宿敵早大に快勝! リベンジ果たす/春季オープン戦

アメリカンフットボール 2023.06.06

 春季オープン戦4戦目の相手は昨秋のリーグ戦で敗れた早大。立ち上がりから流れを引き寄せ、前半を17-0で折り返す。後半も着実に得点を重ね、因縁の相手・早大に勝利を収めた。

 

◆4・23~7・2 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)

▼6・4 対早大戦 

 ○明大27{7―0、10-0、3―0、7―7}7早大


 強い日差しが照りつける中で始まった春季オープン戦、第4戦。第1Q開始直後、DB#16藤川幸大(農3=関西大倉)のインターセプトで早大から攻撃権を奪うと、RB#39廣長晃太郎(商3=箕面自由学園)のランでTD(タッチダウン)。試合開始2分で幸先よく先制点を奪った。その後もDB#37松井広葉(商4=鎌倉学園)がインターセプト。「チームの士気を上げられたと思う」(松井)。勢いに乗ったグリフィンズはランを中心にゴールへと前進。第2Q開始40秒にはRB#21高橋周平(文2=足立学園)が8ydのTDを決め14-0とする。流れを掴んだ明大は前半残り約1分でも、K#4近藤倫(農3=桐光学園)が43ydのFG(フィールドゴール)を成功させ得点を重ねた。

 

 17-0とリードして迎えた後半戦。廣長が約60ydのキックオフリターンで勢いをつけると、今試合好調のQB#15新楽圭冬(商2=都立戸山)からWR#1桑村登(政経2=佼成学園)へロングパスが通りゴールへ近づく。第3Q3分に、またしても近藤の見事な38ydのFGで追加点を奪った。第4Qに早大にインターセプトされ初TDを許すも、高橋周が2ydのランでエンドゾーンへとボールをねじ込みTD。すぐに得点を返した。「短い距離で、ここを取るのがRBの役割だったのでしっかり走れたと思う」(高橋周)。そして昨年度優勝校を相手に、最後まで主導権を握った明大が27-7と勝利を収めた。

 

 来週に控えた春季オープン戦最終戦は強敵・立命大と対戦。「関西で1番強いチームだがミスを恐れずに自分たちの実力を発揮して、しっかり挑戦していきたい」(松井)。この勢いのまま滋賀へと乗り込む。有終の美を飾ってくれることを期待したい。

 

[加藤菜々香]


試合後のコメント

新楽

――ロングパスが多く見られましたがいかがですか。

 「元々セーフティが相手のディフェンスが結構下がるのではないかというスカウティングだったんですけど、実際あまり下がっていなかったので奥を狙えるんじゃないかと思って、意識的に奥に投げるようにしていました」

 

――ここまでのオープン戦を振り返って良かった点と課題点はなんですか。

 「良かった点は自分のランで、しっかりydを稼げている。オプションもできて走れているし、パスの空いてないと思ったり、ラッシュが来てるならすぐ切り替えて走れている、迷いなく走れているところは自分の中で良かったところかなと思います。でもパスの精度がまだ低くて決め切れていないしインターセプトもされているので、詰めていかないとこれから先勝てない要因になってくるんじゃないかなと思います。」


高橋周

――ご自身のランプレーについていかがですか。

 「スピードを生かせたところは良かったんですけど、相手に対して前のめりになってしまったので視野が狭いのはこれからの課題かなと思います」

 

――オフェンス全体を振り返ってどうでしたか。

 「レッドゾーンでのオフェンスをしっかり取り切るというのが目標だったんですけどまだまだ取れなかったので、そこが今年のグリフィンズの課題点でもっと詰めていきたいです」

 

松井

――試合を振り返っていかがですか。

 「自分は国士大戦が初めての試合だったんですけど、4試合目でようやく結果を出せたことが自分の中で良かったと思っていて、4年生としての威厳だったり、チームの士気も上がるのかなと思うのでとてもいい結果だったと思います」

 

――昨年度王者の早大戦に向けて特に意識してきた部分はありますか。

 「結構メンバーが変わっていたのでアジャストが難しかったんですけど、去年負けた因縁の相手というのもあって、入りから意識してチャレンジャーとしてやっていく。そして、チームが始まってから当たり前とかモットーとしてやってきたことを、始まる前やこの2週間に徹底できたことがこの結果に繋がったと思います」

 

後藤航太郎(政経1=南山高)

――ロングパスをよく取れていましたが練習で意識したことはありますか。

 「球を最後までしっかり取ることは意識していました」

 

――試合に出てどうでしたか。

 「早大っていう去年関東1位のチームとの試合に出られていい結果が残せたので、次の立命大に繋げたいなと思います」


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