男子は王座進出決めた! 女子は追い上げるもあと一歩及ばず/関東学生男女1部リーグ戦第二記録会

アーチェリー
2023.04.24

 全日本学生王座決定戦(以下、王座)への切符を懸けて関東学生男女1部リーグ戦第二記録会が行われた。王座に出場できるのはわずか上位5チームのみ。第一記録会を終えて男子は6位、女子は7位とどちらも出場圏外からのスタートだったが、男子は見事逆転に成功し王座進出を決めた。一方の女子は出遅れが響き、2年連続の王座進出とはならなかった。

 

◆4・15~23 関東学生男女1部リーグ戦(夢の島公園アーチェリー場)

▼第二記録会

 明大 男子――3位

 明大 女子――4位

 

[男子]

 逆転を果たし、王座への切符をつかみ取った。第一記録会では出場圏外につけており、今試合では「守りに入っていたらもう(王座に)行けないので、ひたすら攻めるために大きく打つことを意識していた」(泉水俊亮・法3=桐光学園)。すると試合序盤から各選手が高得点をマーク。チーム順位も1位につけるなど好スタートを切った。後半では風が吹き始めるも「まずは冷静になって自分で見るだけではなくて、周りの応援や『右吹いているよ』といった声を大事にしながら、あとは自分の感覚を信じて打った」(山本可偉・法2=國學院)。また今試合での好成績の要因は何といっても応援の力だろう。「選手になれなかったみんなの応援が届いた結果だと思っている。的前にいるときも歓声が届くというのはうれしかった」(薩摩定士・商4=東京都市大付)。終始盛り上がった雰囲気の中で試合は進み、最後までチームは3位以内と好調をキープ。総合で逆転を果たし、見事2年連続となる王座進出を決めてみせた。

 

 王座に出場できるメンバーはわずか4人。今後はレギュラー争いも熾烈(しれつ)を極めそうだ。昨年度出場した王座では1回戦敗退という悔しい結果に終わった明大。「王座で優勝して、日本一取ってきます」(舘柾臣・法3=N)。昨年度の成績を超えることはもちろん、日本一を目指し今後も鍛錬に励んでいく。


[女子]

 第一記録会の結果は7位と、王座への出場圏外となってしまった女子。それでも「出だしのいいスタートを切れた」(大木綾乃・理工3=白百合学園)と、気持ちを切り替えて第二記録会に臨んだ。前半調子の上がらなかった選手も後半には調子を取り戻し、チームの順位も徐々に上がっていく。また、熱のこもった周りの応援も選手たちの背中を支え「みんなで戦っていることを強く感じた」(前田珠子・政経3=東京女学館)と、明大のチーム力を見せつけた。一人一人が1点でも多く稼ごうと奮闘するも、最終順位は4位。目指していた王座への道は閉ざされてしまった。

 

 惜しくも王座への出場権を得ることができなかった明大女子。今大会で4年生は最後の試合となった。「自己ベストを出せたわけではないけど、今まで練習してきた成果を出し切れた」(有村愛永・情コミ4=明大中野八王子)と笑顔で現役選手としての幕を閉じた。

 

 「今後は一回一回の精度を上げ、徹底して練習していきたい」(並木智美・理工3=桐蔭学園)と、今大会は残念な結果に終わったものの選手たちは前を向いている。次なる大舞台は夏の全日本学生個人選手権(以下、インカレ)。今回得た収穫を生かし、インカレ出場を決めてみせる。

 

[清水優芽、萩原彩水]

 

※試合後のコメントは後日掲載いたします。