
新戦力躍動も相手の勢いを止められず日大に敗戦/関東学生春季1部リーグ戦
完全アウェーの状態で臨む日大戦。立ち上がりで粘り強いディフェンスを見せるも、前半17分で逆転を許す。後半では数多くの好機をモノにできず、悔しい3敗目となった。
◆4・15〜5・28 関東学生春季1部リーグ戦(中大多摩体育館他)
▼5・6 対日大戦(日大八幡山体育館)
明大24{12 -15、12 -20}35日大○
前半の序盤では互角の戦いが続く。キーパーの荒田隼弥(法4=洛北)をはじめ、相手の猛烈な攻勢を防ぐ。前半21分には、4連続ゴールで逆転し、3点リードを奪う。しかし、そこで相手がタイムアウトを取ると「ペースが崩された」(加藤良典監督)。何度もシュートを試みるも、相手キーパーやディフェンス陣に阻まれる。前半終了間際には連続で5点奪われ、3点ビハインドでハーフタイムに入った。
後半に入っても、主導権を取り戻すことができなかった。相手の勢いはさらに強まり、なかなか失点を防げない。シュートだけではなく、7メートルスローも何度も相手キーパーに阻まれ、好機をつかめなかった。その後も相手のペースを崩せず、11点差を付けられ試合終了。悔しい敗戦となった。
終盤には、栃尾佑(法1=北陸)が3ゴールを決めるなど、オフェンス面では良い場面も見られた。「自分は後半から負けた状態で出て、思いっきりやっていいと言われたので、しっかり自分のできることを最大限やるようにした」(栃尾)。次戦以降につながる明るい材料もあった。
次戦、同じ会場で迎える相手は立大。加藤監督は「まずは自分たちの持ち味のディフェンスをしっかり固めて、そこで点を取れるような試合展開にできれば」と、昨年度の秋リーグに続いて、連勝を期待したい。
[李翔恩]
試合後のコメント
加藤監督
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「自分たちの持ち味のディフェンスが良くなくて、そこで守れなかったのと、相手のプレスとディフェンスを崩し切れなかったので、試合を通して自分たちの良いところがあまり出なかったと思います」
林原空翔(商3=藤代紫水)
――シュートを何度も阻まれた要因はありますか。
「相手のキーパーがすごくて、どこから打っても結構止められてしまいます。切り込み自体は良かったですが、最後は決め切れなかったですね」
近藤佑樹(農2=中部大春日丘)
――次に向けて意気込みをお願いします。
「連戦でみんな体力とかもきついと思いますが、やはりリーグ戦で上位に上がるには勝たなければいけない試合だと思うので、明治ハンドボールらしいプレーで勝ちたいと思います」
栃尾
――アウェーの雰囲気はいかがでしたか。
「明治の流れが悪いときに踏ん張り切れなかったというか、日大の流れが来たときにそのまま行かれて、試合が決まったみたいな感じでしたね」
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