
日体大に快勝! 格上相手に猛攻見せた/関東学生春季1部リーグ戦
関東学生春季1部リーグ戦(以下、春リーグ)も残すところ2試合となった。今試合の相手は強敵・日体大。試合途中ミスは見られたものの、それをカバーする攻守で流れを引き寄せる。格上相手にもひるまない堂々としたプレーを見せ、10点差をつけ勝利を収めた。
◆4・15~5・28 関東学生春季1部リーグ戦(中大多摩体育館他)
▼5・21 対日体大戦(立大新座体育館)
〇明大36{23―12、13―14}26日体大
相手は「僕たちが入学してから勝ったことがないチーム」(谷口尊・商4=北陸)と苦手意識を持つ日体大。今試合も苦戦を強いられると思われていたが、前半は明大のペースだった。試合開始直後は点を取り合う展開が続く。しかし試合開始8分から5連続でゴールを決めると、相手ベンチはたまらずタイムアウト。これにより流れが変わるかと思われたが、ペースを崩すことはなかった。再開してからも前川貴弥(文4=粉河)の連続得点をはじめとして点差をさらに離していく。「前半は完璧と言えるくらい良かった」(武良悠希・政経4=北陸)と相手にスキを与えないプレーで、23―12と11点差をつけて試合を折り返した。
しかし後半「出だしからシュートミスなどで相手に流れを渡してしまった」(谷口)。開始早々シュートを外すと、カウンターでいきなり3得点を決められてしまう。その後何点か取り返すも点差は徐々に縮められ、後半10分時点で7点差まで詰め寄られた。雲行きが怪しくなってきたと思われたところで「シュート確率の高いところで決めて、自分たちの流れに持ってこよう」(小畠来生・営4=氷見)と戦術を変更。これが功を奏し、後半18分から連続得点を決めた。その後は追い上げを許すことなく、36―26で試合終了。昨年度の全日本学生選手権準優勝の強豪に快勝した。
この勝利で勝率を再び5割に戻した。次の相手は2019年度の秋リーグ以降一度も勝利できていない筑大。「今回の試合をいい流れで持っていけたので、最終戦もこの流れで勝ちたい」(小畠)。天敵相手にも明大らしいプレーで有終の美を飾れるか。
[高橋佳菜]
試合後のコメント
谷口
――試合全体を振り返っていかがでしたか。
「前半がオフェンスとディフェンスともに良かったです。特に抜かれても間を狭くしてディフェンスができていたのかなと思うのと、オフェンスは満遍なくみんなが得点できていたのが良かったと思います」
小畠
――日体大のイメージはいかがでしたか。
「日体大は速攻がすごく速くて、気を抜いているとすごく速い試合展開になるというイメージです」
武良
――ご自身で良かったと思うプレーを教えてください。
「自分は落ち着いてシュートを決められたのが良かったです」
――最終戦に向けて意気込みをお願いします。
「5勝4敗で勝ち越しにもなるし順位もさらに上がってくると思うので、必ず勝って秋リーグにつなげていきたいなと思います」
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