【瓦版】栁川 背泳ぎ2冠達成!/ジャパンオープン

水泳(競泳)
2022.12.19

 競泳の日本一を決める大会・ジャパンオープン。日本のトップスイマーがそろう今大会に出場した栁川大樹(政経2=日大藤沢)は、100メートルと200メートルの背泳ぎ2種目を制した。


背泳ぎの実力者

  「入江さん(陵介=イトマン東進)が不在だったため、優勝はしなければいけないと思っていた」。レース後こう語った栁川は、2冠を達成してもなお満足はしていなかった。        

 大会2日目の100メートル背泳ぎは、予選を首位で通過。決勝では、レース前半の遅れを得意の後半で取り戻し、そのままトップでフィニッシュ。見事金メダルを獲得し、実力を見せつけた。しかし「目標としていたベスト更新には届かなかった」。悔しさをにじませ「予選が終わってから決勝までにうまく修正ができなかった」と自身のレースを振り返った。

 大会最終日は200メートル背泳ぎにエントリー。「予選の泳ぎはあまり良くなかった」。それでも「うまく練習を積めていたため自信はあった」と気持ちを切り替え決勝に臨んだ。中盤まで首位の選手と距離があった栁川だが、またもラストに一気に追い上げる。周りの選手を華麗に抜き去ると、そのままタッチの差をモノにし、二つ目の金メダルを獲得。さらに自己ベストも更新し、文句なしの泳ぎを見せた。


次世代エースへ

 背泳ぎ2種目で優勝を果たし、200メートルではベストタイムを更新するという好成績を残した栁川。「世界大会に向けてのいい弾みとなった」と今大会を振り返る。世界を相手に戦える選手になるために。ストイックに自分と向き合う姿勢が、栁川の強さを引き出している。

 22年ぶりの福岡開催となる、世界選手権(世界水泳)を控える来年の競泳界。入江選手に次ぐ、日本の背泳ぎ界をリードする存在へ。栁川の活躍はこれからも続く。


[清水優芽]


◆栁川 大樹(やながわ・だいき)神奈川県出身、日大藤沢高。高校2年次に100メートル背泳ぎでインターハイ優勝。SPホウトク金沢に所属。試合前のルーティンはアロマをたくこと。最近はサブウェイとサウナにはまっている。好きなアイドルはTWICE。176センチ・74キロ。