
勢いに乗り快勝 学芸大相手にストレート勝ち/春季関東大学1部リーグ戦
学芸大を相手に迎えた8回戦。試合序盤から鋭いスパイクが光り第1セットを先取する。第2セットは不安定な展開となるも中盤から主導権を握り勝利。流れに乗った明治はリードを譲ることなく、先週に続きストレート勝ちを果たした。
◆4・8~5・21 春季関東大学1部リーグ戦(小田原総合体育館他)
▼5・13 対学芸大戦(日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館)
○明大3{25―18、25―17、25―19}0学芸大
<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸(文2=東福岡)、OH工藤有史(政経4=清風)、MB黒澤孝太(政経2=明大付属中野)、OP坂本雄大(政経3=市立尼崎)、OH佐々木駿(商2=土浦日大)、MB金田晃太朗(政経3=駿台学園)、Li武田大周(政経4=松本国際)
第1セットは両者点の取り合いとなる。しかし、サーブで崩し速いテンポで攻撃を仕掛ける〝明治のバレー〟で徐々に点差をつけセットを先取した。続けて迎えた第2セット。開始直後にミスで失点を許し一時形勢は不安定に。しかし流れを引き寄せたのは工藤のスパイクだ。以降は相手のミスも絡んで一挙5得点を挙げる。点差をつけた明大は、そのまま第2セットを奪った。
流れに乗りたい明大。第3セット序盤は互いに譲らずサイドアウトを取り合う展開となるも、学芸大のサーブミスが連発し思わぬ形での得点が続く。「自分たちのミスが少なかったわけではないが、ミスをしてはいけない場面でミスをしなかったのは良かった」(工藤)。その言葉通り、着実に点を重ねていく。終盤にも各選手のスパイクが次々さく烈した明大。主導権を一度も渡すことなく、快勝を果たした。
「有観客になって、拍手がすごく聞こえるし、ありがたいなと思う。せっかく見に来ていただいているので、もっといいバレーをして(観客に)喜んでいただけたらなと思う」(工藤)。従来の熱気を取り戻した舞台を工藤はしみじみと振り返った。上位へのカギとなる残り3試合の戦いぶりに期待だ。
[橘里多]
試合後のコメント
武田
――次戦への意気込みをお願いします。
「日大は実力のあるチームだし、確実に今日みたいなバレー展開にはならないと思います。なので気を抜かずにちゃんと3セット目の最後の点数を取るまで、きちんとチームで気を引き締めて自分たちのやりたいことをできるように準備し、頑張りたいと思います」
黒澤
――今のところ三連勝していますが、いかがですか。
「やはりみんな絶対勝ちたいと思っているので、出だしを意識して、勢いに乗ってやっていきたいです」
近藤
――今日の試合のテーマは何でしたか。
「負けられない戦いだったので。序盤がしっかり走ればその後の展開が楽になるかなということをチーム的に話していたので、序盤は集中することをテーマとして、きつい場面になっても折れずに最後まで食らいつくことを大切にしました」
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