村田が今季初先発 得点力に課題残す/春季オープン戦

硬式野球 2023.03.04

 社会人野球の強豪・東京ガスを迎えたこの日は開幕投手候補の村田賢一投手(商3=春日部共栄)が登板。5回を無失点にまとめ、順調な仕上がりをアピールした。一方の打線は相手投手陣の前に散発5安打と沈黙。得点力に課題を残す結果となった。


 

 今季初先発の村田は5回を投げ1安打無失点と好投。最速は141キロにとどまったものの、得意のシンカーや新球種のツーシームなどを交え凡打を量産。強豪・東京ガスを完璧に封じた村田は「打者有利のカウントからいかに立て直すかが今日のテーマだった。ツーシームなどでゴロを打たせる投球ができた」(村田)と自信をのぞかせた。村田の後は渡部慎之介投手(情コミ3=桐蔭学園)、浅利太門投手(商2=興國)、千葉汐凱投手(営2=千葉黎明)が登板。浅利の直球は145キロを計測するなど、ネット裏に詰めかけた野球ファンをうならせた。

 

 野手陣では熾烈(しれつ)な正捕手争いに注目。この日先発のマスクを被ったのは小島大河捕手(政経1=東海大相模)。打席では2打席2出塁を記録し、3回裏には中前打を放った。高校時代は強打で鳴らした小島だが、この日は総じて逆方向への意識が見られ、球数を稼ぐなど内容の良さが光った。「低めを止めてくれるので安心して変化球を投げることができる」(村田)と主戦投手の信頼も獲得しており、正捕手争いを一歩リードした格好だ。

 

 3年ぶりに有観客で開催されている春季オープン戦。ここまで流動的な起用が続く1番打者争いにも注目したい。開幕前だが「もちろんレギュラーを目指している。1球、1打席を大切にしたい」(小島)と、野球人生を懸けた熱いサバイバルが続いている。明大は次戦、東京経済大と対戦する。

 

[上瀬拓海]



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