ラストインタビュー(4) 菅野剣太

アイスホッケー
2023.01.18

DF菅野剣太(法4=釧路江南)

(※この取材は1月6日に行われました

 

――最後の日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)はどのような大会でしたか。

 「例年に比べて弱い学年だと言われていた中で勝てたことはすごくうれしかったです」

 

――4年生としての1年間を振り返っていかがでしたか。

 「僕自身試合に出場したことも少ないですし、活躍したことがほぼなかったので、プレーの面では後輩に見せることはできなかったと思っています。それでもしっかり試合に出ているDFの4年生が鍛冶(DF優輝・政経4=武修館)だけだったので、鍛冶にプレーの面を任せ、試合の時は集中してもらうために僕はチームの盛り上げ役のように声を出しました」

 

――中條主将(FW廉・政経4=白樺学園)が菅野選手の声出しに感謝しているとおっしゃっていました。

 「何かできることがないかと考えた時に声を出すことしかないと思いました。チームの雰囲気も大事なのでそこは自分の役目だと思って頑張って行っていました」

 

――明大での4年間を振り返っていかがでしたか。

 「1年生の時はきつかったのすが、全体的にすごく楽しかったです。中條、鍛冶も北海道出身なので東京の生活にワクワクしていました。普段の寮生活は1人になる時間が少なかったのですが、それが苦ではなかったので、楽しく過ごせたと思います。アイスホッケーに関して自分は試合に出られていなかったので満足できる結果ではなかった、もう少し頑張ることができたと思います。それでも明大の良いところは試合に出ている人が偉いということはなくチームみんなで戦うスタイルだったのでそこは良かったです」

 

――4年生への思いをお願いします。

 「僕は有名な選手ではないので最初は誰だろうと思った人も多かったと思います。1年生の時、僕たちの学年はすごく仲が良かったわけではありませんでした。そこから歳を重ねていくうちに仲良くなって4年目にはいろいろなところに行きましたし、みんなホッケー上手だし、僕と仲良くしてくれて本当にありがとうという気持ちと尊敬でいっぱいです」

 

――後輩に向けてメッセージをお願いします。

 「主力だったメンバーが多くいて来年度は間違いなく強いと思います。僕たちは秩父宮関東大学選手権(以下、春リーグ)と最後のインカレで2冠だったのですが、後輩たちには3冠してくれることを期待しています。特に僕の部屋で一緒だった西脇(FW颯・文1=武修館)と大竹(FW広記・営2=白樺学園)と石井(FW佑空・文3=白樺学園)は全員FWなのでたくさん点を取ってほしいです」

 

――印象に残った試合は何でしょうか。

 「もちろん東洋大に勝てた今年度の春リーグとインカレ決勝は印象に残っています。ですが、いち個人として印象に残ったのは今年度関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)決勝で東洋大に負けた試合です。秋リーグの途中から西脇の調子が振るわなくて、石井にアドバイスをもらっていました。その試合で西脇がアドバイス通りのパスを出して石井が決めたという場面があって、負けはしたのですが、部屋に帰ってきて石井もうれしそうに話していたので自分も覚えています」

 

――3年次には主務を務められていました。

 「新型コロナウイルス感染症の時期だったので今までの主務の仕事が少し増えて感染者のリストの作成やPCR検査の話などやることが多い年だったのですが、自分ができる仕事を与えられてうれしかったです」

 

――アイスホッケー人生を振り返っていかがでしたか。

 「本当に僕は中條、鍛冶、唐津(FW大輔・法4=日光明峰)、亀田(FW歩夢・文4=釧路江南)みたいに小学校から上手な選手でも有名でもなかったので、明大に入学できて最後に優勝できたことが本当にうれしいですし、誇りに思います」

 

――今後、アイスホッケーとどう関わっていかれる予定ですか。

 「今のところはアイスホッケーをする予定はないです。まだ勤務地は決まっていないのですが、関東圏内であれば試合を見に行こうと思っていますし、程よくプロに行った先輩方の試合や明大の試合を楽しく観戦できたらと思います」

 

――ファンに向けて一言お願いします。

 「いつも応援に来てくださってありがとうございますということと、明大をいつも応援してくださる方々はどんな時も好きでいてくださるのでいつも頼もしいです。特に今年度の代で優勝すると思っていなかったと思うので番狂わせではないですが、優勝を見せることができて良かったです。今まで応援ありがとうございました」

 

――ありがとうございました。

 

[原田青空]