まさかの逆転負け 優勝の行方は最終戦へ/春季関東学生1部リーグ戦

卓球 2023.05.20

 目標としていた全勝優勝が目前でついえた。1番手の宮川昌大(情コミ4=野田学園)、2番手の手塚崚馬(政経3=明徳義塾)が勝利し2―0とリードするも、粘り強く戦う中大を振り切ることができない。3番手以降は全てフルセットでの敗北となった。優勝の行方は春季リーグ戦(以下、リーグ戦)最終戦となる専大戦に託される。

 

◆5・10~21 春季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)

▼5・20 中大戦(代々木第二体育館)

明大2―4中大〇

 

 優勝をかけて戦った第6戦の相手は昨年度のリーグ戦で唯一の敗北を喫した中大。宮川、手塚ともに順調に勝利を重ねるも3番手・松田歩真(商3=野田学園)が逆転負け。4番手の宮川・飯村悠太(商1=野田学園)組はゲームカウント0―2と追い込まれるも「自分たちが何かできれば必ず追いつけると思っていた」(宮川)。得意のフォアハンドを連発し2ゲームを連取する。しかし最終セットは打ち合いを制することができず。セットカウント2-2に追いつかれてしまった。

 

 ここで登場したのは早大・日大戦で7番手として出場し、チームを勝利に導いた山本歩(商3=出雲北陵)。ゲームカウント2-1で迎えた第4セット、9―5と勝利まであと1歩と迫る。しかし「リードしていたときに少しプレーが雑になってしまった」(山本)とまさかの6連続ポイントを許し、このゲームを落としてしまう。その流れを断ち切ることができず、最終ゲームはデュースに持ち込むも13-15で敗戦した。

 

 セットカウント2-3の崖っぷちの状況で迎えた6番手はルーキー・飯村。序盤から力強いラリー戦を展開し、第1ゲームを先取する。しかし「2ゲーム目からのサーブの変化にうまく対応できなかった」(飯村)と第2ゲームを大差で落とす。第3ゲームは取り返すも相手の猛攻に力を出し切ることができず勝負は振り出しに戻る。最終セットは8-10と一度のミスも許されない状況だったが、気迫のプレーで10―10に追いつく。それでもあと一歩及ばず敗北を喫し、全勝優勝は惜しくも消滅してしまった。

 

 最終戦は因縁の相手・専大。勝利すれば、リーグ戦優勝が決まる大一番となる。「絶対に勝つという気持ちでやっていきたい」(宮川)。まだまだ諦めるわけにはいかない。敗北を力に変え、王者は再び立ち上がる。

 

[七海千紗]

 

試合後のコメント

宮川

――リーグ戦初黒星を喫してしまいましたが、どのように受け止めていますか。

 「負けてしまったのですが、一人一人が全力でやった結果なので勝てば優勝が決まる次戦の専大戦はまた全員で切り替えて、ゼロから頑張りたいと思います」

 

山本

――最終セットのデュースの場面はどのような気持ちでしたか。

 「やることをしっかりやれば勝てると思ったのですが、相手の方が粘り強くて自分が先にミスをしてしまったかなと思います」

 

飯村

――本日の試合を振り返っていかがですか。

 「ダブルスは相手に攻撃されてからの展開での得点が良くなくて、シングルスはレシーブで何をすればいいのか分からなくなり、負けてしまったことが反省点です」

 


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