田部が1G1A 3-1で札幌大撃破/全日本大学新人戦
3日間で3試合を戦うグループリーグ2戦目の相手は札幌大。試合開始早々に田部が先制点を奪うと、後半に松尾が追加点を挙げる。直後に1点を返されたものの試合終盤に島野が3点目を決めホイッスル。3-1で勝利し、勝ち点を6に伸ばした。
1戦目からスタメン10人を入れ替えて臨んだ今試合。「立ち上がりがみんな意思統一されていて、とても気持ちがこもっていた」(栗田大輔監督)。ゲームが動いたのは開始早々、6分。右サイドでボールを持った松尾が相手DF3人の間を通り抜けるパスを出すと、ファーサイドで待ち受けていた田部がゴール右隅に流し込み先制。「右サイドからいい形でボールが流れてきた。松尾はいつも(自分のポジションを)すごく見てくれるし、いいパスが来ると信じていた」(田部)。序盤につかんだペースをそのまま揺るがすことなく1-0で前半を折り返した。
(写真:1G1Aを果たした田部)
後半も松尾と田部が躍動した。56分に伊達のロングボールを逆サイドで田部が受け取ると、ラストパスをもらった松尾がGKとの1対1を制し追加点。「田部に入った時点で自分も前のスペースが空いていた。ボールが来て、あとは決めるだけだった。」(松尾)。直後にカウンターから1点を献上するも、80分には島野がCKからヘディングを決めてダメ押しの3点目。連勝を果たし、グループリーグ突破に王手を掛けた。
(写真:2点目を奪う松尾)
1年生中心の布陣で挑んだ今試合。「いつも出ていない選手がチャンスをもらった中で、どうやって自分たちを表現していくかが重要」(田部)。今試合では1G1Aを挙げた田部やゴールを奪った松尾、島野など1年生の存在感を存分に見せつけた。グループリーグ最終戦となる3戦目の相手は高松大。勢いのままに3連勝を果たし、決勝トーナメントへ弾みをつける。
[新津颯太朗]
試合後のコメント
栗田監督
――左サイドへのサイドチェンジが印象的でしたが、いかがですか。
「右で相手DFの背後をとりながら三品や松尾からの展開で田部や大野のところに入れるというところ、あそこはよく見えていたしつながっていたのでよく頑張っていたかなと思います。田部の先制点もその流れから入った得点で、あそこで決めてくれたので良い試合運びができて、流れとしても良くなったからあの時間帯で点を取れたのはすごく大きかったですね」
――後半の松尾の得点についてはいかがですか。
「あの瞬間も田部が内側に入ってきて伊達からの対角のボールに対して早くポジション取りをしたことによって生まれた得点だと思っています。結果的には松尾が抜け出して得点を取っていますが、ポジション取りが先にできたことが良かったかなと思います」
――後半は相手のカウンターが増えましたが、いかがですか。
「相手が負けている状態なので、『縦に背後に』ということで選手も変えてきて、そこは縦に速いサッカーをやってきたことに対して、1失点はしましたがDFもしっかり対応していたので良かったと思います」
松尾
――試合を振り返っていかがですか。
「昨日の関大戦は2-0で勝ち、今日は昨日出ていないメンバー中心でやっていましたが、栗田監督から『昨日出ていないメンバーがどれだけ野心を持ってできるか』と言われた中で、こうして3-1で勝てたのはいいことだと思います」
――1点目では田部のゴールの起点になりましたがいかがですか。
「試合前にTゾーンに走っていこうとは自分の中で思っていたので、その中で吉倉さんからいいボールが来て、左サイドの田部が空いていたのでボールを出して田部がしっかり決めてくれました。相手が片方のサイドに密集していたので、逆サイドを見ておけばチャンスが多くなると思い、左サイドはよく見ていました」
――次戦への意気込みをお願いします。
「この大会を通してチーム内での自分の立ち位置を変えようと思っているので、その中で得点やアシストにこだわってやっていきたいと思います」
田部
――ご自身の得点を振り返っていかがですか。
「右サイドから良い形でボールが流れてきて、相手のDFと1対1だったので、そこは試合前から『積極的に行け」と言われていましたし、自分自身も得点という形でアピールしたかったので結果的にゴールにつながって良かったと思います」
――後半は相手のカウンターが増えましたが、いかがですか。
「チームとして前から強烈な守備というのをテーマにしていて、それが後半落ちてしまうということが1試合目も2試合目もありましたし、そういう部分はこのチームの今の課題かなと思っているので、後半の時間にも強烈な守備、アグレッシブな守備をやっていけるようにしなければいけないと思います」
――1G1Aの活躍でトップチーム昇格に向けてアピールができたと思いますが、いかがですか。
「今年1年間ずっとセカンドチームでやっていて、明治は全員がトップチームを目指している組織なので、自分も常にトップチームで試合に出ることを目指しています。まだまだ足りない部分は多いですが、1年間積み上げてきたものを今年度最後のこの大会で出して、来年以降しっかりトップチームに上がっていければと思っています」
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