

「普段練習はダブルスしかしていないのですが、大会前に少しシングルスの練習もしつつ今回の大会に挑みました。シングルスで3回勝ち上がり、その時点で普段練習していない分足にかなりがたが来てしまいました。さらにダブルスにも出ていたので、普段から体づくりをしないといけないのと、自分で調節しながら大会を通してやっていかないといけなかったかなと思います」


――今大会で一番印象深い試合はどれですか。

 「ダブルスの準々決勝、準決勝の2つは自分たちらしいプレーが完全に出せたので、それができればどんな相手にも勝てるなという自信につながりました」


――大会を通して良かった点は何ですか。

 「普段から結構がつがつ前に攻めていくのですが、その中でも今回は前に入った時のつなぎや相手に上げさせる球の精度が良かったかなと思います」


中村

――大会を通していかがでしたか。

 「パートナーの本田が大会前からケガをしてしまってなかなか思うように練習ができていなくて、正直決勝まで残れるかも不安だったのですが、無事こうして決勝まで上がることができてとりあえず良かったかなと今思います」


――大会を通して良かった点は何ですか。

 「これまでの試合と比べて崩れることがなくなったと感じていて、いつもだったら負け始めたら一気に崩れてしまって、1点2点ではなく一気に4、5点取られることが多かったのですが、今回は崩れることなく安定してきたように感じました」


――今後に向けて意気込みをお願いします。

 「次は東インカレなんですけど、去年は3回戦で負けてしまって結果を出せていないので、今年こそ今回の優勝できなかった悔しさ含めて絶対に優勝したいなと思います」


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