
大竹のV弾! 中大との接戦制す/秩父宮杯関東大学選手権
手に汗握る試合となった。0-0のまま迎えた第2P。DF福田琉太(営2=白樺学園)のゴールで先制に成功する。その後は失点を許すも、積極的な攻めで流れを渡さず。試合は延長戦までもつれ込んだが、最後はFW大竹広記(営3=白樺学園)のゴールで接戦をモノにした。
◆4・16~6・4 秩父宮杯関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼5・21 対中大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
〇明大5{0-0、3-2、1-2、1-0}4中大
日体大に快勝し、中大との決勝リーグ初戦を迎えた。中大には昨年度の秩父宮杯関東大学選手権で唯一、黒星を喫している明大。第1P序盤は、反則からピンチを背負うなど苦しい立ち上がりに。何とか無失点で切り抜け、逆に相手の反則から徐々に攻めのリズムをつくる。それでも相手キーパーの好セーブや、体を張った守りでゴールは奪えず0-0で第2Pへ。
試合が動いたのは第2P開始5分過ぎ。FW三浦稜介(政経4=駒大苫小牧)から逆サイドへ展開し、パックをキープすると相手の守りが手薄になった所へ福田が走り込む。「チャンスだと思って(敵陣へ)入ったので、自信を持ってシュートを打ち込んだ」(福田)と先制のゴールを揺らし、喜びを爆発させた。直後に同点に追い付かれるも、攻撃の手を緩めず。再び三浦の逆サイドへのパスからFW亀本純門(文3=白樺学園)がゴールを決め逆転。さらにはゴール前の混戦からFW石井佑空(文4=白樺学園)が押し込み、リードを広げた。終了間際に攻め出しでの連係ミスから失点したものの、3-2とリードし第3Pを迎えた。
明大に最大のピンチが訪れた。第3P序盤で両チーム1点ずつを加える激しい展開の中、DF竹谷莉央人(営4=白樺学園)が通常より重い5分間の反則。さらにはFW丸山詳真主将(商4=北海道清水)も反則を取られ3人対5人のピンチを迎えた。ゴール前を中心に守るも、しのぎ切れず。同点とされ、なお1人少ないピンチが続く。逆転されてもおかしくない状況の中、集中した守りで切り抜け、同点のまま勝負は延長戦へ。
3人ずつのプレーヤーで行われる延長戦。両チームともチャンスを探り合い、緊迫した空気が漂う。しかし、延長戦開始1分。相手の連係ミスを見逃さず、FW井口藍仁(商2=埼玉栄)がパックを持って抜け出した。相手を冷静にかわし、走り込んでいた大竹にパスを送ると「(井口が)ラストパスを出してくれて、自分はそれをたたくだけだった」(大竹)。確実にゴールへと突き刺し、決勝ゴール。接戦を見事に制した。
「失点後に自分たちの流れを崩さずにプレーができた」(三浦)。先制点を挙げ、一度もリードを許すことなく試合を進めた明大。流れが傾きかけても、攻めの姿勢を崩さず明大のプレースタイルを貫いた結果が勝利という形で現れた。「次の法大戦は60分で勝ち切って、東洋大との試合につなげていきたい」(大竹)。負けられない戦いが続くが、次戦の法大にも勝利し、優勝へと歩みを進めたい。
[倉田泰]
試合後のコメント
三浦
――試合振り返っていかがでしたか。
「今日は勝ちゲームだったんですけど、自分たちのミスから失点を重ねてしまってもったいないところはありました」
――次戦の意気込みをお願いします。
「もう延長とかで勝ち点を取りこぼしたくないので、あと2試合、何が何でも60分勝ちして優勝目指して頑張りたいです」
大竹
――決勝ゴールを振り返っていかがでしたか。
「2人対1人の場面になったら、井口といつもやっている形があるので、それが出せて良かったです」
福田
――先制ゴール振り返っていかがでしたか。
「今シーズンは(点を)決めていなかったので、今日決められたことで安心しました。チームでは先制点を取ることを心掛けていたので、自分がそれをできて良かったです」
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