五十嵐 激戦繰り広げるも決勝進出ならず/関東学生新進選手権5日目

硬式庭球 2023.03.04

 関東学生新進選手権(以下、新進)もいよいよ5日目を迎え、男女シングルス、ダブルスの準決勝が行われた。明大からは女子シングルスで五十嵐唯愛(政経1=四日市商)が初の決勝進出を懸け試合に挑むも、自分のプレーを貫くことができず苦戦。両者一歩も譲らない大接戦を繰り広げたが、相手の強気のプレーに押し切られ悔しい敗戦となり、五十嵐の初の新進はベスト4で幕を閉じた。

 

◆2・27〜3・6 関東学生新進選手権(大宮けんぽグラウンド)

▼3・3

[女子シングルス準決勝] 

 五十嵐 1{7―6、2―6、4―6}2 丸(駒大)

 

【女子シングルス準決勝:五十嵐VS丸希星(駒大)】

 「相手よりも強気に自分のプレーを貫くことができなかった」。自身初の決勝進出に向け挑んだ準決勝は、試合時間3時間45分にも及ぶ熱戦となった。第1セットはお互いにサービスゲームを取り続けるキープ合戦に。そのまま試合はゲームカウント6―6まで進みタイブレークに突入する。「タイブレークはリードする展開を続けることができた」。得意の鋭いサーブから相手を崩し、安定したストロークでラリー戦を押し切る。流れをつかみ相手のサーブポイントをブレークすると、タイブレークを7―5で取り第1セットを獲得した。

 

 このままの勢いで第2セットも取り切りたい五十嵐だったが、相手もそう簡単には勝たせてくれない。第1セットの接戦とは打って変わり、1ゲーム目から相手に5ゲーム連取を許してしまう。「1ゲーム目でチャンスがあったが取り切ることができず、そのまま相手に流れをつかませてしまった」。五十嵐も巻き返しを図り6、7ゲーム目を取り返すも、5ゲーム差は埋められず。8ゲーム目を相手にブレークされ第2セットを2―6で落とした。

 

 そして迎えたファイナルセット。第1セット同様、両者サービスゲームをキープし合う互角の戦いが続く。先に流れをつかむべく気合いを入れるも、力みからか威力の強いストローク一辺倒に。相手も攻めのストロークで対抗し、試合は激しいラリー戦となった。「あまり激しいラリーが得意ではなかったので、ロブなどを使った自分らしいプレーを貫けていたら良かった」。五十嵐の持ち味である緩急を織り交ぜたプレーをすることができず、相手の強気のストロークに押し負ける展開へ。そのまま10ゲーム目で相手にブレークを許してしまい、ファイナルセットを4―6で献上。セットカウント1―2で悔しい敗戦を喫し、決勝へと駒を進めることはできなかった。

 

 男子シングルス1人と男子ダブルス1組がベスト8、女子シングルス1人がベスト4という結果で幕を閉じた今年度の新進。満足のいく部分もあればそれぞれの課題が見つかる部分もあり、収穫の多い大会となった。今大会をもってシーズンは一区切り。次の大会からは次年度のシーズンとなり、新1年生という新たな戦力も加わってくる。さまざまな変化を経た明大硬式庭球部がどのような進化を遂げるのか。来シーズンの活躍からも目が離せない。

 

[久保田諒]

 

試合後のコメント

五十嵐

――今日の試合で良かった点はありますか。

 「バックハンドは引かずに打っていくことができていたので、常に強気の姿勢を貫けていたことが良かったと思います」

 

――自分のプレーがうまくいかない時どのように修正していましたか。

 「フォアハンドの簡単なミスが多かった時に、軌道を高くして相手のバックハンドの高い打点を狙うように意識していました」

 

――次の大会に向けての意気込みをお願いします。

 「今までポイントがほとんどなかったのですが、今大会で何ポイントか付いて今までよりは試合を有利な位置から始められると思います。なので、今回稼いだポイントを生かしてさらに上までいけるように頑張りたいと思います


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