開幕直前 蒔田粘投も中大に逆転負け/春季オープン戦

硬式野球
2023.03.27

 

 中大に惜敗。上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)の犠飛や瀨千皓外野手(営1=天理)のソロ本塁打などで先行するも、6回表に高橋(中大)の2点適時打などで中大が逆転。打線は3回裏以降、散発4安打と沈黙した。

 春季リーグ戦開幕まで2週間を切った3月の末、東都大学リーグの強豪・中大をホームに迎えたこの日は蒔田稔投手(商3=九州学院)が先発。この日の蒔田の投球は以前より変化球の割合が多く、最速は141キロに留まったものの、カットボール、カーブ、ツーシームなどで凡打の山を築いた。課題の四球も、この日は7回を投げわずか1つと改善が見られた。悔やんだのは3点を失った6回表。2死一、二塁で迎えた相手4番・高橋には甘く入った初球を痛打された。蒔田も「防げる部分があった」と反省の弁を口にした。

 一方の中継ぎ陣は仕上がり順調だ。8回表を浅利太門投手(商2=興国)、9回表を千葉汐凱投手(営2=千葉黎明)が投げ両投手とも無失点と好投した。浅利は最速146キロを記録し状態の良さをアピール。また千葉は奪った3者連続で空振り三振を奪う抜群の投球を披露。「不利なカウントから粘ることができた」と手応えをつかんだ様子だ。今季の中継ぎ陣はこの2選手を軸と見て間違いないだろう。

 

打線は西舘(中大)、大栄(中大)プロ注目の両右腕を攻略し切れず、中軸の宗山塁内野手(商2=広陵)、上田はともに無安打。不安を残す結果となったものの、本塁打を放った瀨の活躍は収穫だ。明大は30日、セガサミーと対戦する。

 

[上瀬拓海]