折り返しの春関4日目 3組がベスト8進出/関東学生トーナメント4日目
関東学生トーナメント(以下、春関)の本戦は、折り返しの4日目を迎えた。勝てばベスト8進出が決まる試合に、各コートでは激戦が繰り広げられた。結果として、明大は男女シングルスがそれぞれ1人ずつ、男子ダブルスで1組の計3組が準々決勝に勝ち進んだ。
◆5・1〜7 関東学生トーナメント(有明テニスの森)
▼5・4
[男子シングルス4回戦]
太田 0{1―6、3―6}2 高畑(早大)○
○鈴木久 2{6―1、6―1}0 永山(早大)
[男子ダブルス3回戦]
横田・飯田組 0{3―6、6―7}2 大田・加藤木組(法大)○
○副田・山中組 2{6―3、1―6、10―5}1 新垣・岡崎組(立大)
太田・村田組 1{3―6、6―0、8―10}2 角田・時岡組(立大)○
[女子シングルス4回戦]
○鈴木渚 2{7―5、6―0}0 渡邉(早大)
[女子ダブルス2回戦]
○吉田・鈴木渚組 2{6―3、6―7、10―7}1 毛呂・櫻田組(筑波大)
[女子ダブルス3回戦]
吉田・鈴木渚組 0{4―6、4―6}2 吉本・照井組(筑波大)○
【男子ダブルス3回戦:副田温斗(営4=四日市工)・山中朝陽(文2=四日市工)組VS新垣勇斗・岡崎開組(立大)】
フルセットの末、激闘を制した。対戦経験のある相手とベスト8入りを懸けた大一番。「一度定期戦で負けており、個人的に嫌な相手だった」(山中)。「何度か対戦し、勝ち負けを繰り返している相手なので始めから気持ちを入れて臨んだ」(副田)。宿敵同士の戦いは紫紺のユニホームに軍配が上がった。
第1セットはブレーク合戦となり荒れた試合展開に。「山中のサービスゲームをキープできなかったので難しい試合になった」(副田)。なかなか思うようにゲームを取れない中、レシーブで流れをつかんだ 2人は三度ブレークし6―3でこのセットを制した。続く第2セット、第3ゲームでブレークを許すと4ゲームを連取され1―6とセットカウントで追い付かれてしまう。「セカンドセットでサーブが入らず気持ちが切れてしまう場面もあった」(山中)。向かい風の中始まった最終セット、シーソーゲームの展開となるもサービスエースを皮切りに気持ちの入ったプレーで相手を上回り10―5で接戦を制した。
4回戦へと駒を進めた副田・山中組の次の相手は太田翔(法3=大分舞鶴)・村田英夢(理工2=麗澤瑞浪)組を破った時岡・角田組(立大)だ。「明治のペアが負けてしまったので圧勝します」と山中は意気込み「次につなげられるように頑張りたい」と副田は熱く語った。副田・山中組は昨年度の全日本学生室内選手権(インカレインドア)でベスト4という結果を残しており、優勝への期待は高まるばかりだ。
【女子ダブルス3回戦:吉田華菜子(法4=仁愛女子)・鈴木渚左(国際3=野田学園)組VS照井妃奈・吉本菜月組(筑波大)】
白星を重ねることはかなわなかった。この日の吉田・鈴木渚組の試合は、前日に中断された2回戦の第2セットから始まる日程。鈴木渚は午前のシングルスにも出場したため、試合開始は14時を回った。前日の第1セットではゲームカウント6―3としていたが、再開試合ではなかなか大事なポイントを取り切れず、試合は最終セットへ突入。最後は10―7で制するも、この時点で試合時間はおよそ2時間経過していた。
そして迎えた3回戦は2回戦に続き、強豪・筑波大との対戦。「試合の最初の入りが良くなかった」(鈴木渚)。試合が始まると体が思うように動かず、一気に3ゲームを連取される展開に。連日、連戦を重ねる中で2人の中に疲労が蓄積されていたことは明らかだった。その後は戦術を変え、落ち着いたプレーを心がけゲームカウント3―3まで巻き返すも「サーブで流れを断ってしまった」(吉田)。吉田のサービスゲームでリードを奪えず、悪い流れのままこのセットを4―6で奪われた。
続く第2セットは、徐々に2人のプレーがさえていく。ジュースが続く中でも集中力を切らさずに、ゲームカウント4―2まで突き離す。だが、明大の流れもここまでだった。吉田のサーブの調子が戻らない中、勢いづいた相手はここから4ゲームを連取。このセットも4―6で落とし、吉田・鈴木渚組の春関はベスト16で幕を下ろした。
「優勝を目指していたのでとても悔しい」(吉田)。吉田にとっては最後の春関。半年間続けてきたペアは、今回の結果に満足はできない。「インカレ(全日本学生選手権)までにもっと華菜子さん(吉田)といろいろ話し合ったりコミュニケーションを取ったりして、もっといいダブルスができるようにしたい」(鈴木渚)。今夏、2人のさらなる成長に注目だ。
大会5日目は男女単複の準々決勝が行われる。表彰状を懸けた試合は、これまで以上に厳しい戦いが予想される。連日奮闘を見せる明大勢の活躍に、期待せずにはいられない。
[渡辺悠志郎、保坂啓太郎]
試合後のコメント
副田
――試合を振り返ってみていかがでしたか。
「全体を通して山中のサービスゲームをキープできなかったのでどうしても難しい試合になりました。その中でもファーストセットをしっかり取れたのでお互いがリターンにしっかり集中できていいセット運びになりました。でもセカンドセットの途中で気持ちが切れてしまったのは反省点だと思います」
――今大会の目標を教えてください。
「優勝を目標にやっているので、先のことは考えずにとりあえず一戦一戦優勝に近づけたらいいなと思っています」
――次戦の意気込みをお願いします。
「太田と村田が負けてしまったので、借りを返すというわけではないんですけど、しっかりと次につなげられるように頑張りたいなと思います」
鈴木久統(政経3=湘南工科大付)
――第1、2セットをそれぞれ振り返っていただけますか。
「ファーストセットは序盤からあんまりいい状態で入れなかったんですけど、その中でも相手より一球でも多くコートに返して、点を取れたので良かったかなと思います。セカンドセットは気持ちも吹っ切れて、相手もプレースタイルはちょっと変わって長いラリーを持ち込んできたんですけど、それに対して僕も一緒に付き合うのではなくて自分から攻めていく形にしたのが良かったかなと思います」
――次の試合に向けて意気込みをお願いします。
「次の相手は同級生なんで、やっぱ負けられないんで勝ちます」
――どういったプレーがしたいですか。
「基本的には今日と一緒みたいな感じで自分から攻めるのもそうですけど、相手に打たれた時も粘り強くいこうかなと思っています」
山中
――試合を振り返ってみていかがでしたか。
「僕はこの試合を通してノーキープで一度もキープできませんでした。やっぱリターンとストロークで勝とうと思ってセカンドセットで仕掛けたんですけど、そこでサーブが入らずに後手に回って気持ちも切れる場面があったので難しい試合だったと思います」
――今大会の目標を教えてください。
「去年ベスト4だったのでそれの結果を超えられるように頑張ります」
――今年度の目標を教えてください。
「僕的にはダブルスはいい結果を残せてはいるんですけど、優勝できていないのでダブルスは優勝を目標にしています」
吉田
――3回戦の勝負の分かれ目はどこにありましたか。
「(第2セットの)4―2で、そこでやっと離せたときに自分のサーブで流れを切ってしまいました。そこで5―2にできるのと4―3になるのではやはり違うし、相手もラッキーと思ってもう一回流れが相手にいってしまったので、そこかなと思います」
――ペアの今年度の目標を教えてください。
「まずこの春関で優勝を目指してやっていたので、すごく悔しいです。でもここで終わりではないので、インカレまでにいくつか大会にも出る予定なので、そこでしっかり準備します。私はもう最後になるのでやはりインカレでいい形で終わって、リーグ戦につなげられるように頑張りたいと思います」
鈴木渚
――3回戦の勝負のポイントはどこでしたか。
「(吉田のコメントの)後の4―4の時で自分のサービスゲームの時に落としてしまったので、華菜子さん(吉田)だけではなくて自分のサービス力もまだまだ足りないと思います。華菜子さんが前にいてくれるだけで相手にプレッシャーになるので、もっとサーブを磨いてプレッシャーをサーブでもかけられるようにしたいです」
――次戦への意気込みをお願いします。
「もう勝てない相手じゃないと思うので、自分に自信を持って、自分のプレーを全部コートに置いていけるようにします」
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