駒大に勝利 5勝6敗で春季リーグ閉幕/春季関東大学男子1部リーグ戦

バレーボール
2023.05.22

  春季リーグ最終戦は駒大との対戦。終盤の粘りで第1セットを先取すると、流れに乗って続く第2セットも獲得。チームとしての勢いが足りず第3セットは落としてしまうも、第4セットには修正し3-1で勝利を収めた。

 

4・8~5・21 春季関東大学1部リーグ戦(小田原総合体育館他)

5・21 対駒大戦(慶應義塾大学日吉記念館)

明大3{25-23、25-13、20-25、25-17}1駒大

 

<スターティングメンバー>(ローテーション順)

S近藤蘭丸(文2=東福岡)、OH工藤有史(政経4=清風)、MB黒澤孝太(政経2=明大付属中野)、OP坂本雄大(政経3=市立尼崎)、OH佐々木駿(商2=土浦日大)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、Li武田大周(政経4=松本国際)

 

4セット目

MB黒澤⇄MB山田美雄(政経2=東福岡)

 

 終盤まで競った展開となった第1セット。流れが駒大にある中、ピンチサーバーに起用された岡本知也(政経3=五所川原)が活躍を見せた。力強いサーブで相手陣を崩し、金田がブロックで仕留める。次のサーブがネットインしてサービスエースになりブレーク。すかさずタイムアウトを取られるも、タイムアウト明けにも集中力を切らさなかった明大は着実にポイントを重ねセットを先取した。第2セットはブロックが光った。1点目から坂本が1枚ブロックを決める。終始明大の勢いは止まらず、最後も連続でブロックポイントを生み、25-13の大差でセットを奪った。

 

 続く第3セットは序盤に5連続得点を許してしまう。タイムアウトを取り、ブロックとアンテナの間を通す工藤のストレートを打ち抜くスパイクでさらなるブレークを阻止。そこからはサイドアウトを取り合う展開となった。途中で投入された山田のブロードを囮に使いつつ、少しずつ点を返していく。4年生の工藤と武田が積極的に声掛けを行いチームを盛り上げるが、リードを埋め切れずこのセットを落とした。「出だしの8点で雰囲気が決まってくる」(武田)。大事にしたい第4セットの入り。金田がクイックを叩き込み、9-6まで差を広げる。順調に得点を重ね、迎えたセット終盤。観客のひときわ大きい拍手と声援に応えるように、工藤がバックアタックを決め23-17に。そのままセットを奪いゲームカウント3-1で最終戦を制した。

 

 今年度初の公式戦である春季リーグ戦は5勝6敗で終えることとなった。上位を目指していた中でのこの結果に、選手たちはもちろん満足していない。しかし最終的には敗北した試合でも、早大戦以外では少なくとも1セットは獲得できた。工藤は「セットを取れているということは勝てるチャンスもあった」と振り返る。次に控えるのは東日本大学選手権(以下、東日本インカレ)。今大会で見えた課題に向き合い、さらなる成長を遂げた明大の戦いぶりに期待だ。

 

[上原朋子]

 

試合後のコメント

工藤

――春季リーグ戦を振り返っていかがですか。

 「全然結果には納得いってないです。まだまだやれるというのはみんな思っているので、自分たちが持っているポテンシャルをもっと発揮できれば上にいけるんじゃないかなと思います」

 

――Vリーグを経験してさらに頼もしくなったように感じますが、ご自身ではどのように思われますか。

 「すごくいい経験をさせてもらったんですけど、やはり自分的にはまだまだ納得のいくプレーというのは少ないし、高いレベルを経験した分もっと自分がやらないと勝てないと思います。多少は注目されると思うんですけどあまり意識せず、自分がしっかりプレーして、やっぱりチームが勝つのが1番なのでそれに貢献できればいいかなと思います」

 

武田

――主将として初めてのリーグ戦はいかがでしたか。

 「すごく楽しかったなと思います。いろいろ勝つために考えてやって、うまくいったこともあるし、うまくいかなかったこともあるし、それはまた自分の中でも収穫です。1セット目は取ってるけど2、3、4セット目を落とすみたいな試合が3試合か4試合くらいありました。1セット目取るという実力はあるし、できることはできるというのは分かっているけど、ただそこで取り切れないというのが自分たちの課題だと思います」

 

――東日本インカレに向けて意気込みをお願いします。

 「もちろん上位のチームに何か起こせるように頑張りたいと思っています。実力がないわけじゃないし、伸ばすところを伸ばせばすごくいい形になるところもあると思うので、それはチーム全体で共有しながらやりたいです。逆に課題として上がっているサーブとかブロックレシーブの関係とか、そういうのはもう1回見直して、また春から明治がちょっと成長したなと思えるように頑張っていきたいです」

 

近藤

――決まるまで同じ選手にセットを上げるのはポリシーですか。

 「そうですね。自分はミスというかブロックに捕まったまま終わらせるのではなくて、決めてこいという気持ちでもう1本出すというか、スパイカーを生かせるように頑張りました」

 

――東日本インカレに向けて意気込みをお願いします。

 「多分シードは取れなかったと思うんですけど、下から這い上がる気持ちで優勝できるように頑張りたいです」

 

山田

――春季リーグでの収穫は何ですか。

 「(大学に入ってから)自分はずっとブロードしか打てなかったんですけど、普通のクイックも大学でも少しは通用するようになりました。あとはサーブが少しずつ決まったりするのでそれも良かったかなと思います」