上杉・篠谷組準々決勝進出 武井・遠藤組無念の敗退/全日本総合選手権

バドミントン 2022.12.27

 大会3日目を迎え、各種目の本選2回戦が行われた。上杉杏(商4=埼玉栄)が女子シングルスで敗退となったものの、女子ダブルスでは快勝し準々決勝進出を決めた。男子ダブルスでは、武井優太(商4=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経4=埼玉栄)組がストレート負けを喫し今大会を終えた。

 

◆12・25~30 全日本総合選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)

▼女子シングルス

 上杉――2回戦敗退

▼女子ダブルス

 上杉・篠谷組――3回戦進出

▼男子ダブルス

 武井・遠藤組――2回戦敗退

 

 女子シングルス2回戦は日本A代表の大堀彩(トナミ運輸)との対戦となった上杉。第1ゲームは両者譲らぬ展開を見せる。上杉のキレのあるアタックが決まるも、きわどいコースをついたショットを受け返球に苦しむ場面も見られた。19―21で第1ゲームを奪われ、続く第2ゲームではラリーの序盤から果敢に攻めていく。中盤には8点差をつけられたが、攻めのスピードを上げ4連続得点。「最後の方は反応もできてしっかりラリーができた」と、粘り強い試合を展開した。15―21で結果は敗退となったが「向かっていく気持ちでシングルの試合を楽しめた」と振り返った。

 


(写真:ダブルスを戦う上杉)


 シングルスの試合を終えた約3時間半後に女子ダブルス2回戦に臨んだ上杉。高校生ペアの原菜那子・玉木亜弥組(四天王寺高)との対戦を「しっかり勝ち切る」ことを目標に挑んだ。長いラリーも制し、終始ミスの少ないプレーで得点を量産。21―13、21―4で準々決勝進出を決めた。

 


(写真:冷静にプレーする武井)


 武井・遠藤組の2回戦の相手は山下恭平(NTT東日本)・緑川大輝(早大)組。序盤に点差をつけられ、自分たちのプレーを出し切れないままゲームが進む。球に食らいつく中で、遠藤から武井に対する「頑張れ」の掛け声が響いた。武井の緩急をつけた攻撃が功を奏す場面や低空の速いラリーを制する場面もあったが、相手のプレーに及ばず。第1ゲームを13―21で落とし迎えた第2ゲーム。「シャトルが飛ばなかったが、そのときに無理に攻めてしまった。もっと違うやり方があった」(武井)。勢いを増した相手のプレーや環境に対応し切れず。最後まで粘りを見せるも、健闘むなしく8―21で敗北となった。

 


(写真:試合後には悔しさをにじませた遠藤)


 4年生にとって明大を背負って出場する最後の大会である全日本総合選手権。相手の強さに押されても、最後まで気持ちを切らさず戦い抜く姿があった。「たくさん応援してくださる人がいて、勝たなければいけないところで勝てず申し訳なかった」(遠藤)。味わった悔しさは大きいが「1年間また一から頑張っていきたい」(武井)と、悔しさを力に変えて新天地へと向かっていく。女子ダブルスの準々決勝を控える上杉は「一つでも多く勝ち進んでたくさん試合をしたい」と、相手に向かう気持ちを胸に突き進む。

 

[守屋沙弥香]

 

試合後のコメント

上杉

――これまでのシングルスの競技生活を振り返っていかがですか。

 「小学生、中学高校でもシングルスをメインでやってきて、最後のインカレで優勝することができましたし、こういった大きな舞台でいいプレーができたかなと思うのでいい締めくくりにはなったかなと思います。まだ分からないのですが、これからはダブルスをメインにやっていこうと思っているので、今回が区切りになりそうです」

 

――シングルスの試合中に悔しい表情も見られましたが、気持ちとしてはいかがでしたか。

 「向かっていく気持ちだけだったので、シングルスの試合を楽しんでできました。練習不足ということもあって勝ち切れないのが(試合を)やったらやったで悔しくて、悔しい気持ちもあったけど楽しい試合だったなと思います」

 

遠藤

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「勝ちたかっただけに悔しいです。やり方ももっとあったと思いますし、プレーの幅がまだまだ狭かったなと思います」

 

――試合に入る前はどのような気持ちでいましたか。

 「もちろん相手が強いことも分かっていましたし、その中でも立場と言いますか、明治で出る最後の大会だったり、応援してくれている人がたくさんいることも分かっていて、その人たちに応えるためにもしっかり勝たなければいけないところでしたが勝てなかったので、応援してくれていた方々に申し訳なかったなと思います」

 

武井

――来年の目標を教えてください。

 「社会人になって結果が大事になってくるので、国内の大会もそうですが、B代表に入れて海外の大会を回れるならそれも今年以上にまた頑張りたいと思っています」


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