リーグ戦3日目 熱戦繰り広げるも勝利つかめず/関東大学春季1部リーグ戦

バドミントン 2023.05.03

 春季リーグ戦3日目。場内の応援の熱も日増しに高まり、大きな盛り上がりを見せている今大会。折り返しとなるこの日、女子は法大、男子は中大と対戦した。チーム一丸となって力を尽くしたものの、惜しくも男女ともに2―3で敗れた。


◆4・29~30、5・2~4 関東大学春季1部リーグ戦(日体大米本記念体育館他)

▼女子

高橋0―2〇内田

田代〇2―0中澤

本田・松本組1―2〇宮﨑・三輪組

亀井・石井組0―2〇牧野・浜地組

杉山〇2―0笹原

 

▼男子

藤原1―2〇深井

宮下〇2―0小野

菊川・栁川組1―2〇川島・森川組

吉岡・山下組0―2〇山﨑・小野組

百上〇2―0奥野


 法大と対戦した女子。第2シングルスに出場した田代葵楓(商2=埼玉栄)は、安定した強さを印象付けた。第1ゲームは11―10でインターバルを挟んだ後、相手に得点させるスキを与えず21―11で勝利した。続く第2ゲームも危なげなく勝ち取り、チームに貢献した。「最後まで集中を切らさないことだけを意識した」(田代)。1―3とすでにこの試合の敗北が決まっている中で第3シングルスとして出場した杉山凛(文2=西武台千葉)。試合開始から4点を立て続けに取り、その後もリードを譲らず21―14、21―13でストレート勝ちを果たす。「相手にチャンスを与えたとしても、しっかり構えてかわしてから自分のラリーにつなぐことができた」(杉山)。


 男子は中大との対戦。第2シングルスに出場した宮下怜(政経2=埼玉栄)は、終始ペースを乱すことなく得点を重ね、相手をリードし続けた。瞬く間に2ゲームを連取しチームに白星をもたらした。続く第1ダブルスの菊川旭飛(商4=聖ウルスラ学院英智)・栁川蓮(商2=瓊浦)組は第1ゲームを落としてしまうものの、第2ゲームではジュースに持ち込むほどの熱戦を繰り広げ、23―21でこのゲームを勝ち取った。第3ゲームでは、相手に流れを渡さず最後まで食らいつくも18―21で敗れた。「相手に先手を取られてしまい、プレーと攻められる展開が多くなってしまった」(菊川)。1―3と勝敗は決着したものの、最後に一矢報いたい明大は主将の百上拓海(政経4=埼玉栄)が第3シングルスに出場。力強いスマッシュを何度も相手に打ち込み2ゲームを先取し、主将としての意地を見せつけた。


 ここまで3戦を終えての戦績は、女子は1勝2敗、男子は0勝3敗。特に男子は後がない状況だ。「あと2戦、死ぬ気で取りにいきたい」(栁川)。男子の残る2試合は強豪の筑波大、日体大との対戦。厳しい戦いが予想されるが「まずは入替戦に行かないように、どれだけ負けていようがチームが一丸となってしっかり声を出して応援して、自分自身もキャプテンとしてチームを盛り上げていきたい」(百上)。悔いが残らないよう、残りの2試合でそれぞれがベストを尽くせることを期待したい。


[増田杏]


試合後のコメント

田代

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「全体的には1ゲーム目はすごく良かったのですが、2ゲーム目のイレブンからは少しミスが増えてしまったというか、相手が作戦を変えてきたのに対して、相手の思うつぼというか、低くなりがちで自分のエラーが出てしまったなと思います」


――ここまで好成績を残していますが、ご自身の強みは何ですか。

 「決め球などはあまりないのですが、フットワークに自信があります。球回しでいかに相手を追い込んで、最後どう決めるかというところで、粘り強くラリーをするというのが自分の強みだと思います」


――ここまでのチームの結果についてはどう考えていますか。

 「思っていたよりはみんないいパフォーマンスをしてくれているし、勝ち負けに関わらずいい雰囲気というのは大事なので、勝った雰囲気作りができていて次につながるいい試合になったと思います」


杉山

――今日の試合の振り返りを教えてください。

 「久しぶりの大会で特に目立ったミスもなく、楽しくできました。自分で決めに急がずに相手とラリーして楽しくバドミントンをしようという意識が強かったと思います」


――新体制で変わったことはありますか。

 「昨年度は確実に勝ちを取ってくれる先輩がいたのですが、今年は全員で取りにいかないといけないので、昨年よりも一人一人が出るタイミングでしっかり1本取る気持ちでいかないといけないなと思いました」


――次戦の意気込みをお願いします。

 「1勝2敗で負けているので、次の専修戦で勢いをつけて、最終日の筑波に挑みたいと思います」


百上

――今日の試合の振り返りを教えてください。

 「全体的に振り返ると勝ち切れたところはあるのかなと思いつつも、やはり向こうが2部から上がってきていることもあって挑戦者で向かって来られたので、こっちがあまり引く必要はないのですが、最後押されて負けてしまったのかなと思います」


――良かったところと課題点を教えてください。

 「最近シングルスをやっていなかったので、ラリーはできていたのですが息は上がっていました。これからさらに相手が強くなっていくので、今からどうしようもできないのですが少しでもシャトルのコースを良くするとか、そういうので相手を疲れさせていくのが自分の今の課題だと思っています」


――苦しい試合が続いていますが、これからはどんな意識で戦いますか。

 「もう筑波大にしても日体大にしてもどちらも自分たちより実力は上だし、勝率もかなり低く、自分たちは向かっていくしかないので、一球一球死ぬ気でやっていかないといけないですね。もう本当にそれができて負けたらしょうがないと思っているので、一本一本死ぬ気でシャトルを追って戦っていきたいと思います」


菊川

――今日の試合の振り返りを教えてください。

 「まだチームとしての勝ちがない状況で、ダブルス陣がポイントを取れていないので今日はどうにかして取ってやろうという気持ちでした。全敗対決ということもあって勝ちたいところだったのですが、最後勝ち切れませんでした。これからはもう勝つためにやっていくしかないので、そこはまた気持ちを入れ直して明日から頑張っていきたいと思います」


――リーグ戦は苦しい戦いが続いていますが、今後はどんな意識で戦いますか。

 「苦しいですけれどこの状況でやるしかないので、そこは苦しいと思わずにもっと楽しくやれたらいいのかなと思います」


――次戦の意気込みをお願いします。

 「明日は勝ちます!」


栁川

――今日の試合の振り返りを教えてください。

 「中大戦は絶対に勝たなくてはいけなかったので、チャレンジャーという気持ちで取りにいったのですが負けてしまったので悔しいです」


――良かったところと課題点を教えてください。

 「練習よりも本番で自分の力を発揮できた感じがするので、負けてしまったけれど手応えを感じたので明日につなげたいです。相手に攻められてしまった時に攻められたままになってしまったので、そこをもっと自分たちで攻めていけたら今日の試合も勝てたと思います」


――次戦の意気込みをお願いします。

 「まだ試合に出られるかは分かりませんが、チーム一丸となって全員で勝利を取りにいきたいと思います」


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