団体戦5連覇達成! 全員でつかみ取った優勝/全日本学生選手権大学対抗戦

ボードセーリング 2023.02.27

 5連覇という歴史的な記録が懸かる中、迎えた全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。プレッシャーをはねのけ、全員がチームに貢献する走りで見事優勝をつかみ取った。


◆2・24~26 全日本学生選手権大学対抗戦(和歌山セーリングセンター)

▼明大ーー1位

 

 「連覇以外ないと考えてやっていた」(田中翔主将・政経4=駒場)。昨年度の団体戦で創部史上初の4連覇を達成した明大。出場者全員がプレッシャーを感じていたと口をそろえる中、初日から安定した走りを見せた。全日本学生選手権個人戦で優勝を果たしている内藤紳之介(法3=アサンプション国際)と田中が全レースに。微風域では長井幹太(政経4=成城)、強風域では小林将(文4=成蹊)がそれぞれ出場した。

 

 初日は微風域でのレース。体格の大きい選手がそろう明大にとっては苦手な風域でのスタートとなった。それでも全員がポイントをまとめる走りをし、初日の順位はトップと2ポイント差の2位。「僅差だったので順位はあまり気にしていなかった。2日目は強風予報で巻き返せると思っていた」(田中)。そして言葉通り、2日目の強風域でのレースで巻き返しに成功。31ポイントの大差をつけて最終日を迎えた。


 最終日は強風と微風の振れ幅が激しい中でのレースに。序盤の2レースで2位につけていた慶大の選手が上位に入り、徐々に差が縮められる。しかし「焦りはあったけど、部員のみんなが心の支えになって、しっかりと走らなきゃいけないという覚悟にもなった」(内藤)。最終レースを内藤が1位を獲得するなど、盤石の走りを見せ優勝。5連覇という偉業を成し遂げた。

「1年生の時からの憧れだったので、プレッシャーもあったけどチーム全員でつかみ取った優勝」(小林)。団体戦では全員がまとまった順位に入ることが優勝への条件。その中で「長井と小林がそれぞれの風域でしっかり走ってくれたことが優勝へのカギだった」(田中)と振り返る。昨年度の宣言通り、5連覇を達成した明大。来年度も王座を譲らず、記録の更新に期待がかかる。

 

[倉田泰]

 

試合後のコメント

田中

――4年間の競技生活を振り返っていかがですか

 「4連覇と自分が1年生の時から日本一という景色を見させてもらっていて、今年度は自分たちが日本一をつかみ取れたのはこの部活でしか経験できないことだったと思います」

 

小林

――4年間の競技生活を振り返っていかがですか

 「僕は結構苦労した4年間だったけど、真面目に取り組んだことがうまく生きたので、そういった姿勢を後輩に感じ取ってもらえたらいいなと思います」

 

長井

――5連覇を達成した今の心境を教えてください。

 「今回で5連覇が懸かっていてすごくプレッシャーがありましたが、優勝できて解放されたというか、安心しています」

 

――後輩に向けてメッセージをお願いします。

 「今回5連覇を達成して、これからプレッシャーがさらに大きくなると思うけど、自分の力を信じて継続して努力していってほしいと思います」

 

内藤

――来年度に向けての意気込みをお願いします。

 「団体戦優勝というのは、明大が引き継いできた宝物のようなものなので来年度以降も連覇をしたいと思います」


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