30キロクラシカル 関4位で健闘も課題残る/全日本学生選手権(クロスカントリー部門)

スキー 2023.02.24

 例年明大にとって鬼門となっているクロスカントリー部門。明大からは6名が全日本学生選手権(以下、インカレ)30キロクラシカルと10キロフリーに出場した。2年生エースである関綜一郎(政経2=十日町)は30キロクラシカルで4位入賞の走りを見せ、ポイント獲得に貢献した。

 

◆2・22~26 第96回全日本学生選手権(花輪スキー場)

▼1部男子 10キロフリー

 関――14位

 成澤――38位

 星川――41位

 柴田――43位

 千野――64位

 田村――68位

 

▼1部男子 30キロクラシカル

 関――4位

 成澤――39位

 柴田――43位

 星川――50位

 千野――64位

 田村――70位

 

 2月23日に行われたのは男子1部30キロクラシカル。初日にポイントを獲得したアルペン部門に続くため、明大勢は積極的なレースを進める。優勝候補が集まる先頭集団に食らいついたのは関。安定したラップを刻み、時には果敢に集団を引っ張る場面もあった。最後転倒してしまう場面もあったが「思い描いていたレースができた」(関)と、攻めの走りで4位入賞。7ポイントを獲得し、チームに大きく貢献した。

 

 24日は男子1部10キロフリーが行われた。前日に行われた一斉スタートのクラシカルと違い、一人ずつのスタートとなるフリー種目。「時間差スタートになるので、(勝手が)違う」(成田収平監督)と同じクロスカントリー部門でも戦い方は大きく変わる。前日4位入賞の関はいい流れでレースに臨んだが「攻めることができなかった」(関)と、うまく走りを組み立てることができず14位でフィニッシュ。悔しい結果に終わった。またクロスカントリー部門では唯一の4年生である千野竜河(営4=飯山)がこれでラストレースに。「『これで引退か』と寂しい思い」。過密日程の中2レースをこなし、4年間の大学生活を懸けて挑み続けたインカレに別れを告げた。

千野竜河(営4=飯山)

 昨年度に続き、入賞圏内が遠かった明大。だが収穫もあった。関は2年生ながらすでにクロスカントリー部門をけん引する存在だ。「(大学4年次に)FISU冬季ワールドユニバーシティーゲームズ出場したい」(関)。苦しむ時期が長かった部門だが、今まさに新たな流れが生まれ始めている。来年度以降の明大クロスカントリー部門のさらなる躍進に期待したい。

 

[菊地隼人]

 

試合後のコメント

千野

――今日のレースを振り返っての率直な感想をお願いします。

「30キロというタフなレースで、けっこう序盤から体が疲れてきてしまいました」

 

――タフさを求められるレースに臨むにあたり備えてきたことはありますか。

「自分の中でやっていたのは寝る前のストレッチであったり、イメージトレーニングとして、スタートからの30キロの間でどういった滑りをするかなど、どういったことをしていくかを頭の中で考えるようにしてました」

 

――今シーズンを通してのコンディションはいかがでしたか。

 「インカレまではなかなか苦しくて思うようなレースはできなかったのですが、ここで自分の思うようなレースができたので、今シーズン頑張ってきたことを発揮することができたのではないかなと思います」

 

――今シーズンを通して取り組んできたことはありますか。

 「今までは練習時間にとらわれて量をこなすという感じだったのですが、今年度からは質にもこだわってきました。技術面でさまざまなことを意識しながら練習したり、ポジションなどをとても意識しながら練習してきて、夏も結構ランニングも速くなったりなど今年度は結構質にもこだわってやってきました」


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