雨天の中全選手がタイムを残し鈴鹿への切符をつかむ/全関東学生ジムカーナ選手権

自動車
2023.05.29

◆5・13 全関東学生ジムカーナ選手権(富士スピードウェイ)

▼男子団体の部 明大――8位

▼男子個人の部 坂井――12位 菅谷――23位 田中――44位

 

 今大会は雨天の中、パイロンの設置されたコースを走行しタイムを競うジムカーナ形式で行われた。コンディションが刻一刻と変化する中で明大は出走した3人がタイムを残し、全日本学生ジムカーナ選手権(以下、全日本ジムカーナ)への出場権をつかんだ。

 

 コース上に水たまりができるほどの難しい路面状況の下で行われた今大会。悪天候に加え、複雑なコース設定も相まって各大学でミスコースをする選手が多く見られた。その中でも明大の先陣を切った菅谷洋雄(商3=日大藤沢)は1走としての役割を果たしてみせた。「タイムを残し、少しでもタイヤを温めつつ車や路面の状況を後続の選手に伝える」。その言葉通りミスコースなく堅実な走りを見せた。2走の田中寛人(商4=桐蔭学園)はミスコースにより記録を残せなかったものの、3走を務める坂井遼主将(法4=東邦大東邦)がエースとしてこの日チーム内トップのタイムをたたき出した。

 

主将の好走で勢いづいた明大は午後のアタックでも安定した走りを見せる。菅谷が1本目から大幅なタイムアップを果たすと、田中は1本目のミスコースもあり「タイムを縮めることを意識できなかった」と悔やみながらも冷静な走りで完走。坂井はパイロンタッチによるペナルティがあり思うようなタイムを残すことはできなかったが出走した3人のタイムが出そろい、団体8位の成績を収めた。入賞こそ逃したものの、8月に鈴鹿サーキットで行われる全日本ジムカーナへの出場権を獲得。次なる戦いへと望みをつなげた。

 

 今後に向けた意気込みを「いずれかの大会で団体入賞個人入賞を目指すことと、未来の大学生にも自動車部を魅力的に思ってもらえるように頑張りたい」と語った坂井。昨年度越えられなかった入賞の壁を打ち破り、強い明治を取り戻すという決意が揺らぐことは決してないだろう。集大成となる全日本ジムカーナに向けてチームはさらにアクセルを踏み込んでいく。

 

[松原輝]

 

試合後のコメント

菅谷

――今後に向けて強化したい点はありますか。

「車両自体が入賞した学校と比べて劣る部分があるので、そこは予算を組んで改造するなどして本番に向けて自分たちの技術ももっと成長させて全日本ジムカーナで入賞できるように頑張っていきたいです。個人としては先輩方よりもいいタイムを出して結果が残したいのですが、基本的には団体のために整備と運転の技術を磨いていくために頑張りたいです」

 

田中

――今後に向けてどんな点を改善していきたいですか。

「スキルとしては変なところで減速し過ぎしないとか、コーナーでスムーズな運転ができるように気をつけていきたいと思います」

 

坂井

――路面がウェットコンディションの中でどのようなことを意識しましたか。

「横方向に力がかかるとどうしても車が滑りやすい分スピンしやすいので、いかにまっすぐ減速してコーナーを小さく曲がってすぐ加速できるかというライン取りを慣熟歩行の時から意識していました」